年賀状と干支2007年12月01日 23時55分

年賀状の時季になった。大掃除の時季でもあるが。

年賀状につきものといえば子供の写真、ではない。個人的には子供の写真の年賀状は最低である。第一子供は挨拶しない。第二に子供が可愛いのは大抵その親だけである。いくら可愛くても他人の子供である。わしの知ったことかというのが感想である。ところが女性にはこれが好評だったりする。誰かが「家族全員ならともかく子供だけの年賀状は駄目だ」と言っていたがまったく同感だ。そういう意味では年賀状が親馬鹿告知ツールになってしまったのかもしれない。
年賀状につきものといえば干支である。本来干支が替るのは元日ではなく立春だ。だから新暦の正月に次の干支を使うのはフライングである。まあ、誰もそんなことは知らないからフライングも何も関係ないが。

ところで私の年賀状には干支が登場することはまずない。干支をネタに安易な年賀状にしたくないという理由もあるが、それ以前に干支をネタにすることがないのが一番の理由だろう。
ところで以前から不思議に思っていたのが干支の動物に使用する漢字が違うことだ。牛はなぜか牛ではなく丑だ。ところが同じ干支を使う中華圏では牛は牛と書くことが多い。猿は猴だが。もっと調べてみるとそもそも干支と動物は関係がなかったというような話にまで至るようだが詳しいことは Wikipedia でも読んでもらいたい。
ところが今年は干支が出てくる。ただし猿だ。あまり書いてこれを読んでいる知り合いにネタがバレても困るので詳細は省くが、このへんから干支をネタにしない理由が見えてくるだろうか。

年賀状とひとこと2007年12月03日 20時25分

印刷年賀状が人気だ。というか人気とか流行ではなく、すっかり「年賀状は印刷するもの」になってしまっている。メールの年賀状だとますます手間がかからないのでアドレスを選ぶ以外は全自動ということになっているかもしれない。今では手書きの年賀状というだけでカッコいい。

他人のことは言えない。私だって毎年パソコンで制作した年賀状を印刷して出している。どこから届く年賀状もどれもこれも似たり寄ったりだ。作り方には「オリジナル」という文字が躍っているが、どうみても大同小異、没個性な年賀状ばかり流通している。

文面も宛名も印刷で送られてくる年賀状が多い。手書きのひとことでもあればまだしも、印刷だけというものも増える一方だ。それではダイレクトメールと何も違わず、もらって嬉しいとは思えない。数百通も出す人からすればいちいち手書きなんかしていられないという事情もわからないではないが。枚数の知れている私の場合、そんなわけで宛名だけは今でも手書きに拘っている。

年賀状は年始の挨拶に行けないから年賀状で済ませるというところから始まったらしい。だとすれば年賀状を出すだけですでに「手抜き」しているわけだ。さらに文面を手抜きし、宛名を手抜きしていれば手を抜いていないところがなくなってしまう。

私の場合、宛名を手書きにする理由はそんなところだ。本当であれば出す枚数も少いのであるからすべてにひとこと何か入れるべきなのだろう。しかし、これがなかなか難しい。親しい相手であれば何なりと書くことはあるが、そうでない人には何を書いていいのかすらわからない。平凡なメッセージでもいいのかもしれないが、平凡が気に入らない人もいるかもしれない。私の場合、印刷した段階で(自慢ではなく)すでに平凡ではないのだが、書いたひとことが平凡だとそのアンバランスさがおかしなことになるという不安もある。

そんなわけだから無意識のうちに何か書く余白をなくすデザインをしてきたのかもしれない。ゆるいデザインの年賀状をもらって自分のがガチガチなのにうんざりして、ゆるいデザインにすることがある。それでも、空白部分がデザインに組み入れられてしまっているので文字を置く余白が見当らない。結局隅の方にちょろっと書き逃げする程度のメッセージしか入れないことになってしまう。
今回も「ゆるいデザイン」を志向してみた。珍しく余白がタイトではない。少し時間的に余裕もあるのでひとこと入れてみている。随分ひとことが書ける年賀状を制作してこなかったこともあって馴れておらずこれがまた大変だ。つい気を抜くと無闇に長くなってしまうし、短くしようとすると書くことがない。

結局、年賀状は慌てて制作しているようでは駄目だということなのかもしれない。

ブルーレイ DVD 広告の間抜けぶり2007年12月11日 23時35分

最近各社がブルーレイ DVD レコーダの広告を放送している。
「テレビはハイビジョンなのに録画はハイビジョンじゃなかったの」とかいうようなやつである。はっきりした台詞までは憶えていないがまあそんなところだ。
こんな広告で本当に消費者にブルーレイを宣伝できているのだろうか。

上記のメッセージは裏を返せば画質の差に気がつかないのに買う必要あるの、と言っているようなものだ。というかそのものと言ってもいいくらいである。そんな人たちに「もったいない」と言ったってその価値がわかるわけではないし、そんな人が無駄にブルーレイを買っても意味があるとも思えない。

消費者も馬鹿にされたものだと思うが、そもそもハイビジョンを記録するメディアが本当に一般消費者に必要なのだろうかという疑問を抱かずにはいられない。
売る方がそんなメッセージしか出せないようではブルーレイの普及は見込めないような気がする。地デジを見ても画像の鮮明さは明らかにオーバースペックだ。TV から流れてくる映像を見ていてもそれだけ価値のある映像とは思えないし、見ている方もハイビジョン映像と従来品質の映像が混在していても誰も気が付いていない。

総務の間抜けぶり2007年12月20日 23時35分

別に意図しているわけではないが「間抜けぶり」がシリーズになってしまった。

ことの発端は年賀状だ。例年であれば年賀状の時季になると会社に請求すれば社員の住所録をくれた。以前は問答無用で配布されたものだが、ここ数年は希望する社員にだけ配布する形態を取っていた。

ところが今年は総務の担当者が代り、いつまでたっても配布されない。出す予定の社員の一人が転居しているので、その住所が一番知りたいので問合せると、「個人情報だから原則配布しない。必要なら欲しい社員の情報を指定して連絡せよ」とか何とかいうメールが回ってきた。ついでに「虚礼廃止の観点からなるべく年賀状などは送らないように」とまで書いてあった。
虚礼廃止については書きたいこともあるが、本題とは関係ないのでまたの機会に書くことにしよう。
一応社内ネットワークのシステム管理者としては個人情報なども扱う立場上、無闇に個人情報を流さないという方針はわからないではない。
しかし今まで普通に入手できたものがあれこれ言われてすんなり出てこないとなると社員としては面白くない。
仕方がないので必要なリストを作って請求したら音沙汰がない。一週間ほどしてどうなったか確認したら漸く送ってきた。

話はこれからだ。
何となくそのファイルを開いて眺めていると確かに請求した社員のリストになっている。ところがさらにぼーっと眺めているとファイルにタブがいくつもある。見ると社員全員の住所録ばかりか全社員の社会保険番号まで入っている。どこが個人情報保護なんだか。逆に流出させている間抜けぶりだ。もったいない。
自分では P2P ソフトは使用していないので、流出させる可能性は低いが、万一漏れても困るので社会保険番号などは削除したが、住所まであるわけだからもしかしたらサラ金で金が借りられたのかもしれない。うーん、残念(笑)。