DENON AH-W2002013年02月02日 15時45分

DENON の Bluetooth イヤフォンを買った。これまで使用していたのは Audio Technica のインナーイヤータイプである。一年くらいは使っただろうか。音に不満はそれほどないが、イヤフォンの宿命で、使用するときにはデバイスにケーブルを接続しなければならない。電車と徒歩で通勤するときはまだいいが、Brompton を連れて行くときはこのケーブルが鬱陶しいことこの上ない。バックパックからイヤフォンを取り出して iPhone も取り出し、あれこれ操作するのが何かと面倒だ。それだけでなく、駅で降りるときにはイヤフォンと iPhone も片付けなくてはならないが、これも厄介である。
大抵は途中の駅から坐れるが、そのときは iPhone をバックパックに入れていたりすると背中からバックパックを降ろすときにケーブルが体に絡まったりして大変だ。私は着ているものの枚数が少ない上に T シャツなんかだったりしてポケットも少ないので iPhone をポケットに入れられるという状況があまりない。
そういう訳で Brompton を連れて出勤するときは音を聴かないようにしていた。

自転車に乗っているときは安全確保のために何も聴かない。なので家から自転車のときは一切聴かない。Brompton のときは電車区間がある。そのときに耳を遊ばしているのが勿体ないので音楽やら英語音源やら聴きたいが、上記のような理由で Brompton のときは億劫で聴いていなかった。勿体ないという理由もあるが、ケーブルが何かと面倒なので Audio Technica を買った頃からワイヤレスには関心があった。当時探してみたら、すでに幾つか製品はあった。デザインの気に入ったのがなかったり、評価がよくなかったり、高価だったりして購入を決断するには至らなかった。

購入するきっかけになったのは、日経 BP の Bluetooth ヘッドフォンの記事だった。製品は憶えていないが、apt-x 対応の Bluetooth ヘッドフォンは音がいいと書かれていた。その製品はオーバーヘッドタイプだったので私の選択肢から外れるが、そういうものが出るということは他にも apt-x 対応の Bluetooth ヘッドホンが出ているか出てくるのは間違いない。探すと表題の製品が発売されるらしいことがわかった。そのときはメーカー発表だけで実際には発売されていなかったように記憶している。

発売後もなかなか製品が出回らない状況だったが、あるとき調べると最初のロットは出荷された後だったようなので、註文した。ところが入荷に一箇月くらいかかるらしい。いろいろ調べてみると製品に問題があるようだ。製品発表時のプレスリリースの発売予定からも発売がかなり遅れていたようだし。接続中によく切れるのが問題らしい。

12月中旬に漸く届いた。
接続が切れる件については、注意書きが添付されていてなるべくデバイスとイヤホンを近付けるようにし、右に送受信部があるので右側にデバイスを持つようにというようなことが書いてあった。そんな無茶言われては困る。
実際にはどうか。歩いたりしているときには切れることがある。これもどういう条件で切れるのかわからないのだが、切れるときはブチブチ切れるのに安定すると歩いていても平気なこともある。安定する条件が知りたいものだ。これが電車に乗ったりしてじっとしている状態だと安定している。左側にデバイスを持っている状態でも切れたりしない。そういう意味では大きな不満にはなっていない。これはこの製品の問題というより iPhone の問題である可能性だってある。いずれにしても接続がもう少し安定してくれると嬉しいが。

音は評判通り低音が強すぎる。これまで使っていた Audio Technica も比較的低音が効いているが、これはそんなものではない。専用のアプリがあるのでそれでイコライザを設定して低音を抑えたら Audio Technica と同じくらいにはなった。
ところが私の場合、これが大きな問題になった。というのもこのアプリを使うと iPhone のバッテリが一日持たないのだ。普段は二日に一度くらいの頻度で充電しているが、倍以上も消費する勘定である。私の環境だけなのかもしれないが、いずれにしてもこれでは使えない。さらに専用アプリの使い勝手もあまりいいとは言えず、使うのを止めてしまった。
仕方がないので iOS の音楽アプリのイコライザ設定を使用している。
一番いいのはヘッドホン側にイコライザ設定があって、それをアプリで設定すればデバイスの設定をいじる必要がないという仕組だ。こうするとアプリやデバイスに依存せずに好みの設定が使える。逆にヘッドホン側にイコライザ回路が必要になるのでバッテリ消費が増大するだろうから現実的な駆動時間が得られないかもしれない。今後の製品に期待したい。というかもうちょっと低音さえ抑えられていればイコライザなんか必要ないのだ。

本体内側にエンボス加工がしてあってどうたらこうたらという話があるが、何のためにあるのか私には理解できない。というのもきっちり装着しても別にこのイヤフォンが頭をがっちりホールドするわけではないので、それで固定されるというようなことがないからだ。ウェブでこのエンボスを評価している記事をいくつか見たように記憶しているが、プレスリリースだけ見て書いているのか。ただ私の場合、耳が立っているので普通の人のようにホールドしない可能性はあるかもしれない。
註文した後で眼鏡をかけていることを思い出して眼鏡の蔓と干渉するのではないかと心配したが、無用な心配だった。

バッテリは思ったより持つが、iPhone に表示されるインジケータは信用できない。残量が半分くらいあるからと安心していたら急に赤くなって、休み休み使用してもそれから 30分くらいしか使えなかった。充電は短時間で完了するのはいい。バッテリのインジケータは iPhone のもあまり信用できないのだが。

接続はオンにする順序によってうまくいかないことがある。先に iPhone 側をオンにし、それからイヤフォンをオンにすると比較的すんなり認識するが、逆にしたり、iPhone の Bluetooth をオンにしたままだったりすると認識しないことがある。接続してしまえば移動中以外はほぼ途切れずに使えている。ところが先日、路面が凍結した日の朝使用していると途中で電源か接続が切れた。この辺ではそんなに寒いことは滅多にないことなので目くじらを立てる程のことはないが。
認識していない状態で再生すると当然 iPhone 本体から音が出る。認識に失敗したまま再生すると周囲に音を撒き散らすことになる。そういう間抜けなことは私しかしないのかもしれないが。

ケースは問題かもしれない。割と大きいのだが、付属品のケーブルなどを入れると本体をどこに収納すればいいのかわからないくらいケーブルが場所を占有している。どうせならもっと本体の収納がわかりやすいケースを作って貰いたい。

いろいろ書いたが、総体的には満足している。ケーブルの取り回しの問題は根本的に解決したので何の問題もない。再生、停止、前後のスキップは耳許で操作できるのでいちいち iPhone を取り出す必要もない。

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