自転車は体に悪い2012年05月13日 22時30分

表題の記事が日経ビジネスのサイト(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120429/231521/)に掲載されている。ウェブでもあちこちで話題になっているようだ。

初めは記事を読んで驚いたが、どうも自転車ブームが気に入らないので水を注そうとしているだけの記事のような気がしてきた。

「自転車はセックスの敵か」
これは以前にも聞いたことがあるので特に驚かなかったし、それを謳ったサドルもあるし私もそう主張するサドルを使用している。毎週25時間以上乗る人は注意が必要らしい。ということは普通に乗っている人には関係のない話である。通勤で 60 km 乗っている私ですら週に12時間程度である(乗っても週に 4日なのでそんなものである)。
「性的な能力低下の苦情が多発」って誰の発言か。自分で乗っているのであれば乗るのを止めればいいだけなので「苦情」というのはおかしい。著者が「苦情」にしているのではないか。
性的能力の低下は男だけではなく、女にもあるらしい。「毎週16キロ以上乗る48人の女性ライダー」の調査でも報告があるらしい。心配な人は注意すればいいとは思うが、ある種の誘導ではないかという気がする。

「自転車通勤は大気汚染の餌食」
これはわからないでもない。「研究者は『交通が混雑する大都市で自転車を乗り回すのは、炭坑で働くのと同じ影響がある』と警告する。自転車を漕ぐと、呼吸が深く速くなり車の運転よりも2~3倍も多く空気を吸うからだ。」納得できない話ではない。ただ、同じ経路をジョギングする人と比較するとどうなのか。運転手は窓を開けていない限り外気を直接吸うことはないだろうから、これはちょっと不公平な気がする。
歩行者と比較するとどうだろう。自転車と比較すると呼吸時間は 3~4 倍になるに違いない。ただ、呼吸の深さは自転車ほどではないだろうから、トータルだとさほど違いはないのかもしれない。さきほどのジョギングの人はどうだろう。ジョギングの速度にもよるが自転車と比較すると呼吸時間は 2~4 倍くらいだろうか。呼吸の深さは自転車と同じくらいのような気がする。これも言いがかりに近い話ではないかと思わずにはいられない。

「自転車が骨粗しょう症を起こす」
一番驚いたのがこの話題である。
「自転車競技選手に骨折が多い、ということが話題になったのは2009年のことだ。」そうだったのか。「ベテランの選手ほど骨密度が異常に低く、若年性骨粗しょう症にかかっている選手も多いことが明らかになってきた」らしい。
「過酷なロードレースで体が鍛えられ、当然骨も丈夫と信じられていただけに、『20代男性の骨粗しょう症は衝撃的だった』」らしい。それはそうだ。運動していて骨が弱くなっているというのは普通の感覚では理解しづらい。

「はじめに疑われたのは発汗で失われるカルシウムだ。自転車競技では1時間当たり数百ミリグラムもカルシウムを失うこともある。だが、これはマラソンなど他のスポーツでも変わらない。
「結局、自転車競技選手は『運動不足』という結論に落ち着いた。骨は骨にかかる負荷によって鍛えられる。ふだん運動をあまりしない高齢者が、転倒しただけで簡単に骨折するのも同じ理由からだ。」

カルシウムの摂取も必要なのだろうが、自転車だけで運動しているつもりになると骨が怠けてしまうようだ。ということであれば水泳も似たような現象を招くことになりそうだ。浮力で骨への負担は減るし、泳いでいる間は自転車以上に骨への衝撃はかからない。自転車ばかり乗っている人は歩く、ジョギングするなどして骨に刺戟を与える必要があるのだろう。

ただ、これにしたところで「通勤や週末の遠出程度の一般の自転車愛好者には、この心配はほとんどない。プロ選手なみに、毎日数時間も一生懸命に自転車を漕いでいる人は、心配ならテニスやジョッギングをすることがお勧めだ。」などと書かれていると結局自転車ブームに水を注したいだけとしか思われない記事なのであった。車のメーカか何かから金でも貰って書いているのではないかと訝らずにはいられない。

実は、最近自転車通勤のモチベーションがなくなってきている。厭になったかというとそんなことはなく、走り出せば今でも楽しいことが多いし、片道 30 km も走っている間は長いと感じることはあまりない。ただ、走る前は長いと感じたりすることもあったりする。自転車通勤として片道 30 km が長い理由はこの辺にもあるのかもしれない。上の記事が理由ではないが、言い訳にしようとしていたりはする。

モチベーションが低下している理由はいくつかある。最大の理由は冬の出勤の鬱を引き摺っていることだろう。随分よくはなったが、どこかにまだ引き摺っている。初年は日が短くなるところから始まったことと、60 km 通勤を始めたばかりということもあって鬱になることはなかったのだろう。
もう一つの理由は、家を出てすぐに走ることになる幹線道路である。2 km 程度しか走らないが、都心方向に走るので横を走る車も飛ばしている。そういう車の中にダンプやら大型トラック、トレーラーなんかが混じっている。避けて追越車線側を走ってくれる大型車も多いが、中には幅寄せまがいにすぐ横を走り抜けていく大型車もある。さらに酷いのが国土交通省のいい加減な補修である。道巾の都合で車線の巾が若干狭くなるところに限って 100 m ほどの間、左端が傷んでいる。「一応」補修してあるが、補修しましたという言い訳でしている程度のかなり杜撰な補修なので穴だらけである。こんな最低な区間はできれば走りたくないのだが、これも気分が乗らない原因である。この区間を逃げる裏道もないわけではないが、ここも路面は最悪だ。

そんなわけで自転車通勤を一時的にでも止めるかとも考えたが、それだと交通費が馬鹿にならない。とはいえ交通費は貰っているので「馬鹿にならない」という理由はない筈だが、私の場合、往きの経路は支給経路ではなく、楽なので高い経路を利用している。
何も全部電車にしなくても例によって Brompton を連れて行くという選択肢もある。これだと充分支給交通費で賄えるが、私の手元に回ってくる交通費は 1/3 くらいである。それでいいと言ったのは私なので、増やしてもらうことも不可能ではないと思うが、これまでそれでやってこれたのにという思いもある。要するに貧乏性ということだ。
いろいろ考えて無理はしないが、自転車通勤も止めないというところで週 3日は自転車で行くというように考えている。そう決めてから若干気分が楽になったような気がしている。

眼鏡用ストラップ2012年05月18日 23時59分

正しくは何と呼ぶのか知らないが、眼鏡用のストラップを購入したのだった。

以前から欲しいとは思っていたが、きっかけがなかった。欲しい理由は老眼だ。眼鏡は近眼と乱視のものである。ところが近くを見るときには眼鏡をかけたままだと見にくいので外したい。Exception はサングラスは跳ね上げることができるが、近眼用レンズまではそうなっていない。なっていると便利なのだが、二重に跳ね上げられる眼鏡というのは見たことも聞いたこともない。

家の中や事務所だと単に外してどこかに置けばいいだけだが、自転車を掃除していたり電車に乗っているときなんかだと、外した眼鏡をどうするかが問題になることがある。自転車に乗っているときとか掃除のときは置く場所がない。籠でもあれば抛り込むこともできるが、生憎そんなものがない場合が多いのでそうすることもできない。Rudy の調光レンズはハンマーで叩いても大丈夫と宣伝しているが(指で曲げられるくらい柔らかいので事故などでも眼を怪我する可能性が少ない)、すぐに瑕がいくので迂闊なところに置けない。サドルにひっかけていたりして落ちただけで瑕が入ったりすることがある。電車のときは持っていればいいだけまだましである。ところが持っていなければならないという不便さが付き纏う。電車のときは寒い季節だとシャツの首のところにひっかけることもできなくはないが、これはこれで腰を曲げたりすると落ちそうになったりしていつでも使えるわけでもない。
そこで思いついたのがストラップだ。これだと片手が塞がることもないし、置き場所に悩まず首からぶら下げていればいい。

先週ある日、たまたま早く帰ったときに Exception を購入した店の前を通ったら開いていたので、訊いてみた。スポーツ用というので出してくれたのがつるの先端に嵌めるように取り付けるものだった。900円だというのでそれに決めた。

ところが使ってみると、ヘルメットを被る自転車乗りにはよくないのだった。というのもストラップとヘルメットのストラップが干渉して鬱陶しいこと甚だしい。それどころか眼鏡の着脱もかなり面倒である。確かに一般のスポーツなんかだとストラップの長さを調節して眼鏡が頭に固定されるようにしておけば激しい運動でも眼鏡が飛んで行ったりずれたりする心配は少ないだろう。
Exception はもともとしっかりホールドされるようになっているので、ちょっとやそっとの衝撃で眼鏡が飛んでいく心配はあまりなく、眼鏡を固定する機能は必要ない。それに耳の後ろからストラップが出るのは、ヘルメットばかりか電車のときでもイヤフォンを使用する際に厄介である。普通の眼鏡ならまだいいかもしれないが、Rudy の眼鏡はホールドされるようにつるが普通の眼鏡より幾分内側に湾曲している。このために後ろからストラップが伸びるスポーツタイプだと普段の着脱時ですら面倒だ。

せっかく試してみたが駄目だった。このまま止めるのもどうかという気がしたので、ウェブで探してみた。チェーンタイプは錆の心配もあるため駄目だ。そうでないものを探したら意外に安かったので購入してみた。これはチェーンタイプなどよくある、つるの中ほどに装着して使用する。これのいい点は耳の前からストラップを垂らすことができることだ。まだヘルメットと同時に使用したことはないが、前からストラップが出るので干渉しにくいと思われる。少なくともヘルメットしたままで眼鏡の着脱はできそうだ。
電車でイヤフォンを使用するときでもイヤフォンのケーブルと干渉しにくい。しないわけではなく、眼鏡をぶら下げるときには注意しないと眼鏡とイヤフォンのケーブルが縺れることがある。それでもスポーツタイプと比較するとかなり改善できた。スポーツタイプはどうもヘルメットを装着せず、スポーツ用サングラスを使用しない場合に効果的なようだが、スポーツ用サングラスとヘルメットを使用する場合には逆に使い勝手が頗るよくない。

ストラップがあると邪魔になることもあるので便利なのかどうか複雑なところではある。ただ、眼鏡の処置に困っていた場面ではそれでも便利にはなった。
どうやら次こそ Bluetooth のヘッドホンになりそうな按配である。

浴室掃除中の尿意2012年05月19日 23時55分

毎週土曜、最後に風呂に入るのは私である。風呂に入った後掃除をすることになっていてそれが私の担当ということになっているからだ。

掃除は概ね一時間かかる。それはいいのだが、掃除していると途中で大抵尿意を催す。理由はわからない。風呂に入る前に便所に行っておけば大丈夫だろうと実行しても駄目である。これは一体何がどうなっているのだろう。

風呂掃除といえばまだしばらくはいいが、真夏になると駄目である。何が駄目かというと眼が曇ってくるのである。原因はわからない。高温多湿の状態で長時間いると駄目なのかもしれない。自転車に乗っていてもそんなことになったことはないので、単に高温だからという理由ではなさそうである。以前はそんなことはなかったのだが、去年からだったか一昨年からだったか判然としないが、それくらいから駄目である。

風呂から出て暫くすると解消されることからも風呂の環境が悪いことは間違いない。

自転車ブーム2012年05月20日 00時30分

今さら書くことでもないかもしれないが、自転車ブームである。

家を出て少し移動すれば必ずといっていいほどスポーツバイクを見かけるようになった。間違いなく数年前よりスポーツバイクの自転車人口は増加している。左側通行を守ってくれればそれについて特に書きたいことはない。

昨日、会社の新入社員歓迎会があった。それもここではどうでもいいことなのだが、そういう機会でしかうちの社員に会うことがない。

で、ある同僚と話をしていると最近になって自転車に乗り始めたという。20万円ほどのロードバイクに乗っているらしい。彼は以前から世間の流行には乗るタイプである。
家から会社まで十数キロらしい。自転車通勤には最適な距離だが、毎日走るのは辛いらしく、二日に一度くらいの割合で乗っているらしい。ちょっと軟弱な気がしないでもない。私はママチャリ系の通勤仕様車で初めて自転車通勤を始めたが、届いた翌日から毎日片道 15 km の距離を乗っていたような気がする。
とはいえ、乗り始めてまだそれほど日が経っていないにも拘らず淡路島だったか琵琶湖だったかを一周したというのだから大したものだ。うちの部署にも去年だったか琵琶湖一周したというのがいる。私が一日 100 km 走ったのは自転車通勤を始めてから随分経っていた。

私の話はどうでもいいが、その彼が自転車を始めたというのだから流行はどうやら本物らしい。うちの会社でも他に何人かスポーツバイクに乗っている者が何人かいるし、世間ではいよいよ盛り上っているようだ。

使用しているシートポストがそろそろへたってきたので、新しいのを註文しようとしたら 10 箇月待ちだか 11 箇月待ちだかと言われた。ブームは結構ではあるが、そういうところは困ったものでもある。

そういう私は前にも書いたように自転車通勤のモチベーションが落ちてきたのであった。最近は黄砂も飛んでくるので、乗るつもりでも止めてしまう日もあったりする。
電車の車体を見ると黄色くなっているくらい酷い。それを口実に自転車に乗らないわけである。軟弱な気がしないでもないが、肺に悪いらしいのでちょっと数キロというわけではないこともあって、走らないのは正しい選択だと思っている。先日の「自転車は体に悪い」ではないが、黄砂の砂は肺には悪影響らしいので、長距離乗る人は排気ガスだけではなく黄砂も心配した方がいい。

溢れるダンス2012年05月26日 17時30分

最近の CM は意味もなくダンスしている人らが出ているものが多い。単にダンスが流行っているというだけでダンスを突っ込んでいるようにしか見えないものもある。
ダンスが入っていてもまだ許せるようなシチュエイションなり商品ならいいが、マンションの CM にダンスというのは一体どういう脈絡があるというのか。

とはいうものの、脈絡はないにも拘らずうまくダンスを取り込んでいるものもある。結局は CM のプランと組立の巧拙で違和感があったりなかったりするのかもしれない。腕で見せているわけだ。

CM は見て貰って商品を購入して貰えばいいので、必然だろうが強引だろうが何でもいい。ダンス好きにはいい傾向かもしれないが、個人的には安易過ぎないかという気がしている。