体重の定常状態2012年11月04日 22時40分

依然としてダイエットが話題である。
TV では「xx kg のダイエットに成功した」とかタレントが一定期間でダイエットを実践するというようなのを頻繁に目にする。
ということで思うのであった。

ダイエットは目標体重になれば成功したことになるのだろうか。

個人的にはこれがよくわからないのだった。随分前に 68 kg になったという話をしたことがある。今は少し痩せて 70 kg 前後だ。

すると「話が合わないではないか」と思う人が出てくるに違いない。あるいは「ダイエットに失敗した」と思われたりするのだろう。

基本的にはダイエットをしようとして特に実施していることはない。ただ、出勤する日は昼食後に食べていた菓子を止めたが、それがダイエットに該当するかというと微妙ではある。

よく読んでいる人は飽きるほど読まされているだろうが、週に 3日くらいは往復 60 km を自転車で走っているので、それで太る心配は「基本的には」あまりない。

ところが、それでも体重が増加し始めるわけだ。一時期は 74 kg くらいまでいった。暴飲暴食に明け暮れたというようなことがあるわけでもないのにである。高千穂遙は二日に一度 65 km を走って体を絞っているとかいうが、これが私にはどうも信じられない。以前「毎日 60 km 乗っているから何を食べても太らない」というようなことを本人の文章か、他人が書いたもので読んだ記憶がある。それで今の職場まで自転車通勤したら驚くほど痩せるだろうと期待していた。

走りだして数箇月して思ったことは「痩せへんやないか」だった。

確かにいくらかは痩せる。だが、驚くほど痩せた記憶はない。それどころか暫く前までは上に書いたように往復 60 km 通勤する前より体重が増えたりもしていた。

冒頭に書いた「ということで思うのだった」は、ダイエットの成功は判断が難しいということだ。TV なんかだと一定期間で体重が減少していれば「成功」と判断するわけだから話は簡単だし、ある人が「xx kg 痩せた」と言っているのであれば、TV 出演時点で嘘でなければ TV としては「ダイエットに成功した」と言って、その時点で嘘はない。

だが、人は TV に出ているときだけ人でいるというわけではなく、それ以後も人として生活しているわけだ。そうすると何かの拍子に体重が増加したり、あるいはまた減少したりする。よほど強迫神経症的な体重維持をしているような人でない限り、一年で見れば最低 3 kg くらいの増減は普通ではないかと個人的なこれまでの記録を見る限りそう思う。

季節的なものがあったり、個人的に宴会が重なるなどの要因があったり、原因がわからないが、増えたり減ったりするわけだ。

諸行無常というほど大袈裟な話でなくても、バイオリズムでもメンタリズムでも何でもいいが、体はある程度長いスパンで周期変化しているような気がする。女性には男にはない周期変化があるので、それの影響もあるかもしれない。いずれにしても、増減 1 kg 以内で年中同じというような人はプロとして体重調整している人はともかく、病気か神経症だろうと推測している。

±2 kg くらいなら普通の増減範囲だし、暴飲暴食というほどでなくても宴会で飲み食いすれば翌日 1 kg 増加しているなどはごく普通の話である。そういう瞬発的な増加は継続しない限り 2日ほどで元に戻る。よくないのは宴会の時季になると続いてしまったりするので、戻らないうちに増加し、体が少しづつ体重を上の状態にしようとし始めることだ。こうなると短期に戻すのは困難になる。

+2 kg で驚いたりするのはよくない。しかし、そこが基準になってしまうと増加モードに入った可能性がある。それを防ぐ努力は必要だろう。

体重には定常状態はないということを心得ておく必要がある。1 kg 程度で一喜一憂するのは無駄だし、あまりダイエット上意味のある数字ではない。例えば 10年間 ±2 kg で遷移しているというのであれば、それはよく管理された体重だろう。だが定常状態ではないかもしれない。筋肉が減少して脂肪が増加するという内容までは体重だけでは判断しづらいが、体脂肪率も含めて同じような値を維持して初めて定常状態を維持・管理できているということになるような気がする。

かなり難しいと思うし、私はそこまで自分の体重を管理しきれないし、するつもりもない。

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