Ortlieb Flight2015年10月12日 11時15分

前回書いてからバックパックを探してみた。雨用カバー以外で鞄の中を水分から保護できるものといえば防水性能を謳ったものしかなさそうだ。

物色してみると Ortlieb が Flight というのを出していることを知った。レビューを探してみたが日本語のものは殆どなく、仕方がないので英語のを探してみた。かなり詳細なレビューがあった。よさそうではあるが高いので躊躇しないでもなかった。他にいいのがなさそうなのであれこれ悩んでいても適当なものが見つかるようにも思えないし、気になっていたメーカーでもあるのでこれを購入してみた。
三箇月弱使用したので、感想など書いてみることにする。

いい点
・防水性能
Ortlieb が強調しているだけあってかなり満足している。今年は軽い熱中症に何度も悩まされたが、大量の汗をかいても鞄の中はまったく影響を受けないのは流石である。汗を大量にかくので頻繁に洗いたいが、これまでのバックパックは洗濯するときに中のものをすべて出さないと駄目で面倒だった。これは入れたままでもファスナーさえきっちり閉めておけば水が入る心配はまったくない。洗濯するときはサイドポケットのものだけ取り出して背中の当る側だけ洗っている。どんな状況でも中の湿気と水濡れだけはまったく心配しなくていいのは嬉しい。当然雨でもバックパックが濡れることを気にせず傘を差せる。

・抜群のフィット感
ドイターはストラップを装着しなければずりおちそうだったが、これは何もしなくてもかなりフィットしている。一応ストラップで固定はするが、なくてもよさそうなくらいだ。「抜群」ということばも最近はどんどん修飾の程度が落ちてきて全然本来の意味ほど修飾しなくなってきているが、このフィット感はこれまで私が使ってきたバックパックでは本来の意味で「抜群」だ。

・荷室が大きい
Flight には 22 L のものと 27 L のものしかなく、30 L は欲しいと思っていたので若干不安だったが、27 L でも予想以上に入る。ドイターは冬用の作業服を入れると余裕は殆どなかったが、Flight はさらに入れられるくらい余裕がある。細かいポケットやら、荷室を分割する仕切りがないので広く使えるのかもしれない。縦長の形状なので底がかなり深く感じる。

・しゃんとしている
素材が固いのと、ストラップ類と本体をフレームで固定していることもあってしゃんとしている。自立する形状ではないので何もないところに置くと後ろに倒れるが、支えがあればしっかりしている。

・余計なループや折り返しが少ない
引っかかりがまったくないわけではないが、これまで使ってきたいくつかのバックパックと比較すると引っかかるものが少なく、それらに煩わされることがあまりない。背負う際の着脱もすんなりいく。

・サイドポケット
これには後述するような不満もあるが、何よりサイドポケットがあるのはいい。

概ね満足している。特に防水性能は Chrome のメッセンジャーバッグ以来だし、Chrome は口が完全密閉ではないので洗濯する際はやはり中身を出す必要があった。この Flight はファスナーのある荷室は一切気にする必要がないのがいい。

とはいえ個人的に気に入らない点がないわけではない。

・サイドポケット
サイドポケットがあるにはあるのだが、バックパックの形状と背負ったときの鞄の位置が高く、それにつられてサイドポケットの位置も高くなる。このため背負った状態でサイドポケットに物を入れたり、中から取り出すのが大変である。大きさも若干小さい。難しい注文であることは承知しているが、これが改善されると満足度はさらに上がる。

・ファスナー
防水性能を売りにしているのはこれのお蔭でもあるし、硬いことはレビューなどで知ってはいたが、それにしてもとにかく硬い。最初届いたときに開けようとして歯が立たないほど硬かった。生地が破れるのではないかと思うくらい頑張って開けたら漸く開いた。これまでのバックパックのように片手でバックパックを掴んで片手で開閉などというのは考えられない。英文のレビューにはそのまま使用しているし、あまり気にならないというようなことが書いてあって、最初はそのまま使用していた。あるとき附属のルブリカントを使用すると改善されるという記述をウェブで見つけたので試してみると確かに他のファスナーより若干硬いという程度まで滑りがよくなり劇的に改善された。これも暫く使っているとまた元に戻るので月に一度くらいルブリカントを使用しなければならない感じである。市販のシリコンオイルで代用できるとどこかのサイトに記載してあった。附属のルブリカントは容器の大きさほどには中身が入っていない様子で、すぐになくなりそうだ。なくなったら、自転車用に使用しているシリコンオイルを使おうかと考えている。

・ポケット
ドイターでは無闇にポケットが多いと文句を言ったが、こちらはあっさりしたものだ。一応荷室の背中側にポケットが三つある。うち一つはファスナーが付いている。物足らないというか、厚みのあるものを収納したいのだが、それらを入れるとすっきりせず、私の用途には適当とはいえない。100円ショップで売っているようなファスナー付のケースなどで整理することも考えないわけではないが、すでに一つ使用しているし、それら荷室がごちゃごちゃするのも嬉しくないので、まだ悩んでいる。いい案が出てくれば解決するだろうから大きな問題だとは思っていない。
サイドポケットの位置については上述した通りだが、もう少し大きくてもいいように思う。

・保守用部品
Ortlieb ではねじやらストラップなど純正の保守部品を用意しているようだ。これはこれで今まで使用してきたものにはなかったような気がするので大変ありがたいサービスだが、これらを日本ですんなり入手できるのかということに関しては大いに疑問を抱いている。あっても恐ろしく高額なのではないかと心配だ。

というようなわけで基本的には満足している。定価 \30,000 という値札には呆れているが、まあそれはともかく、防水性能に何の不満もないので急な雨はもちろん、大量の汗にも不安はまったくない。あるのは熱中症の心配だけだ。今年はどういうわけか毎週のように軽い熱中症を経験した。どういうわけだろう。

無線 LAN アクセスポイントの更新2012年08月12日 21時30分

うちの無線 LAN 環境は居間にある PC がたまに接続が切れる以外、今のところ大きなトラブルはない。速度マニアでもないので速度も特別大きな不満もない。であれば買い換えるほどでもないのは確かだ。

一番不満があると言えば冒頭の PC の接続がたまに切れるようになったことだ。最近までそういうことはなかった。
以前使用していたアクセスポイントは iPod touch の接続になかなか成功せず、成功してもすぐ失敗するので、思い切って買い換えることにしたものだ。それは 11g が出始めた頃に購入したものだったように記憶している。

ただ、現在使用しているアクセスポイントにしてもそろそろ四年になる筈だし、居間の PC もそろそろ買い替え時期に近付いている。次の PC は 11n の 5 GHz 帯が使えるのがよかろうと思うのと春に購入した iPad がすでに 5 GHz の 11n に対応しているので、そういうデバイスを 5 GHz アクセスに変更すると 11g のアクセスに余裕ができるだろうという思惑もある。

というようなわけで暫く前から検討していた。
これまでずっと Buffalo のアクセスポイントを使ってきた。たまたまウェブで見た記事は NEC の評価が高かったので、今回は他社のも検討して見た。ただ、人によっては電波が弱いなどあまり評価していない人もおり、どこがいいのかわからなくなった。設定についてもいろいろ評価が分かれていた。取扱説明書の評価の低かったメーカは除外し、人気のないメーカも除外すると NEC と Baffalo になってしまった。さんざん迷った揚句、わが家では実績のある Buffalo にした。

最終的には接続できてうまくいっているが、ガイドは AOSS を前提に記載しているし、ダウンロードしたマニュアルも中途半端な説明で駄目だ。何も考えない初心者にはいいかもしれないが、すでにネットワークが構築してあって、無線部分だけうち用にカスタマイズして更新するような場合、取扱説明書が役に立たないというのは取扱説明書としての機能を果たしていない。

そういうようなわけで、かんたんセットアップをそのまま実行するつもりはないわが家では、適当にセットアップをアレンジして実施する。うまくいったように見えてそうではないということになった。

上にも書いたが、無線アクセスポイントだけの更新なので「プロバイダに接続して」などという部分はうちには無関係だから、そこは無視した手順にしてみた。認識して接続できるようにも見えるが、うまくいかない。仕方がないので設定を初期化してルータに繋がっている経路の LAN ケーブルを INTERNET と記された有線ポートに接続し、プロバイダの設定をするところからやるつもりでやってみたらうまくいった。ルータ機能は必要ないので、その時点でルータを切る設定に変更し、アクセスポイントの IP アドレスがころころ変るのは厭なので、アクセスポイントの IP アドレスを固定に設定する。

次は SSID の変更である。デフォルトで何がしかの文字列が設定されているが、あれをそのままにしているとメーカなんかがわかるのでセキュリティ上よくないという話を聞いたことがあるので変更してみた。意味不明な文字列の羅列が面白くないというのもある。AOSS だと初期設定の SSID で設定したので、これを変更するとまたうまく接続できなくなった。結局ここをカスタマイズすると AOSS が使えなくなるようだ。これまでうちで AOSS が役に立たなかった理由が初めてわかった。SSID を変更しても AOSS が使えるようにしておけ、Buffalo め。そういうことが書かれている気配がないので取扱説明書は欠陥品である。初期パスワードがなかなかわからず、カスタマイズした SSID で接続できるようにするのに多少難儀したが、それがわかったので後は一気にクライアント側の設定をやり直して完了。

不思議なのはルータ側の経路もプライベート LAN 内部なので本来的には LAN 側ポートに LAN ケーブルを接続すべきだと思うのだが、新しいアクセスポイントはルータ機能を切っても WAN 側ポートに接続して使用するようだ。納得できないような気がしないでもないが、ポートが一つ空くことになるのでそれば嬉しい。

iPad も 5 GHz の 11n でアクセスできている。3F でも接続状況はばっちりだ。アクセスポイントは 2F にあるが、これまでは 3F だと電波の状況が若干弱いのか信号の状態が 1段階低く表示されていた。

というようなわけで若干難儀はしたが、思ったよりはすんなり接続できたのであった。

テルプシコーレ2012年07月01日 23時15分

テルプシコーレなどと書いてもわかる人はそんなにいないと思う。これが今放送している川口とかいう女の子が出ているチョコラ BB のCM の BGM といえばわかる人が出てきたりするのだろう。

プレトリウスという人が作曲したルネッサンス時代の音楽である。まさか CM でそんな音楽を聞くなどとは思ったこともないので少しばかり驚いていたりするが、CM の音楽をやる人がテルプシコーレを知っているというだけで個人的には嬉しかったりする。

一時期ホルストの木星がカバーされたりして話題になったりした。ホルストなんかは少し探せばすぐに出てくるから発掘したと威張るほどのことはまったくないが、プレトリウスなんかちょっと調べるといったところで、調べて出てくるようなものではなく、知っている者から教えて貰うか、元元知っているというようなことでもない限り探すことすらなかなか難しい。キイワードさえわかれば今なら検索すれば大抵のものは調べられる。ところがこんな埋れた曲は音楽から検索して見つけられるというような種類の音楽ではない。

尤も私のようなちょっと齧った程度の中世音楽聴きが知っているくらいだから、そのジャンルでは比較的有名ということは言えるかもしれない。それでもルネッサンス音楽自体がかなりマイナーなので、よく知っているか、偶然知る以外に知る方法はないのではないかと思う。

ルネッサンスの音楽は楽器が今と随分違うので、聴きなれない人には不思議なアンサンブルの音が鳴る。音楽の構造は今のように複雑ではないので比較的単純だが、聴きなれないというだけで結構新鮮ではないか。細かい話をすると音律からして違うので、鳴りがまったく違うのだが、件の CM で当時の音律を採用しているかどうかまでは私にはわからない。アレンジはされているようだが、割合オリジナルを逸脱することなく使用しているようだ。

最近はダンスが流行っているが、テルプシコーレもダンス音楽である。ちょっとはルネッサンスのダンス音楽に関心が向くと個人的には嬉しいが、そういうことになるのは期待できるだろうか。

同窓会の物語2012年06月10日 23時00分

中学の同窓会に行ってきたのであった。
実は今回の同窓会が小学校から大学まですべての学校で生れて初めてである。私は小学二年生から今迄ずっと今の場所に家があるにも拘らず、どこからも連絡がなかった。完全に他力本願だが、同窓会の幹事は私には荷が重い。

今回の同窓会にしても直接連絡を貰ったわけではなく、友人に教えて貰った。今回の同窓会は偶然三年の担任だった先生の定年退職祝いも兼ねていた。

それはいいのだが、友人なり知り合いであったとしても何しろ何十年も会っていない人らにどの面を提げて行けばいいのかわからないので参加を決めるのに時間がかかった。

当初は適当な恰好で行くつもりだったが、何しろ初めてのことなので少し調べてみた。ホテルの同窓会でもあるので、フォーマルとはいかないまでもあまりラフな恰好だと恥を掻くこともあるらしい。

ホテルに到着。
適当に歩いてみると特に迷うことなく会場に辿り着くことができた。受付に行くと知らない人らがいるが、彼らは「ピーマン」と呼ぶ。私の中学のときの渾名である。そう呼ぶ彼らは誰だ。横に幹事がいて、彼はわかったが、受付の男女二人がわからない。

部屋に案内されたので中に入る。すでに何人もいて談笑している。何人か見憶えのある人らがいて少し安心する。ただ、見たことがあるような人でも名前のわからない人らもいる。さらに知っている人が来て話をするうちに時間になった。会場だと思っていた部屋は単なる待合で、会場は隣らしい。

会場は待合の倍ほどの広さがある。しかしテーブルしか置かれていない。また立食だ。ホテルは立食しかないのかとうんざりする。立食は移動しやすいという利点はあるが、草臥れるという問題がある。細かい話をすると放浪するので自分の飲んだ酒の量がわからないという問題もある。注がれるままに飲んでいると飲み過ぎてしまう。

同窓会が始まるとクラス毎の挨拶やら紹介などがあり、周囲の人らと話をしたりする。参加者の一覧を見ながら、あれは誰、これは誰と確認する者もいる。

さらに知らない人がやってきて「ピーマン」と言う。誰だ、お前は、と思うが、名前がわかってもわからないままの人もいる。記憶にない。卒業アルバムを引張り出してきてみた。アルバムを見てわかったが、当日の参加者の顔がわからないという者もいれば、アルバムを見てもわからないという者もいる。尤もアルバムの写真が小さくてよくわからないという問題もある。

パソコン通信時代のオフラインミーティングに似た部分もあるが、基本的には初めて見る相手ではないところが大きく違う。さらに数十年振りに会う顔ぶれというところも違う。

結果として参加してよかった。
面白いのは女子が意外におばはんではなく、年齢を重ねた色気のようなものを漂わせている人もいたことだ。中には歳相応という雰囲気の人もいたがそれは男子でも同様だ。女子もそうだが、男子も総じて歳より若く見えたのは時代の違いだろうか。
ただ、男子は歳相応というよりかなり変り果てたという方が適当な人もいた。当時はやんちゃだったのに、今では爺さんの如き雰囲気を醸している人もいて、いろんな人生が見えるような気がした。つまらない TV ドラマよりよほど豊饒な物語が立ち昇ってくるようであった。

CATEYE Adventure2012年06月01日 15時00分

新しいサイクルコンピュータを購入した。使っていた STRADA で速度は表示されなくても距離と走行時間が測定・表示できるから、当分買わなくてもいいと思っていた。ところが少しづつ表示しないセグメントが増えてきてどうしようもなくなってきたので、慌てて新しいのを探した。

CATEYE は買わないと言っていたが、結局 CATEYE を選んでしまった。いくつか調べてみたが、どうも外国製は評判が芳しくない。消去法で CATEYE になった。ただ STRADA は厭なので別のにしようと思って Adventure にした。初めてのワイヤレスである。

ワイヤレスは信頼性に不安であったが、製品を選ぶにもワイヤ式の選択肢が限られてきて、これも半分仕方なくというつもりで選んだ。海外製のはデジタルワイヤレスが少ないというのもある。
誰かが新幹線の高架下は駄目だと書いてあったので、それが一番の心配だった。何しろ 6 km 近く新幹線の高架下を走っているからだ。一日で 12 km ほどあり、この区間すべて誤動作すれば何のために高い金額を払ってメータを取付けているのかわからなくなってくる。
アナログ式だと間違いなく誤動作するだろうから、最低でもデジタル式でなければならない。

先週届いたので翌日フォークにセンサだけ取り付け、本体は鞄に入れて走ってみた。往きは全然カウントされていなかった。鞄に入れていたからかと思ったが、どうやらこの機種はスリープ状態から自動ではカウントを始めないようだ。取扱説明書をよくよく読むとそれらしいことが書いてあるが、かなり曖昧な書き方なのでわからない。取扱説明書に肝腎のことが適当にしか書かれていないのは Adventure でも同様らしい。
帰りは忘れずにスリープを解除して走ったが、どういうわけか 1/3 ほどカウントされていなかった。鞄に抛り込んでいたのが悪いのかどうかがよくわからない。取扱説明書を見ると受信感度の都合でなるべく水平に設置しろとある。ワイヤレスは何かと煩いのだった。速度を見ないのに馴れてしまったので、ポケットに入れたままで距離と走行時間だけ測定できればいいやというつもりだったが、それではちゃんと測定してくれらいかもしれない。

週末にマウントを取り付けた。取り付けたときに同時にシートポストも交換したので、シート位置などのチェックも兼ねて家の前を何度も往復してテストしてみた。そのときの感触だと特に誤動作などはなかった。尤も家の前ではノイズ源は殆どないので、そんなところで誤動作しているようでは使い物にならないが。

今週は二回職場まで走った。そのときの感じでは最初に走ったときのように欠測はないようだった。ワイヤ式とそれほど距離に違いはなく、新幹線の高架下でも特に誤動作している様子もなかった。これならいいんではないだろうか。

このメータには温度計と高度計が付いている。温度計は普段から持ち歩いているが、走っているときに見ることはできない。それが見えるので何かの足しにはなりそうだ。高度計は気圧と温度変化から高度を計算するらしいので、誤差が出る。ロガー機能があるわけではないので、何 km 時点の高度やら温度がわかるわけでもないし、温度は何の記録もないので、平均気温やら最高気温も表示がない。ただ、高度に関しては登坂高度と累積高度が表示されるようになっている。登坂高度はリセットしてからの登った高さが記録されるらしい。
これらの機能はおまけと考えれば不満にはならないし、実際、そんなものを測定するためにこの機種を選んだわけではないので、大きな不満などはない。

冒頭にも書いたように現在速度がなくてもそれほど不満に思うこともなくなっていたので、問題なければマウントは使わず鞄に抛り込んだまま使うつもりだったが、テストした感じではメータをサドル附近にもっていくだけでセンサの情報が受けられないようだ。混信防止の意味もあるらしいが、もうちょっと何とかしてほしいところである。Brompton で使おうとするとはさらに厳しいだろう。

驚いたのは大きさだった。STRADA はもともと小さいが、最初に購入した MITY 8 より大きい。表示項目が多いので液晶が大きいというのもある。しかし重量もこれまでのどれよりも重たいようだ。

この製品の一番の問題は取扱説明書だろう。これに限らず CATEYE のは相変らずなにをどうすればいいのかがわかりづらい。熟読しなければわからないし、あちこちに内容が散らかっている割に見せ方が下手なので、どこを見ればいいのかわからない。よければ追加のセンサを購入して Brompton に取付けたいと思っているが、二つ目のセンサを設定する具体的な方法が書かれていない。
そもそもボタンが少なくて操作しづらいのであるから取扱説明書はもっとちゃんと書かなければ駄目だ。あと何年一般消費者向け製品を作ればもう少しまともな取扱説明書が作れるようになるのだろう。

眼鏡用ストラップ2012年05月18日 23時59分

正しくは何と呼ぶのか知らないが、眼鏡用のストラップを購入したのだった。

以前から欲しいとは思っていたが、きっかけがなかった。欲しい理由は老眼だ。眼鏡は近眼と乱視のものである。ところが近くを見るときには眼鏡をかけたままだと見にくいので外したい。Exception はサングラスは跳ね上げることができるが、近眼用レンズまではそうなっていない。なっていると便利なのだが、二重に跳ね上げられる眼鏡というのは見たことも聞いたこともない。

家の中や事務所だと単に外してどこかに置けばいいだけだが、自転車を掃除していたり電車に乗っているときなんかだと、外した眼鏡をどうするかが問題になることがある。自転車に乗っているときとか掃除のときは置く場所がない。籠でもあれば抛り込むこともできるが、生憎そんなものがない場合が多いのでそうすることもできない。Rudy の調光レンズはハンマーで叩いても大丈夫と宣伝しているが(指で曲げられるくらい柔らかいので事故などでも眼を怪我する可能性が少ない)、すぐに瑕がいくので迂闊なところに置けない。サドルにひっかけていたりして落ちただけで瑕が入ったりすることがある。電車のときは持っていればいいだけまだましである。ところが持っていなければならないという不便さが付き纏う。電車のときは寒い季節だとシャツの首のところにひっかけることもできなくはないが、これはこれで腰を曲げたりすると落ちそうになったりしていつでも使えるわけでもない。
そこで思いついたのがストラップだ。これだと片手が塞がることもないし、置き場所に悩まず首からぶら下げていればいい。

先週ある日、たまたま早く帰ったときに Exception を購入した店の前を通ったら開いていたので、訊いてみた。スポーツ用というので出してくれたのがつるの先端に嵌めるように取り付けるものだった。900円だというのでそれに決めた。

ところが使ってみると、ヘルメットを被る自転車乗りにはよくないのだった。というのもストラップとヘルメットのストラップが干渉して鬱陶しいこと甚だしい。それどころか眼鏡の着脱もかなり面倒である。確かに一般のスポーツなんかだとストラップの長さを調節して眼鏡が頭に固定されるようにしておけば激しい運動でも眼鏡が飛んで行ったりずれたりする心配は少ないだろう。
Exception はもともとしっかりホールドされるようになっているので、ちょっとやそっとの衝撃で眼鏡が飛んでいく心配はあまりなく、眼鏡を固定する機能は必要ない。それに耳の後ろからストラップが出るのは、ヘルメットばかりか電車のときでもイヤフォンを使用する際に厄介である。普通の眼鏡ならまだいいかもしれないが、Rudy の眼鏡はホールドされるようにつるが普通の眼鏡より幾分内側に湾曲している。このために後ろからストラップが伸びるスポーツタイプだと普段の着脱時ですら面倒だ。

せっかく試してみたが駄目だった。このまま止めるのもどうかという気がしたので、ウェブで探してみた。チェーンタイプは錆の心配もあるため駄目だ。そうでないものを探したら意外に安かったので購入してみた。これはチェーンタイプなどよくある、つるの中ほどに装着して使用する。これのいい点は耳の前からストラップを垂らすことができることだ。まだヘルメットと同時に使用したことはないが、前からストラップが出るので干渉しにくいと思われる。少なくともヘルメットしたままで眼鏡の着脱はできそうだ。
電車でイヤフォンを使用するときでもイヤフォンのケーブルと干渉しにくい。しないわけではなく、眼鏡をぶら下げるときには注意しないと眼鏡とイヤフォンのケーブルが縺れることがある。それでもスポーツタイプと比較するとかなり改善できた。スポーツタイプはどうもヘルメットを装着せず、スポーツ用サングラスを使用しない場合に効果的なようだが、スポーツ用サングラスとヘルメットを使用する場合には逆に使い勝手が頗るよくない。

ストラップがあると邪魔になることもあるので便利なのかどうか複雑なところではある。ただ、眼鏡の処置に困っていた場面ではそれでも便利にはなった。
どうやら次こそ Bluetooth のヘッドホンになりそうな按配である。

タイヤの交換と鞄2012年02月12日 00時20分

漸く自転車のタイヤを交換した。このタイヤで 6400 km くらい走っている。

年末に調べたときにそろそろ交換かと思っていた。ただ、前輪はそれほどでもないので交換の必要があるのは後輪だ。今週二回ほどブレーキをかけたときに辷る感じがしたのでいよいよ駄目らしい。

いつだったか前輪と後輪で別のブランドを履かせていたことがあるが、あまり見栄えがよくない。今回は揃えたいのでちょっと拘ってみた。

年末にいつもの自転車屋に註文しておいたが、例によって音沙汰がない。腹が立つので別の店で購入しようと思ったが、寄った店には同じタイヤの在庫がなかった。

仕方がないのでいつもの自転車屋へ行ってタイヤを受け取る。

後輪のタイヤだけ交換すれば手間がなくていいが、それだと前輪のタイヤがどんどん劣化していくので、前輪のタイヤを後輪に履き替え、後輪のタイヤを破棄する。それで前輪に新しいタイヤを入れる。

というようなことで今後は押し出し方式のローテーションが組まれることになる。

ところで、後輪を嵌めて確認していると何か変な音がする。どこかで擦れているらしい。何がおかしいのか調べていると泥よけの裏側が外れてタイヤに接触しているのだった。ラジオペンチで摘んで引っ張るとずるずると長い銀色のテープが出てきた。テープの剥し忘れなのかと思っているとそうではなく、ホリカーボネイト製泥よけの裏側から貼り付けられていた銀色のフィルムだった。タイヤはブランドが揃っていいが、泥除けが不細工なことになってしまった。

ついでにブレーキシューをチェックしたらこちらも交換時期に近付いているようだ。少し前にちらっと見たときはシューの山がかなりあるように見えたので、まだいけるかと思っていた。これでも今では雨の日に乗らないようにしているので、減るのがかなり抑えられている。雨の日に乗っていたら去年だけですでに二回くらい交換していたのではないか。

そういえば鞄を買ったのだった。これは自転車用ではなく、旅行用である。去年沖縄に行ったことは書いたが、そのときに自転車用に買った鞄を街歩きと結婚式参列のときに使ってみた。
見た目は悪くないのだが、容積が少なくて一眼デジカメとズームレンズを入れたら殆ど何も入らない。おまけに箱状で硬いため、無理に入れるというようなこともできない。他にも裏側に鞄を自転車側のホルダに装着するためのアタッチメントが付いていて、これがごつごつして痛いという問題がある。

来月旅行することになったので、この際ということで買うことにした。
今回はさらっと決めたが、一応デジカメを入れるので、ちょっとは緩衝材が入っているものがいいだろうと考えていた。さらにこれまで旅行といえばバックパックだったが、荷物が眼の届かないところにあるというのも何かと不安ではあるのでショルダータイプがいいのではないかと思った。何となく探し始めたが、カメラ用バッグはどうだろうと思って、そちらで探してみた。カメラ用は用途としては不足はないが、どうもモサい印象だ。と思っていたらアクミメイドというブランドのユニオンフォトメッセンジャーというのがあった。カメラ用として売られているものの中では洒落ていて大きさも手頃だったので迷わずこれにした。

届いてみると案外小さかったが、これくらいがちょうどいいかもしれない。レンズを装着したカメラとレンズが入り、それでまだ余裕がある。これだけなら財布なんかも入れられるが、今回は小さい三脚を持って行ってみようと考えているので、これで満杯だ。あまりいろんなものを入れると身軽というわけにはいかないので、鞄で持ち物を制限するというのもいいかもしれない。

プリペアドピアノ in Chinatown2012年01月29日 21時18分

映画 Chinatown の音楽は Jerry Golsdmith の作曲である。
少し前まで知らなかったのだが、元は別の作曲家が作った曲がリジェクトされて Goldsmith に回ってきたらしい。
最初に映画を観たときに Goldsmith は編成が頭に浮んだと書いてあった。トランペット・ソロ、4台のピアノ、4台のハープ、ストリングス、グィロ。他にもパーカッションがあったかもしれないが、かなり特殊な編成である。不思議なのは長い間聴いているが 4台のピアノというのがわからなかった。2台はわかるが、どこにそんなに使っているのかと思っていた。
ところがある日、上記の編成では聞かれない音があることに気が付いた。そのとき残りのピアノの使われ方がわかった。プリペアドピアノだ。

プリペアドピアノというのはピアノの弦にいろんなものを挿入したりして音色を調整したピアノのことだ。普通は現代音楽で使われる手法である。

録音まで 10日しかかかっていないということも驚きだが、そんなに余裕のない仕事でプリペアドピアノを使うというのが驚きである。

Goldsmith はアレンジも自分でやる作曲家なので、音楽を付けるところを検討したり作曲したりするだけでも時間がかかる筈だが、さらに編曲もしなければならない。まあ編成が最初に頭にあるくらいだから曲ができたときにはある程度オーケストレーションも仕上っているのかもしれない。ただ、プリペアドピアノは普通のピアノではないので、どこに何を挿入するというようなことは作曲家が指定しなければ作曲家の意図した音にならない。

この辺がいろんな新しい音を作ったり使ってきた Goldsmith の真骨頂とも言えるのかもしれない。ただでさえ、普通でない編成の曲を作るのにプリペアドピアノをどうするかというところまで考えなければならない作業までする時間があるのかどうか。実際あったから映画も公開され、アカデミー作曲賞にもノミネートされたわけだが。

納戸の大掃除2011年12月24日 21時15分

今日は一日納戸の大掃除をしていた。納戸の大掃除は新築してから初めてではないか。これまでは窓掃除のついでに窓周辺を片付けたりする程度の掃除はしていたが、納戸全体をすることはなかった。大体、窓掃除に時間を取られすぎである。

今年は11月にあれこれ予定があって窓掃除が始められず、そんな日程もあって大掃除をする気にもならず今月になった。

ということで今年は窓掃除をかなり手抜きしている。その代りこれまでしようと思いつつやれずにいた納戸の大掃除をしようと考えた。

うちの納戸は 8畳くらいはあるだろうか。浴室に沿うように L字形になっていて窓と本箱、箪笥がある箇所以外は棚を置き、ものを収納している。ところが、住み始めて以来、殆ど整理をしないまま使っているので溢れたものがどんどん床に置かれていき、L字の奥の方はものだらけになって足の踏み場もないくらいになっていた。一番奥にサーバやらネットワーク機器を置いているラックがあるのでそこに行くのが大変だし、サーバが動かないとなると場所を確保してから作業しなければならない。住み始めた当初にはなかった折り畳み自転車の収納場所やら古いホイルの置き場所にもなっている。夏は風通しのために窓を開けていることが多いので埃も積もってざらざらしていたりする。それがずっと気になっていた。

断捨離というほど頑張ってはいないが、古いサーバのケースやら今では使っていない無線 LAN の機器 (11 Mbps!) など思い切って処分することにして箱なども片付ける。収納しているものの整理や整頓をしたら驚くほど片付いた。棚も今までは満杯に近い状態だったが、幾分余裕もできた。広くなると気持ちがいいものだ。

とはいえ、まだ L 字の奥半分しかできていない。明日、残りをする予定だが、捨てるものが入口附近に溢れている。こればかりは捨てられる日まで何ともできない。年内に処分できるものもあるが、粗大ゴミ扱いのものは来年まで捨てられない。したがって年内に完全に綺麗になることはないが、捨てるものが分別できているだけでも気分がすっきりしている。

自転車通勤の距離に関する雑感2011年10月26日 22時45分

今月いっぱいで宝塚に通い始めて丸一年になる。何度か片道 30 km の自転車通勤について書いてきたが、改めて考えてみたい。

個人的な感じでは 30 km というのは通えない距離ではないというのは何度も書いてきた。月に数回程度であれば片道 50 km でも大丈夫という気がしている。今でも基本的にはそう考えているが、ただ若干考えが変化してきた。

距離よりも、所要時間が厳しい。30 km を待ち時間含めて 1時間で走れる人なら問題ないかもしれない。私の場合、今なら信号待ちその他を含めて 1時間 25分前後かかっている。これが長い。相生は除外するとして、その前の職場には片道 20分ほどだったこともあって睡眠時間の皺寄せが大きいのであった。合計 40分と 3時間弱ではかなり違う。寝なくても大丈夫という人なら苦にならないかもしれないが、私は寝ないと駄目な割に眠りの質がよくないので、睡眠時間の大幅な減少は厳しいものがある。

疲れているときや気分が乗らないときの 30 km は長い。今でも基本は 30 km の自転車通勤なので「30 km は無理だ」とも思わないし、できるかどうかはやってみてから言ってもらいたいと思っている。ただ、上にも書いたように所要時間なども含めて考えると、継続して何年も通勤するにはベストが 15 km、長くても 20 km くらいがちょうどいいのではないかという気が最近はしている。これは自転車通勤に関してよく言われる距離で、そう言う人らはそういうところまで考慮しているのかもしれないし、最大公約数で言えばそれくらいがちょうどいいような気がする。

そういう意味で Brompton の輪行通勤は大正解であった。尼崎往復なら 25 km 程度なので片道 12 km くらいでほどよい距離になる。気分が乗らないときや疲れているときはこれくらいだとちょうどいい感じだ。私の場合、30 km 走るとなると若干気合が必要になることがある。気合の入らない日は無理をせずにぼちぼち行くというのもまたいいものだし、そういう日でも自転車に乗ることができるのがいい。電車で坐れて疲れているときはちょっと眠ったりもできる。これで自転車が 10 kg 以下ならもっといいのにと贅沢なことを考えてしまう。
尼崎など途中の駅に自転車を置いておき、日によって家からだったり、途中の駅まで電車で行くというようなことも当初から考えなかったわけではないが、これは二つの理由であまりいい考えではない。

・預けている自転車のメンテナンスがしづらい上に預ける費用がかかる(さらには電車賃も必要だ)
・家から駅までの距離を歩かなければならない

私の場合、家から途中の駅まで自転車、そこから電車で職場の最寄駅に行くという選択肢はない。というのも、家からだと適当な駅がないこととと、最寄駅から職場まで徒歩で 20分程度かかるからだ。家からプラットフォームまでは歩いて 15分弱だが、これも十分長い。いずれの側の徒歩も通勤時間の拡大に影響している。これが Brompton を使うと家からプラットフォームまで折り畳み時間を含めても僅か 5分で済む。これが Brompton の機動力だ。最寄駅から職場までは残念ながら Brompton で走ったことがないので、そこのところはわからないが、10分はかからないだろう。
輪行通勤だと自転車を預ける必要がないので、両側の駅で自転車が使えるし、それにかかる余計な出費がかからない。それに駅を固定する必要がないので、雨の日であるとか、気分などで乗降する駅を臨機応変に換えることもできる。