ということで霧の香港と Philip Glass2012年03月10日 23時59分

Philip Glass Glassworks/Simply Salsa
1日から 4日までの日程で香港に遊びに行ってきた。
写真の日付を見ると前回香港に行ったのは 2007年 11月である。ただし、このときは澳門の帰りに経由した程度で、その前となると 2004年の旧正月だ。そのときもメインは澳門でついでに一泊した程度だった。それも宿泊した夜から熱を出し、翌日の飲茶には行けず、それどころか SARS が流行して騒ぎになっていた時期だった。そんなときに熱を出したまま帰国できないので嫁に解熱剤を飲まされて何とか帰ってきたという有様だった。関西空港にも非接触式の体温センサが設置されていたので無理やりの平熱ではあったがびくびくしながら入国したのを憶えている。
そのときですでに 8年前になるし、友人だった香港人の大学卒業式に行った頃となると 10年かそれ以上前の話になるかもしれない。かなりな久しぶりである。

今回香港にしたのはいくつか理由がある。
円高である。かなり長い円高で貿易輸出国としては厳しいが、旅行者としてはありがたい円高のうちに行っておこうというのがある。それと休める日程から考えると台湾か香港、澳門くらいしか行けるところがない(わが家で韓国は選択肢にない)。個人的には澳門でもいいが、上にも書いたように澳門メインで行っていたので嫁がまともに香港に行ったことがなく、香港に行きたいというようなことをちらっと言っていた。そのため澳門は断念して香港にした。台湾は最後の海外旅行が台湾だったので、悪くはないが実質的に久しぶりの香港を選択した。

ということでかなり様子の変っている部分もあった。
今回の旅行で心配だったのは天気だった。いつだったかインストールした香港の天気予報の iPhone アプリで半月くらい前からチェックしていると、いつも曇りだの雨だのという鬱陶しい天気ばかりだった。Facebook で香港行きを宣言すると別の友人が来たら会おうと言ってくれたので、直前に訊いてみると大した雨は降っていないということだった。それを信用して行ってみたら霧の香港だった。
確かにアプリの天気予報も霧がどうたらとか書いてあったので嘘ではないが、そんな香港を見るのは初めてだった。高層ビルの上の方は霧だか雲だかで見えなかったりする。因みに Yahoo! の天気などは晴れだの雨だの書いてあってあまり適切な予報ではなかった。結局比較的晴れたのは僅か一日だけで、後はすっきりしない日が続いた。

澳門のついでの香港以外、香港メインで行ったのは最低でも 3回ある。正確に何回行ったかはよく憶えていない。最初に行ったのは返還の年の10月頃だったように思う。私も香港は単なる普通の旅行者でしかないが、それでも一般の旅行者からすると普通ではない経験もしている。上記の香港の大学卒業式に参列したというのも普通の旅行ではできない経験のひとつだ。非合法なことをしたというような話ではないので、書けないことはない。しかしまあ、人にはいろいろ事情というものがあるのでとりあえず書かない。いずれ書くかもしれないが。そういう意味では私にとって特別かつ感慨深い旅行地である。

今回初めてペニンシュラに滞在した。香港のホテルといえば真っ先に思い起される伝統と格式のホテルだ。最初に行った頃はペニンシュラと港の間には道路くらいしかなかったような気がする。今では美術館だかホールだかもあるしプラネタリウムになんちゃらというホテルもある。影が薄くなったような印象もしないでもないが、ペニンシュラのサービスは今まで経験したことがないものだった。また次も泊ろうという気にさせられるホテルであった。

それはそうと部屋に 2枚 CD が置いてあった。1枚はサルサだった。これはこれで、なんで香港でサルサかと言いたくもなるが、まだ一般的なジャンルなのでわからないでもない。ところが驚いたのがもう 1枚だった。Philip Glass の Glassworks だった。ダイワハウスではないが「なんで Philip Glass なんだ」と言いたくもなるディスクだ。あまり真面目に見ているわけではないが、Facebook で彼の情報をトレースはしている。それでも、まさかそんなところに CD があるなど予想すらしていなかった。今回最大の意外な香港だった。彼が宿泊した部屋だったんだろうか。

長くなったので続きはまた。

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