八月2011年08月06日 11時35分

そうこうしているうちに八月になってしまった。
寒いのは厭だ、夏がいいと言っていたのはいつだったか。湿度が高くなり始めた六月前半に軽い熱中症を経験してから以後、熱中症は経験していない。暑さ対策をしているというのもあるが、体が高温多湿に馴れてきたのだろう。汗の量が多いのは当り前だが、熱中症を経験した頃よりは減っているような気がする。顔が火照ってどうしようもないというようなことも殆どない。冬も駄目だが夏も駄目だ。自転車に乗っていて気持ちがいいのは年に二箇月もないのではないだろうか。そんなことを言っているうちにまた寒い冬がやってきて、暑さで苦労したことなどすっかり忘れてしまうのだろう。寒いのも厭だが、冬の駄目なのは昼が短くなることと、向い風で気持ちが削がれることだ。

今年の夏はこれまでのところ、朝夕が比較的涼しいことが多くていい。そうでない日ももちろんあるが、10年ほどこういう夏は経験していないような気がする。私の場合、夏の夜はエアコンが欠かせない。しかし今年は何かするとエアコンなしでもやっていけることがある。因みに家では昼間エアコンを使用していない。節電というのもないわけではない。しかし、これまでも家で夏にエアコンを入れるのは夕方になってからだった。調理で熱を使うのでというのが理由でもある。わが家にはエアコンを入れるのは早くても洗濯物を取り入れてからという規則のようなものがある。エアコンを入れると熱がバルコニーに排出されるので嫁が入れさせないというわけだ。料理や洗濯に限らず、何か作業すると「暑い、暑い」と騒ぐが、熱中症により近い自転車乗りからするといかほどなものかと思わずにはいられない。日本人は電気に甘やかされて我慢がなくなった。余談だが、相変らず車は自転車が追い越していくと必ずアクセルを吹かして追い越し返そうとする。前に車が走っていて無理な状況か、右左折するので減速する必要がある以外は間違いなくそうする。意識的か無意識かは知らないが「自転車ごときに負けるものか」という心理が働いているのだろう。自分は楽しているのだからちょっとは暑い中自力でエアコンもない環境で走っているのだから、自転車乗りのことも考えてやれと言いたい気分にもなる。広い道で余裕があればそれほど気にもならないのだが、狭い道で結局自転車が追い越すことになるときでも自転車から見れば嫌がらせにしか思えない行動に出るのは腹立たしさを覚える。

今年だけか、今まで気が付かなかっただけかはわからないが、夏も結構風が吹いている。冬に風が吹くとそれだけで厭になってしまう。夏の風は向い風であっても歓迎する。流石にあまり強いのは願い下げたいにしても、風があると体温を下げてくれる。自転車を漕ぐとそれだけで空気が流れるが、風があるとさらに涼しくなる。ジョギングより熱中症に有利であると主張している点だ。熱中症の予防に重要なのは水分(と塩分)補給ではなく、熱の放散らしい。
いくら汗で失われる水分などを補給しても肝腎の熱が排出できなければ体温が上昇して熱中症になる。

夏の風で思い出したが、これまでも夜などは風が吹いていた。ただ、うちの場合東西に吹く事が多く、南北に窓を開けても風が通らない。それが今年は夜間比較的涼しいというだけでなく、南北に風が吹いていることが多いというのもエアコンなしで過ごせる夜がある一因かもしれない。外に出ると風が吹いていて涼しいのに、家の中は熱気が籠ってやっていられないというのが例年だった。

これまで蓄積していた気象データがサーバの故障でふっとんでなくなってしまった。実際の記録を当ることができないので正確なところはわからない。それでも印象としてはそんな感じである。

涼しくなるまでにはまだ二箇月ほどある。そうはいっても涼しくなり始めたら忽ち寒くなる季節がやってくる。こうして今年も暮れていくのであった。

Brompton のカスタマイズ2011年08月07日 22時45分

Brompton で 300 km ほど走った。前から何度か書いているように折り畳み自転車としては申し分ない。
持っている KHS なども折り畳み自転車だが、これらは「折り畳むこともできる」自転車で、折り畳み自転車ではないのではないかという気がしている。尤もホームセンターなどで売っている安物は「なんちゃって折り畳むこともできる」自転車なので、KHS などと同列で語ってはいけない。大体そういうホームセンター折り畳み自転車が折り畳まれている状態にあるのを見た記憶がない。どこかの家に置いてあるものでも大抵展開された状態だ。車に積まれているものは折り畳まれているだろうが、それらは逆に転回されないまま車内で蹲っているに違いない。

まだ Brompton 初心者であるにも拘らず、カバーの着脱を含めて 2分もあれば輪行態勢に入ったり、走行態勢に入ったりできる。KHS だと 2分ではまだ自転車や輪行袋と格闘している段階だ。

というようなわけで KHS とは違って頻繁に出番がある。職場でも今は袖机が机の横に置ける端っこ特権が使える場所に移動したので机の下に格納することができるようになった。家ではカバーをしていないので、自転車を展開すればすぐに走り出せる。行き先は最寄駅。家を出てからホームに行くまで10分かかっていない筈である。これは徒歩よりも速い。この機動性が Brompton の最大の魅力であると断言してもいい。

ところがやはり前から書いているように走らない。正確には走らないわけではなく、そこそこ速い。だが、転がらないために無駄に体力を消耗する。これがこの夏場には辛い。

というようなわけでカスタマイズを計画している。一度に全部やる余裕もないし、どこでどの程度効果があるのかということも知りたいのでちまちまやるつもりだ。
とりあえずは BB の交換を近いうちにやってもらう予定である。

それ以外は以下のような感じか。
・チェーン、プーリーなどの交換
・ホイルの交換
・内装 5速化
・ハンドルグリップの交換
・ブレーキのアップグレード
・シートポストの交換

迷っているのはハンドルバーの交換だ。
とりあえず転がるようになってくれると嬉しい。内装 5速化は今の 3速のトップが使い勝手がいまいちよくなくてあちこちで聞かれるように 2速と 3速の間が欲しくなったというのが理由である。実は内装変速機というのは初めてではなく、自転車通勤を始めたときに購入した自転車が内装 4速の軽快車だった。これはオートマチックだったので、自分で変速したことは殆どなかった。勝手に変速してくれるのは便利なようでときとして困ったことになる。というのもマイコンは単純に速度だけしか見ていないので、風向・風速・勾配などは一切考慮してくれない。なのでときとして期待するギアと違うギアに入ることがある。その点手動変速機は好きなように変速できるメリットはあるが、内装変速機というのは困ったことにトルクをかけると変速できないという問題がある。ギアを落とす場合は問題にならないが、上げる場合にこれが厄介で、そのまま加速し続けたいのにギアを上げるためにペダルから一旦力を抜かなければならない。
1速から 2速はまだいいが、2速から 3速はこれが難儀で 3速に入れるのが億劫になる。

グリップは今の時季汗でべとべとになるのが厭で、交換したいと考えている。ところがゴムは私の場合駄目なので、革かコルクなどになるが、汗を頻繁にかくような状態で革はどうかと思うので、これはどうするか決っていない。

ブレーキはとりあえずシューの交換くらいから様子を見る予定である。

シートポストは交換するつもりではなかったのだが、汗が付着するからかすでに錆が浮いてきているので、そのうち軽量なアルミに交換したいと考えている。

びゅんびゅん走る仕様にする気はあまりないが、転がってくれれば家から職場、あるいはその逆の片道 30 km を走るという気になるかもしれない。今の転がらない状態だと考えただけで草臥れるのだった。

BB 交換とクレジットカード番号2011年08月12日 19時45分

というわけで BB を交換してもらった。これまでで 400 km ほど走っている。
ついでというか、時期でもあったので散髪をしてから自転車屋に行く。散髪屋が自転車屋の行く途中(若干寄り道ぎみだが)なので、Brompton で散髪に行き、そのまま自転車屋へ。
10 km 程度なら普段の通勤で走っているが、15 km は Brompton で初めての距離だ。前から書いているように転がらないので 15 km は結構遠い。今の Brompton で家から職場までは無理だ。
昨日は当初クロスバイクで行く予定だったが夕方というか夜に雨が降る予報だったので、Brompton にした。一昨日走ったときに朝から気温が高くて熱中症になりそうだったというのも少しはある。結局帰りは雨に遭わずに済んだが、電車に乗っているときに通り雨が降っていた。
休み前で気分的に余裕があることもあって、新しいルートを試してみることにし、職場から伊丹まで走ってみた。これが駄目だった。どうにも楽しくないのである。これなら普段走り慣れている経路で猪名寺まで走ってそこから電車に乗る方がよほどましだ。一駅だけのことなのに経路が違うとこうも楽しさが違うものかと驚いた。都会だからかというと宝塚も似たようなものだが、こちらは嫌いではない。

話を戻して BB である。交換して走った感じでは、期待のしすぎだったかもしれない。ただ、巡航は劇的ではないけれども楽になった。踏み込んだときのロスも減っているようだ。来週以降の通勤が楽しみである。もう少しカスタマイズしてもっと転がるようになってくれるともっと楽しいだろう。

話は違うが、クレジットカード会社から電話がある。また何かの売り込みか、鬱陶しいなと思っていたら、昨夜オンラインで何かの決済に失敗したようだが、何かしたかという電話だった。昨夜は何もしていないことを告げると今のカードを無効にして新しい番号でカードを発行するということだった。先月下旬に買物はしたが、それ以降していない。どこから漏洩したのだろうか。家の PC からだと難儀なことだ。どこかのサイトが情報を盗まれたりしたのであればそれはそれで困ったことだが、自分に落ち度があるわけではない。先月上旬に海外のサイトで買物をしたが、そこはこれまで何度も使っているところなので、それで漏れたとは考えにくい。後は楽天くらいなもんだが、楽天はショップにカード情報が流れることはないと聞いたことがある。どこかのサイトにハッカーが侵入してカード情報を盗んだというようなことなのだろうか。
いずれにしてもオンラインのカード決済は比較的簡単にできるので、便利な反面セキュリティ上の不安は大きい。自分に落ち度がなければ自分で費用を被る心配がないのはいいが、もう少し何とかならないものだろうか。

ということで10日ほどカードが使えなくなるのだった。面倒は毎月の引き落しが 2件あるので、切替をしなければならないことだ。

Brompton プーリーの交換2011年08月15日 18時10分

ウェブの記事など見ているとプーリーくらいなら自分でもできそうに思えてきた。いくつかお薦めの製品があるようだ。考えた末に BBB の RollerBoys を買うことにした。

今日は遠出をするつもりにしていた。ところが朝起きたらあまり調子がよくないので中止した。聞くと二度寝している間に雨が降ったらしい。中止してよかったようだ。
ということで細かい用事はあるが、取り立ててすることがなくなった。と思ったら俄然プーリーが交換したくなってきた。ところがこういう細かい部品は近所の自転車屋を回ってもなかなか置いていないものだ。かといって、この間も書いたように今はクレジットカードが使えないので、ウェブで買物をするというわけにもいかない。
家にいても暑いだけなので、ぶらぶらついでに自転車屋に行くことにした。準行きつけという位置づけの店に行ってみる。ウェブでも結構手広くやっている店だ。実際の店も割合品揃えはいい。ところが私にとってはいつも惜しいのだ。前もライトを取り付けるアダプタを買いに行ったら、欲しいものではなく、ステムを固定するねじのところに挟んで取り付けるタイプのものしか置いてなかった。それは私の希望とは違うものだった。今日は行ってみたら RollerBoys が置いてあった。「おっ」と思ってよく見ると色がグレーとクリアしかなかった。個人的には黒が欲しいのだった。ところがさらによく見るとどれも 11T だ。Brompton は 10T でないと駄目らしい。
品揃えの比較的いい店は、ここかここの支店くらいしか思いつかないので、帰ろうかと思って自転車を走らせているとドラッグストアが眼に入る。先日買えなかったものが置いていないか調べるためにここに入る。あったので購入する。そうこうしているうちに隣の駅の近所に自転車屋があるのを思い出した。まだ行ったことはないが、ロードバイクなど置いているらしい。もしかするとあるかもしれない。

それほど大きい店ではないが、店内は綺麗に整頓されている。それほど商品の数が多くないのであまり期待できないかと思っていたら RollerBoys を発見。あるではないか。見ると黒の 10T だ。おお、これこれと思ってレジに行くと先客を相手にしている。孫の自転車の調子が悪いのか孫と二人でやってきて修理してもらっている。
しばらく待って会計を頼むとカタログを調べて「10T でいいですか」と訊いてくる。10T でないと駄目なので「いいです」と返答すると会計してくれた。楽天の最安値ほどではないが、送料を払うことを考えると最安値以下だったので満足だ。

さっそく帰って交換してみる。
シートポストを掴んで宙吊りにするようなバイクスタンドなら作業はしやすいだろうが、うちには生憎そんな高価なものはなく、後輪を持ち上げるタイプのものしかない。これだと低すぎて作業しにくい。
そのままやってみようとした。プーリーは 3 mm の六角ねじで固定されている。アーレンキを入れようとするとスポークを挟んで反対側からアーレンキを回さないといけない。やりづらいので、ホイルを外す手順でテンショナーを外してそれからやってみたらどうだろうと思った。ウェブで調べてみたが変速機のワイヤを外すのが難しそうだったので、断念する。
Brompton を倒立させることにして、ベルとシフタをずらし、段ボールを敷いて自転車をひっくり返す。

結局アーレンキを反対側から回して外すことができた。下側のプーリーのねじを外すとテンショナーがばねで後方に押しやられた。しっかり保持していたのでよかったが、うっかりしていると外した部品が飛び散るところだった。上側のプーリーはそれほどの面倒もなく外れる。

さて、どこかのページで RollerBoys 附属の D スペーサを使用すると書いてあるのでそれをセットする。どうもそれだと見た感じ巾が狭いような気がするので元のプーリーで使われていたワッシャも使用。新しいプーリーを取り付けてクランクを回してみる。特に不都合はなさそうだ。

早速家の前を試走する。2ちゃんねるのログで誰かが書いていたように低速の漕ぎ出しで効果がわかりやすい。
それでも普段乗っているクロスバイクのスムーズさと比較するほどではない。

次はチェーンとスプロケットかな。

西へ2011年08月17日 22時30分

昨日は自転車で出かけてきた。目的地は特に設定せず、西へ行けるところまで行くということにした。

帰りが遅くなるのは厭なので、普段出勤するのと同じような時間に出る。こうすると比較的涼しい時間に走れるというのもあるし、大通りの交通量が少ないというメリットもある。

三ノ宮で午前 9時前だった。普段のペースで考えると驚くことはないが、これなら毎日は無理にしても、たまになら三ノ宮でも通勤できるかもしれない。
三ノ宮の手前で水筒に入れるポカリスエットを売っている自動販売機を探す。見ていると伊藤園の販売機にほぼ入っているらしいことがわかるが、残念なことに釣銭切れの表示が出ていたり、故障していたり碌でもない自動販売機ばかりだ。今回はコンビニなどは探さず、敢えて自動販売機を探した。販売機は定価売りなので高いのだが、コンビニやスーパーの飲料は棚になった冷蔵庫で陳列しているので、冷えてはいるが、若干温い。まだ自動販売機の方が冷えているだろうから、冷えているというサービスを買うつもりで販売機を探した。ところがそんなわけでなかなかまともな伊藤園の販売機に当らない。こうして何台かやり過ごして漸くまともな自動販売機に辿り着く。

三ノ宮の前から何となく怪しい空模様だった。兵庫を過ぎた頃になって急に夕立のような雨が降り始めた。雨宿りをするところを見つけて走るが、なかなか見つからない。やっと屋根のあるバス停を見つけて一休み。
雨だから駄目ということはなく、雨の具合によれば晴れているよりよほどいいかもしれない。
一応帽子も持っている。降るのであれば帽子を着用して走り出すことも考えながら休憩も兼ねてしばらく休んでいると、止んでしまった。通り雨だったらしい。

一部を除いて基本的には去年、相生に行ったときのコースをほぼそのまま走る予定である。ただし、今回は折り返して帰らなければならないので、相生まで走るわけにはいかない。姫路まで走れるといいのだが、まず無理だろう。
帰りのことさえ考えなければ赤穂の先まで行く自信はある。しかし、帰らなければならないので、どこで折り返すかが難しい。帰ってみたら余裕だったというのでは面白くないし、帰れませんでした、というのも困ったことになる。
行けるところまで走って翌日帰るというのであればいいが、それはそれで翌日同じ距離が走れるのかという問題もある。通勤程度は別として、連日長距離を走るという経験はしたことがないのでよくわからない。

道はそれほど難しいことはないので、去年のコースをトレースしながら折り返すタイミングを計る。脚の調子を気にするよりも暑さの方が問題である。疲れが出ることも考え、昼になるまでには 80 km に届きそうなので 80 km を過ぎたら適当なタイミングで折り返すことにする。

明石の西で 80 km になった。走っていると御厨神社というのが見えたのでそこで一休みして折り返すことにする。神社は水が使えるのでありがたい。バンダナもどきを洗い、腕に水をかけ、頭を濡らしてさっぱりする。

後は帰るだけだ。といっても 80 km 以上走らなければならない。大丈夫かという不安も少しはある。ただ、脚は何ともないので熱中症と疲れが心配だ。午前中は比較的曇っていたこともあって少しは涼しく走ることができた。ところが帰路についた頃には真夏の日差しである。建物の陰でもあればいいが、そんなものも殆どなく、炎天下を走る。暑い。
ポカリスエットを飲んでいて、ミネラルバランスが崩れることもないためか、脚が攣る様子もなく順調である。

舞子まで戻ってきたところで昼休みにする。公園があったので、そこで休憩。水道も見つけることができた。再びあちこち水をかけてさっぱりする。

神戸に戻ってきた頃から疲れが出てきた。水腹がいけないのか暑さが効いているのかはわからない。熱中症にはなっていないと思うがときどき顔が暑くなるので熱中症の入口にはいるのかもしれない。それでもまだ走っていると風を受けるので多少気持ちがいいし、浜風が結構吹くのでそれもまた気持ちがいい。たまにジョギングしている人を見かけたが、あの速度だと暑いだろうなとしか思えなかった。

どこかに入って涼みたいところだが、なかなか適当なところを思いつかない。
西宮神社で少し休憩しようと思ったが、適当なところが見つからない。木陰にある石の上に坐って休憩しようと思ったら、蚊が寄ってきておちおち休憩もしていられない。水を使わせてもらうだけでそそくさと退散する。マクドナルドにでもと思ったが、経路周辺には見当らない。阪神尼崎駅のところにあるようなので、そこまで我慢する。

尼崎で休憩したらそこからは 20 km ほどで帰れると考えていたが、阪神の尼崎は結構遠いのだった。後で調べてみたら通勤経路上、「尼崎」としているところは家から約 20 km だが、そこから JR 尼崎までは大体 2 km、阪神尼崎までは 4 km ほどもある。

守口まで戻ってきて何となく百貨店に寄り道する。涼しいところで何か飲みたいというので何となく入る。ジュースを飲んだら急に眠くなってきた。寝るわけにはいかないので頑張って帰路に着く。
帰宅したのは 17:20 前後だったと思う。走行時間 7時間、走行距離 164 km。最高気温が 30度くらいならもう少し距離も時間もいい成績だったような気がする。
簡単なストレッチとサロンパスをスプレーしたら翌日の午前中には筋肉痛はなくなっていた。次は 200 km が目標か。

真夏を自転車で走る件についての考察2011年08月20日 20時00分

先日の 160 km ツーリングについて書き忘れたことなど補足しよう。

●水分補給
水分補給は十分だったつもりだが、圧倒的に不足していたようだ。というのも昼食のおにぎりを食べているときに口の中がぱさぱさであまりおにぎりがおいしくなかったからだ。しかし本人は十分補給していたつもりだった。実際ポカリスエット以外にもマクドナルドで炭酸飲料を飲んだり、自動販売機で缶コーヒーを飲んだりもしていた。しかしそんな状態だったということは水分補給が十分でなかったのだろうと推測される。それでもその日自転車に乗っている間だけでも 3リットル以上飲んでいる筈だ。体重はそれでも 3 kg 程度減少していたから、それでもまだ 3リットル程度不足していた勘定なのだろう。

●フラットバーハンドル
一年以上シクロクロスに乗っていないので、この日はできればシクロクロスに乗れればよかった。だが、シクロクロスには KlickFix のアダプタが装着できない、というか装着してもバッグが付けられない。なので今回は諦めて通勤で乗っているクロスバイクで出た。バックパックを背負うことも考えたが、熱中症になるのは厭なので、クロスバイクにした。
これは失敗だった。それから数日間小指が痺れていたのであった。

●気温
今年はロガーを携帯するのを忘れてしまったので気温りデータがないのが残念だが、去年の相生のときのログを見ると最高 34.5 度だった。今回は 40 度と言わないまでも 34, 35 度くらいの高温環境で走っていたと思う。相生のときは午前中 32度、午後 30度くらいの環境だった。
今日のように涼しいともう少し記録が伸ばせたかもしれない。記録以前に後半も楽しく走れただろう。

ということで今日は涼しいのであった。
それくらいが長距離走行の限界かもしれない。

振付の納品2011年08月27日 13時30分

前から不思議に思っていることに「振付の納品」というのがある。
尤も振付に限らず芸能関係の納品については形のないものが多いので不思議な側面がある。

作曲であれば以前なら譜面だろう。アレンジまで含めて完成しているかどうかはともかく、アレンジなりオーケストレーションができる人ならそこまで仕上げてスコアで納品するということになっていたことだろう。ただ、譜面でもスコアでも最終作品ではないので、振付同様という面はある。それにしても昔からある形態なので、譜面の納品は理解しやすい。現在では譜面による納品よりも曲を録音したデータを納品したり、場合によってはマスターになっていれば商品一歩手前という状態で納品したりすることもあるだろう。
気になっているのはジャズの作曲と納品の関係だ。作曲家はどこまで作曲するのだろうか。ビッグバンドの場合は、クラシック同様ほぼすべて譜面に指定されているということらしいので、プレイヤは譜面を音にするという仕事だけすればいい。ところがトリオだのクァルテットなどだとアドリブがあるので、作曲家はどこまで書くのだろう。作曲家や演奏者、その他いろいろな条件で作曲する範囲が変ってくるのかもしれない。
ジョン・ケージの作品などは作曲した段階では音は決らないので譜面は作品ではないという話もある。確かに同じ譜面を見せられた奏者はそれぞれ違う演奏をするし、「偶然性」が要求されているので、同じ演奏をしたくてもできない。有名な「4分33秒」は演奏者のすることは大体決っているので、これだと奏者のすることは同じである(ただ 4分33秒という長さそのものは初演時の偶然ではあるが)。しかし、結果としての音楽は毎回違う。こうなると作曲がどの段階で行われているのかわからない。中には好きに解釈して演奏しろというような譜面もあるので、その譜面は作曲した結果ではなくドローイングではないかと思ったりもするが、よくわからない。

歌に詞は欠かせない。これは原稿用紙なりデータで納品できるので素人にもわかりやすい。流石に録音で納品するということはあまりないだろう。

芸能関係では他にも劇、ミュージカル、お笑いなど多用な表現形態があるので、それぞれ「納品」の形態もさまざまだろう。

その中で特に疑問を持ったのが振付である。きっかけは「ちびまる子ちゃん」のエンドタイトルで「振付 パパイヤ鈴木」というクレジットを見てからだ。
キャラクタが踊っている踊りの振付を彼が担当しているわけだが、それと納品というのがしっくり来ずに不思議に思ったのだった。歌の振付であれば歌手に直接、振付を指導して納品するという形態は何となく理解できる。ところがキャラクタとなると実在するものがないので直接振付を指導する相手がいない。手っ取り早くキャラクタを動かすアニメータならどうか。指導されたアニメータも踊りが得意ならいいが、そうでもない人もいるだろうし、畑が違うので振付が憶えられないという人もいるだろう。振付を指導されても自分で踊っていてはキャラクタを動かせない。そもそもキャラクタの振付をアニメータに指導するというのはどこか間が抜けている。

ぱらぱらマンガのような絵を描いて納品するという形態も考えられないわけではないが、それだとアニメータの仕事がなくなってしまう。大体振付師が絵が得意かどうかはわからないし、得意だとしてもぱらぱらマンガで表現できる能力があるかどうかわからない。

形のないものの納品は大変なのであった。

機械翻訳の恐怖2011年08月28日 20時45分

金曜のことだった。
外注さんに資料を書いてもらうことになった。一応すでにある仕様なのだが、顧客に英文で提出しなければならないということで急遽お願いすることになった(らしい)。で、仕上ってきたというのでチェックして欲しいと夕方になって私のところに回ってきた。

かなりのページ数の英文が追加されていた。「おお一日で凄いな」と思ってチェックを始めて急に疲れが溢れてきた。どうやら機械翻訳ででっち上げた原稿らしい。ぱっと見は英語だが、実際に読んでみると英単語が並んだ意味不明な文章だった。何となく言いたそうなことはわかるが、実際のところ何が言いたいのがさっぱりわからない。取り次いだ人にお願いして和文の資料を取り寄せてもらう。

これも駄目だった。

普通の人には何のことだかよくわからない日本語原稿をそのまま機械翻訳にかけたらしい。意味不明な英文になって出てくるのも無理はない。考えようによっては何も考えず強引に英語にしてしまう機械翻訳の力技の凄さに感心する。
ところが、感心している場合ではないのだった。月曜には顧客に渡さなければならない。

そうは言っても意味不明な日本語と意味不明な英語を前に途方に暮れる以外にないのだった。