詳細になる世界2007年03月19日 11時29分

たまたま立ち寄ったサイトのページを眺めていたら香港の地図があった。よく見ると Google のものだ。Google マップでたまに世界中を見て回るが、以前は北米と日本くらいしか地図がなかった。それから暫くして見るとヨーロッパに地図ができていた。Google マップで香港に行くと確かに地図が入っている。それであちこち見たらオーストラリア、インド、アフリカ、ブラジルなども地図が入っていた。

すでによく知られた Google Earth だが、こちらは地球から自分の家(わが家は工事中のままになっていてまだないが)が表示できるまでズームインできるという意味でも衝撃的だった。Google マップは別の意味で衝撃的だ。確かに世界地図というようなものはあるが、都市の位置関係と都市間の主要道路や鉄道が記載されているレベルでしかない。それが Google マップだと自分の街の行きたいところの道順を詳しく調べられるレベルの詳細な地図をドラッグすれば外国にも辿り着けるのだ。日本は地図があって当り前の国だが、地図が読めるのは教育の成果だ。地図の読み方を知らなければ地図を用意しても無意味だ。まったく地図のない国というのがあるかどうかは知らないが、地図文盲ばかりの国だと現地の人にはあまり意味がないという理由で地図の少い国はあるかもしれない。あっても日本ほど詳細な地図が手軽に入手でき、それも毎年あるいはそれに近い頻度で更新される国というのはかなり珍しいような気がする。新しい道が一本載っていないだけで「この地図、古いな」という感覚は、大抵の外国人には理解できないのではないか。

というようなことで驚いているが、Google マップは国境を境に地図がなくなったりする。こちら側の様子はよくわかるのにあちら側がどうなっているのかさっぱりわからないというところが Google マップをドラッグしていると突然現れる。あるいは国境を越えると表記されている言語が突然変わるという経験もできる。これは Google マップならではの面白さかもしれない。普通、印刷物の地図は同じ言語(複数の言語が共存している場合は、満遍なくそれらの言語)で表記されている。ところが Google マップは日本からドラッグを始めても合衆国に辿り着いた頃には英語になっているし、チェコに行けばチェコ語表記になっている。日本からブラジルまでドラッグで地図を眺めることができるというのも新しい面白さだ。地球儀はくるっと回せばあっという間に一周以上するが、自分の街を詳細に見ることはできない。

しばらく待てば地図の表示される国が増えるだろうし、詳細でない国の地図は詳細になるだろう。順次詳細になるのは Google Earth でも同じだが、地図の場合は国によって地図そのものが違っていたりするので、これはこれでまた別の楽しみがある。

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