下手な日本語の記事2010年11月13日 16時15分

Yahoo! に載っていた読売新聞の記事の一部である。

「ハコフグの身と肝をあえて販売していた」

まともに読めなかった私が悪いのだろうか。私には

「ハコフグの身と肝を敢えて販売していた」

と読めたのだった。毒入の身と肝の販売を敢行していたというわけだ。
ところが実際には

「ハコフグの身と肝を和え物にして販売していた」

のである。記事を書いたやつも書いたやつだが、訂正を言わないデスクもデスクだ。「和えて」と漢字にするだけでもわかりやすくなるが、それすらしていない。
誰だって紛らわしい表現をしたりすることはあるから目くじら立てるほどのことではない、というわけにはいかない。新聞社の記事というのはブログに書いて載せるように他人のチェックが入っていないものではない。プロの物書きがこんなことでいいのか。科学と技術に疎いだけかと思っていたら、最近の新聞屋は誤解の少ない表現にも疎いのか。
記事の文字を大きくしていれば読みやすくなるというくらいにしか考えていないから新聞が衰退していくのではないか、とすら思えるのであった。