片道 30 km の自転車通勤2010年11月05日 23時15分

いよいよ片道 30 km の自転車通勤が始まった。
当初は11月 1日から行く予定にしていたが、天気が悪かったり社長が初日くらいはスーツで行けとうるさいので 1日は電車にした。社長の言うのは尤もな話ではあるが、行った先でスーツに着替えるという手もないわけではない。
まあそれも面倒だし、天気が悪いというのも何かの意味があるかもしれないので、電車にした。

電車はうんざりである。先週電車で会社に行ったときは電車が遅れていて一本乗りそこなった。予定の電車の時刻よりいくらか早めに出たからよかったものの、そうでなければ遅刻していたところだ。さらに帰りは帰りで駅に着いたら電車が出た後なのか 30分近く待たされた上に乗換駅でさらに 10分待たされる。こんなことなら別の駅まで歩いた方がましだった。
1日は 1日で暑いので扇子を使っていたら隣の乗客から寒いと言われた。人それぞれだからとやかく言うこともないが、寒いか。

そんなわけでますます電車通勤は気が乗らないのだった。

電車通勤のことはどうでもいい。

これまでに二回試しに走ってはいるが、時間帯が違うので、初日は少し早めに出発した。しかし正直なところ、どういうわけかかなり乗り気ではなかった。途中までは引き返そうかとも思っていた。
これは家を出る前の自転車のトラブルの影響もあるかもしれない。出ようとしたら後輪が動かない。見たら後輪が歪んでいてブレーキパットがタイヤに押し付けられている。日曜に調整したときは何ともなかったが、そんなことを言っても動かないものは動かない。ワイヤを繰り出したりして取敢えず転がるようにして出かける。これも憂鬱な原因かもしれない。予定より遅れて出発する。
ところが憂鬱も途中までで、そのうちそんな気分はどこかに去り、新鮮な経路に楽しくなってきた。結局一時間半強を楽しく過ごすことができた。

楽しくないのは帰りである。この時季夕暮れは早い。帰る頃には暗くなっている。30 km もの馴れない距離を走るのも憂鬱である。これも実際に走ってみると思った程には憂鬱ではない。この日は後輪のトラブルがあったので行きつけの自転車屋寄り道して帰ったのでざっと 70 km ほど走る。

何があるというわけではないけれども走る道が比較的楽しい(路面は最低なところが多いが)ので長距離もさほど苦にならない。初日は一日尻が痛かったが、それ以後そういうこともない。走っているときに水分を補給しないからか脚が攣りやすい。水筒をもう一つ用意した方がいいのかもしれない。

往きは時間が早いこともあって車や人も少なく、走りやすい。心配していた三箇所の踏み切りもこれまでのところ立ち往生するほど遮断機が下りていないので助かっている。
所要時間は人通りが多い分、帰りの方が若干かかるようだ。そうはいっても正確なところは不明である。今週はいろいろあって連日寄り道をしているので、帰りは余計に走っているし、経路も違う。今日は合計 65 km 程度、初日はほぼ 70 km 走った。

ところで一時間半強というのは電車とほぼ同じ所要時間である。
これでは電車に乗るメリットがまったく感じられない。30分でも早く到着するのならまだしも、どうかしたら電車は遅れるので自転車より早くならない。暑い車内に押し込められて運動もしないのに汗はかくし、ストレスは溜まるし、寒いなどと言われもする。女性専用車輌などというのもあるから、男が乗れる車輌は少ない。いいことなど何一つない。

今のところの悩みは雨の日である。雨が強いと何かと危険なので休まざるを得ないのではないかと考えているが、ちょっとした雨などではどうするか悩ましい。
困るのは 30 km も走るとあっちとこっちで天候が違う可能性が高いことだ。1日も家から駅までと駅から職場までは雨が降っていなかった。しかし、途中電車の窓から眺めていると雨が降っていたところがある。
霧雨はこれで厄介だ。普通の雨より眼鏡を曇らせる。

距離が長いので無理はしないようにするべきだが、電車の劣悪な環境にも耐えられないのが悩ましいのであった。