QR コード決済に踊っていていいのか2019年07月21日 09時15分

ご無沙汰しています。

PayPay のキャンペーンから QR コード決済が喧しい。さらに 7月に 7pay が問題を起してさらに騒がしくなった。メディアを見ていると誰もが話題にしている印象を受ける。実際のところは私の周囲ではまったく話題になることはない。私の周囲が平均的な世間と同じだと言うつもりはない。人間の年齢が影響しているのか、あるいはそもそも日常で顔を合せる人間の数が限られているだけかもしれない。

セキュリティの基本すら理解していない者が社長をしている会社に金銭を扱う資格を与えていいのだろうか。二要素認証を導入していないのも問題だが、パスワードのリセットをするのに任意のメールアドレスにメッセージが送信できるというしくみになっている方が問題が大きい。こんなこともわからないような近視眼の人しかいなかったのか。
セブンイレブンは 24時間営業などで評判を下げているところに、こんなことをしてさらに評判を落している。もともとコンビニエンスストアはあまり利用しないが、セブンイレブンは意識して忌避するようになった。

話が逸れた。7pay のことはどうでもいい。
私自身はこれらの QR コード決済から距離を置いている。早い話が使っていないし、アプリも入れていない。これからも積極的に利用することはないだろうし、利用するとしても数社に落ち着き、使わないと買い物ができなくなるというようなことにでもならない限り使うことはないだろう。

QR コードに関する記事を見ていると使うのも結構面倒らしい。中国では QR コード決済が主流という話らしいが、セキュリティ上問題ということも言われていたので国内でもサービスが開始されると聞いたときから否定的だった。

世間の人が QR コード決済を利用しているのはポイント目当てなのは明らかだ。実際ポイントのキャンペーン終了とともに使っていないという人も多いらしい。
そもそも QR コード決済は政府の後押しで進められている。正確にはキャッシュレス化だろうが、導入しやすい、手数料が低いということで結果として QR コードになってしまっている。
以前は私もキャンペーンだのバーゲンだのに釣られていたが、あるとき釣られていることに疑問を抱いてからあまり意識しないようになった。ポイントもあまり気にしていない。こちらはクレジットカードのポイントやらマイルにまだ釣られたままだが、マイルも釣るだけ釣っておいてこちらのメリットが低下し続けているのでどうでもよくなりつつある。
家電量販店のポイントカードはいくつか持っているが、それ以外は持っていない。T ポイントすら持っていない。レジでいちいち質問されるのも面倒である。

人はポイント還元の方が現金値引きより魅力的に映るらしい。プロスペクト理論とか何とか言う理屈で説明されるらしいが、本当か。私はポイントのような面倒よりも現金値引きしてくれる方が嬉しい。いちいちどれだけポイントが貯まっているか考えるのも面倒だし、次も同じ店や系列の店でなければポイントが使えないという縛りが鬱陶しい。
そもそも現金 1割引と 10% 分のポイントだと現金の方が得だというではないか。

人間は餌で魚を釣って喜んでいるが、その人間は同時にポイントで釣られて喜んでいる。少し頭を冷やして考えた方がいいのではないだろうか。