ガス給湯器と電気の関係2009年03月08日 22時30分

一年以上前にガス給湯器を新しくした。その頃だったと思うが、あるとき取扱説明書を見て驚いたことがある。消費電力だ。
前のもかなりだったが今の新しい給湯器でも 250 W 以上消費するらしい。一体何にそんなに電気を食うのか。うちの古い 26 型液晶 TV でも 150 W 程度しか消費しない。これでもかなりな消費電力だと思うが、ガスを燃焼して熱を得るしくみの装置がなんでそんなに電気を食うのか。電熱器が入っているのならともかく(凍結防止用のヒータはあるようだが)、大抵入っているのは制御用のマイコンくらいしかないと思う。ところがマイコンの消費電力など周辺回路を入れたところでたかだか十数ワット程度で構成できるし、PC ほどに消費するわけでもない筈なので、仮にノート PC くらいのものが入っていたとしても 50 W 程度のものだ。

ところがガス給湯器が何に電力を消費しているかということについて記載している資料はないし、ウェブでちょっと検索したくらいでは一向に出てこない。あっても待機時消費電力が減ったとかいう記述があるくらいで、それすらも 2 W とかそれ以上の結構な電力を消費しているわけだ。ガスだからガスで勝負しているし、世間の人もガス給湯器の消費電力なんか興味がないでしょうと言わんばかりな印象を受ける。
何かで読んだが、そもそもガス給湯器を AC コンセントに接続するということが最初の頃はタブーだったらしい。それが今では当り前のようにコンセントから給電し、それも馬鹿にならない量の電気を消費している。
おそるおそる繋ぎ始めた筈のコンセントから、今ではかなりな電気を消費しているガス給湯器は一体何だという気がしている。

新しい給湯器を検討したときにエコウィルも調べてみた。ガスで発電して湯も沸かすというやつだ。少し調べて話にならないので除外することにした。自分で発電する癖に AC 給電がないと動作しないのだ。一体どういうことかと言いたくなる仕様だろう。
普通なら、ガスで発電するのだから停電になっても家で電気が使えると思うだろうが、停電するとガスが供給されていても電気はおろか湯さえ沸かせないシステムなのである。電気が先かガスが先かと言われれば装置を動かす電気が先に必要なのだろう。それにしても仕様としてはお粗末だし、ガスの優位性はまったくない。災害などで長期間供給が停止するのは一般的に電気よりガスだから、ガスの自家発電で災害時でも快適な生活というのは考えにくいのではあるが、それでもガスが供給されていて電気が止まっているということがないとは言えない。そのときの口惜しさを考えたらエコウィルにしようという気はまったくなくなってしまった。これがオール電化だったらガスが供給されていなくても電気が供給されていれば電気はもとより湯も使える。電力会社の胡散臭い宣伝もあるのでうちはオール電化にする気はさらさらないが、そこの部分だけエコウィルとエコキュートで比較すれば常識的に考えてエコキュートになってしまう。

まあその話をすれば普通のガス給湯器だとガスが供給されていても停電すれば湯が沸かせないので、エコウィルと同じなのだが、発電するしくみはないので口惜しさはエコウィルほどではない。個人的にはスターリングエンジンの発電給湯器に期待したりもしているが、これにしても AC 給電がないと駄目なのだろう。太陽光発電でも導入しない限り停電時にガスを使って湯を沸かすことは夢なのかもしれない。

ダイワハウチュ2009年03月10日 22時35分

ダイワハウスが「なんで」な CM を流して随分になる。こういう CM は最初面白いのだが、シリーズになるとだんだん慣れてくることもあってつまらなくなってくる。案を考える方もきついだろう。
家の会社の CM でああいうのを提案するというのはかなり勇気がいるのかもしれないが、クライアントがそういうのでいってくれと言い出したのであれば制作サイドは多少気楽なのだろうか。でもシリーズになるのがわかっていると、面白いものを続けなければならないというプレッシャーは相当厳しいような気がする。
いずれにしても家を建てる会社の CM があんなのでいいのかという話がきっとあるに違いない。他社より認知度を上げるという目的であれば、確実に上がるだろうが、危険な賭けでもある。「あんないちびった会社に家を任せていいのか」という不安も増大しかねない。これだけ景気が悪化すれば「せっかく建てるなら堅実な会社に頼みたい」と考える人が増えるような気もするのでリスクはさらに大きくなる。

知っての通り、最近は役所広司で「ダイワハウチュ」をやっている。コピーライターかクリエイティブディレクターの苦し紛れっぽい気がしなくもない。最初のは設定と間合いで見せていた。それもすっかり飽きてきたところに新しいのが始まったようだ。ちらっと見ただけなので内容まではわからない。

それよりも前から思っているのは CM の投入と同時に社名もダイワハウチュにしたらどうだったのかということだ。上にも書いたようにこういう CM をハウスビルダーが流し続けること自体、危険な賭けであると思うが、いっそ社名もこれにすればどうか。単に CM の上だけなら「どうせ CM だけでしょ」と見る方も会社もどこか安心していられるところがあるのは間違いのないところである。社長が筆頭株主に怒られても「CM ですから」と言い訳できる。ところがそれをそのまま新社名にするとなると、そんな提案をする制作側はとんでもない危険を冒すことになるし、のみならずそれをダイワハウスが受けたとすればそれは制作側以上の危険に曝されることになるのは当然だ。株主の説明もしどろもどろになるかもしれない。「単なるノリです」とは口が裂けても言えまい。壮絶な株主総会になる。アデランスのように役員総替えということにもなりかねない。「たとえ役員総替えになっても決意は変りません」とか何とかぶちかませば株主は納得するだろうか。

それを強行すれば CM で狙っていた認知度とインパクトは相当なものになるに違いないし、CM では得られない知名度が得られるだろう。
「ただでさえ建築業界は厳しいらしいが、この最悪の景気でおかしくなったのではないか」と囁かれるようになる。それどころか

「なんでダイワハウチュなんだ」

というコピーが CM だけでなく世間でも聞かれることになるだろう。

外国語教材のジレンマ2009年03月12日 23時00分

会社に帰ったら英語の教材が置いてあった。何でも今年は教育の年らしい。景気が悪いのでこういうときこそ教育をするのだそうだ。
当初の計画では私も英語の勉強の対象に入っていたのだが、断った。以前自分で勉強に使っていた教材を去年から新しく準備しなおしているところなのである。

で、会社にあった教材は CD だった。テキストはないらしい。最初を少しだけ聴いてみたが予想通り退屈な話だった。
話はある夫婦の朝の食卓における会話だ。こんな感じで始まる。

「あなたトーストか珈琲、もういらない」
「いや、もういい。急がないと会社に遅れるよ」

とか言いながら暫く聞いているとこんな話をしている。

「今日の予定は何だい」
「洗濯して買い物に行って、昼から病院にある人を見舞いに行くわ」
だの
「今日の仕事はどんな予定なの」
「午前中に打合せがあって、昼からミーティングがあるし、報告書も仕上げなきゃ」

などと随分呑気な会話が続く。急がないと遅れるとか言っていたのではなかったか。

話の辻褄はいい。それよりもこんな面白くもない会話をだらだら聞かされて本当に勉強を続けようという気になるのかというのがかなり不安である。私なら願い下げだ。こんなことだろうと思って断ったが本当によかった。

前にもどこかに書いたような気がするが、外国語の勉強(に限らないと思うが)は続けてなんぼである。週に一度五時間というのでははっきりいって上達しない。十分でもいいから毎日続ける方が身につく。ところが、これがなかなか続かない。面倒になるとかつまらないという理由で続かなくなってしまう。だからこそ教材は十分吟味する必要がある。面白い教材とか興味のある教材で続けることが一番のポイントだと思っている。

ところが面白い内容となるとどうしても入門者にはレベルが高すぎる内容になりがちである。ドラマや映画なんかは物語としてはよくできているので探せば気に入るものもあるに違いないが、いかんせん入門者には閾が高すぎて歯が立たない。スラングが混じっていたりもすれば大胆な省略もある。日本語でもそうだが普通の会話など、大抵省略されている。ジョークに至っては文化や背景を知らなければ何のことだかわからないことだってある。専門用語がふんだんに含まれているものもあるだろうし、文法間違いの台詞も結構含まれていたりする。そもそも教材のようにゆっくりとは話してくれないし、場合によってはぶつぶつと何を喋っているのかすらわからないことだってある。訛の酷い役もあって、それは本当に英語かと言いたくなるような人物も出てくれば、合衆国の映画ならスペイン語が混ざっていたりすることだってある。歯が立たなければ面白くならないので意欲が殺がれることになり、結局挫折してしまう。

ことほどさように教材選びは困難を極める。鉄の意志を持つ人であればどんなにつまらない教材でもものにしてしまうだろうが、普通の人はそうはいかない。逆に言えば自分に適した教材を見つけることさえできれば、半分は習得したも同然である。
自分で真剣に英語の必要性を感じている人でも、教材選びで失敗すれば挫折はやってくる。それを会社から勉強させるというのであるから、対象者の中には必要を感じていない者もいるに違いない。
そういう意味でももう少し教材は慎重に選ぶべきだと思う。それもいくらかの費用をかけているわけだから、回収できなければ無駄にお金を捨てているようなものだ。
ただ、万人向きの教材というものはないと思っている。ある人は非常に楽しく勉強できる教材であっても、別の人には退屈この上ないこともある。それが普通だというのが私の考えだ。なので、秘伝とかそういう理由ではなく、私の教材について話をすることはあるが、他人に薦めることはない。

TOEIC の手当2009年03月18日 23時15分

うちの会社の新しい資格手当が発表された。
前にも書いたが、今年は教育の年らしいということもあって資格手当が久しぶりに見直された。いろんな資格が対象に追加されたり、対象から除外されたりして資格所有者には悲喜交交というところである。

と他人ごとのように書いているが、私も一つ資格手当から除外されることになった。TOEIC である。英語教材を購入した割に、資格から除外するのか、というわけではない。一覧に載っている資格で唯一期限が切られる資格になったのである。

本来 TOEIC は資格ではなく、試験を受けたときの英語の実力を示す試験である。なので TOEIC そのものもスコアの有効期限が確か二年ときられていた筈である。そういう意味では会社の手当体系も試験に合せるようにしたと考えられ、まあ妥当なところだ。

で、今スコアを引っ張り出して見てみると、私が最後に受験したのが 97年11月だった。十年以上前である。そんなになれば切られても文句は言えない。

資格手当を貰おうと思えば、また受験しなければならない。私の受験会場は自宅から 4 km ほどのところにある大学だ。当時は自転車なんぞに乗っていなかったので、会場まではバスを利用していた。今ではたまに仕事の帰りに大学の横を通ることがある比較的馴染みのある場所だ。所要時間十分ほどである。
今でも試験会場として使われているらしいので、次に受験するとすれば間違いなく自転車だ。雨ならどうするか。

一番早く受験できる日のテストを受験して資格手当を確保するという方法もないわけではない。ただ、手当が貰えるとはいうものの、受験費用は馬鹿にならない。
できれば追加で勉強した成果も知りたいと思うので、最低でも半年後に受験しようと考えている。さらに 731点以上あれば月に一万円という今より驚くほど多い手当が支給されることになる。一時は 731点以上が資格手当の一覧から削除されていて、勉強して 731点以上取ろうと考えていた矢先だったのでがっかりしたのが去年だ。それが先日の改定で復活したのでまた目標ができた。

前回書いた教材というのは以前 NHK で放送していた「恐竜家族」という situation comedy だ。今では入手することは無理だろう。合衆国では DVD が売られていて、それを入手しようと思えばできるかもしれない。たまたま Amazon.co.jp で検索したら出てきたので、購入したのが二年ほど前だっただろうか。あれこれするのが面倒で買ったまま随分放置していた。去年あることをきっかけにして、DVD のサウンドトラックを録音し、iPod に入れた。それだけでも二箇月ほどかかったような気がする。さらに DVD の字幕画面をテキストファイルにする作業があり、今はそれを html に編集しているところである。

勉強を始めた当初は毎週ビデオに録画し、それを日本語で見て筋を理解した上で英語と日本語を聞き比べるということをやっていた。そのうち筋は憶えてしまったので、MD に録音してそれを聞き流すというスタイルに変化した。
今、同じことをやってもすでに勉強にはならない。というのも理解の上限に達してしまっているからで、次のステップは理解できない部分をテキストを見ながら理解していく作業になる。DVD を購入したのは字幕が付いているからと見ていない第三話が見たかったからだった。

字幕編集の作業は事情があって途中数箇月ほど中断があったので、まだやっている。それでも残り十話ほどまで作業が済んだ。作業の完了しているものはすでに iPod に放り込んであるが、作業が終らないと勉強する気になれず、まだ始めていない。ただ、字幕テキストは実際に画面を確認しながら編集しているので多少勉強にはなっている。一話チェックするのに一時間半程度かかるのがネックである。来月前半にはすべての作業を終えるというのが当面の目標だ。

放送を見始めた頃からすべての内容を英語で理解したいと考えていたが、字幕もないのでどうしようもないところで終っていた。一時期パソコンでループ再生してディクテイションするようなこともしていたが、わからない部分が多すぎて挫折した。
今はほぼすべての台詞がテキストとしてあり、読むだけでかなりの部分は理解できているので、リスニングと知らない単語を理解するだけで 100点程度は上げられるのではないかと考えている。

個人的には最終的に 800点は欲しいのと、字幕なしで映画くらいは見られるようになりたいものだと思っている。仕事の話をすれば自分ですべての英文が書けるようになるのが目標である。

ワイヤの交換2009年03月20日 23時50分

通勤で使用している自転車のブレーキレバーを放しても「にちゃーっ」というような感じの嬉しくない戻りが永らく続いていた。
一年以上前からそうだった。発條の力がなくなってきているのかとも思っていた。一年ほど前に MTB のコンポーネントを交換し、お下がりをこの自転車に取り付けたが、それ以降もあまり変化がなかった。何が悪いのかわからないまま注油したりブレーキを調整したりして騙し騙し使っていたが、どうにも調子がよくないので月曜に行きつけの自転車屋で見てもらうことにした。
交換してもらう前日に手入れをしたときにブレーキワイヤを見ていると、どうもこれを交換するべきではないかという気がした。で、ワイヤだけでなくワイヤを通している黒いシェル(名前を知らない)の中も汚れが付いているので掃除しても駄目だろうということで交換してもらった。

一週間ほど乗ったが、驚くほど快適になったような気がする。単にブレーキワイヤ周りだけしか交換していないが、走りそのものが軽快になったような気がしている。ただ、実際には日曜に二週間ぶりにチェーンやらギアの掃除をしたので汚れが取れて走りが軽快になっているのかもしれないが、ブレーキの操作感が向上したのが心理的に効いているようにも思う。

自転車は車などと比較すると機構自体は恐ろしく簡単なので手入れをしない人も多いと思うが、簡単な機構だからこそ手入れすることで走りの性能に敏感に影響するのかもしれない。実際コンポーネントを交換したときは同じ自転車とは思えないほど走行性能が変化した。

ただし、これはある程度の品質と性能のある自転車という前提である。安物のママチャリでワイヤを交換したくらいでは変化がないかもしれない。そういう自転車はブレーキの利き自体が命を預けられるほどの性能がないのだが(あんなので雨の日に傘を差して片手運転しているのを見ると道路交通法違反以前に死にたいのかと思ってしまう。ブレーキ性能のいいディスクブレーキの自転車だったら傘差しでもいいかというと、今度は効きすぎの状態で片手運転しているためにそれはそれで「死にたい」人になってしまう)。こういう自転車ではブレーキそのものを交換しても今度はフレームの強度が影響してブレーキの性能が出ない可能性もあるので、結局は何をやっても無駄になるか、買い換える方がいいということになるのだろう。

傘差し運転で思い出した。自転車は知ってか知らずか頻繁に目にするが、先日傘を差して原付に乗っているやつを見た。危なっかしいこと夥しい。命知らずはそこらじゅうにいて困る。

アサブロのアクセスランキング2009年03月23日 22時30分

正直言ってうざったい。
ならば外してしまえ、と言われてしまうに違いない。うざったいと思いつつ、気になるのも正直なところではある。外すに外せない複雑な気分だ。

先日、自分がこれまで何を書いたのかと思って読んでいたら、翌日のランキングが驚くほど上がっていた。更新した記憶もなかったので最初は驚いたが、よく考えてみるとそういう事情だった。これまで書いた記事の数などそれほど多いわけでもないので、百人程度の固定読者が得られれば結構な順位を維持することができそうだ。

ただ、毎日更新しようなどと考えればそのうち厭になってやめてしまうのは目に見えているし、面白いことが書きたいのはやまやまだが、そう毎日面白いことが書けるわけでもない。気が向いたら書くというスタイルで丸三年続いたが、毎日書くなどと決めたら忽ち息切れするだろう。商売でやっているのではないのだ。

というようなわけで、ランキングを上げたければ自分で読み返せばいいことがわかった。ランクを上げたい人はそうすればいいが、そんなことをして上げても空しいだけだし、そんな人ばかりのランキングが上がれば上位のブログの質は確実に落ちることになる。不毛だ。

まあそうはいっても、中身が問題ではなくランキング命というような人もいるのだろうし、アフィリエイトやらやっている人はそれによって寄ってくる人も増えて広告をクリックしてくれることを期待する人も出てくるだろう。中身より収入というわけだ。まるで TV と同じ状況になってそのうち衰退していくことになるだろうが、そうなったらそうなったで場所を移して同じことをするのかもしれない。

ま、どうでもいいけどね。

送信メールの取り消し2009年03月24日 23時35分

Gmail で送信直後 5秒以内なら送信の取り消しができるようになったらしい。生憎私は Gmail を使用していないので、そういう機能が利用できない。

確かに送信ボタンを押した直後に「しまった」と思うことはたまにある。ファイルを添付するのを忘れていたり、間違いがあることに気がついたりするわけだ。マーフィーの法則風に言えば「送信ボタンをクリックするまで間違いに気がつくことはない」というようなことになるのだろう。

5秒という時間はどのようにして決められたのだろう。携帯のメールではないのだから今すぐ送らなければならないというようなことはないと思うので 1分であったとしても利用者にしてみればさほど不都合があるとは思えない。システムから見ればその間メールを送信せずに溜めておかなければならないわけだから、それが負担になることは考えられる。小さい ISP なら大したことのない時間であっても世界的規模でサービスを提供している google となれば処理するメールの量も半端ではないだろうから 5秒と 1分の差は馬鹿にならないのかもしれない。
単純にシステムの都合で決められた時間かもしれないが、議論やら試験を重ねてその時間が妥当な線ということで落ち着いたということも考えられる。

しかし人は必ず油断する。5秒の猶予が与えられれば、油断はそこまで延長されるような気がするし、それが 1分であったとしても人はそれだけ油断し続けるような気がする。というか、気がつくのは決って期限が切れてからということになっていて、結局システムの負担が増えただけということもないとは言えない。

ノート PC のワイド化2009年03月27日 23時35分

今はノート PC を買う予定はないが、スペックを調べてみた。何だかわからないが、ワイド画面大流行である。そうなるとワイドでない液晶の需要が低下してそういう液晶の価格が上昇するからかどうかはわからないが、普通に探すと大半がワイド液晶ということになっている。困ったものだ。

そりゃ PC で映画やブルーレイを見るんならそれでもいいだろう。ただ、普通にワープロしたりウェブを見るのにワイド画面はあまり必要ではない。どちらかというと縦にワイドな方がいいくらいだ。
使ったことはないが、Office 2007 なんかだとリボンインタフェースだか何だかで縦に画面を消費するようだから、作業領域が昔の安物のワープロ専用機みたいに縦に狭い画面で作業しなければならなくなる。

これは別に仕事用の PC だからということはない筈で、家でも普通はウェブを見るかメールするかワープロをするというのが一般ユーザではないかと思う。まあ、今の主流が PC で高画質動画を見るということになっているのであれば私の出る幕はないが、そんなノイジーな環境で常時ビデオ鑑賞している人はそんなにいないと踏んでいる。まあ大量に DVD を借りてきてはリッピングというご苦労な人もいるだろうが、それは一部のユーザだというのが私の考えだ。

ワイド画面で映画を楽しむというのがキャッチーで受けがいいのかどうかは知らないが、使う人間の主要なニーズはそこにはないのではないかと思っている。
そういう意味では iPod touch のように向きによって縦にも横にも使える PC というのが受けるのかもしれない。文書作業のときは縦にして、映画のときは横にする。そういう仕様のノートなら大歓迎だ。ただ、普通のノートだとキイボードがややこしいのでそう簡単ではないから、画面だけ向きが変えられる特殊な仕様のハードにするか iPod touch のようにキーボードをなくしてしまうかという方向になるだろう。それでそこそこの解像度があって 10万円程度なら大歓迎なんだが。

英語の名詞の勉強法2009年03月28日 20時10分

日本では英語の名詞をその単語だけ提示するというやり方をするのが一般的だ。

つまりこういうような感じである。

car: 車

生徒が単語帳に記入するのもこんな具合である。ところが合衆国の人らのやり方はどうやら違うらしい。

a car: 車

つまり不定冠詞を付けて表現する。これはいろんな意味で合理的である。

・数えられる名詞かどうかがすぐわかる
・「子音で始まる」とか「母音で始まる」などといちいち考えなくてもセットで憶えれば自然に a か an かがわかる

不定冠詞と一緒に憶えればいろんな手間が省けるし、間違いもない。fish を fishes というような間違いもしないし、a author というような間違いも起さない。
逆に不定冠詞を一緒に憶えないやり方はその名詞が数えられるのかどうかを別に憶えなければならないし、単語の最初の音が母音かどうかも別に憶えなければならない。こんなのは文字を見れば歴然と言いたい人もいるだろうか、実はそうとも言えない。
例えば hour。これは an hour と憶えるのが正しく、単語は母音始まりである。考えればわかるかも知れないが、いちいち別に憶えていたら面倒だ。

話は逸れるがそもそもなぜ始まる音の種類で a だったり an だったりするか知らない人は多い。これは単に発音しにくさを解消するためである。「ア・アワー」より「アンナワー」の方が言いやすいのは歴然としている。

というようなわけで、これから英語の名詞を憶えなければならないという人は単語カードに不定冠詞も一緒に記入することをお薦めする。
これはヨーロッパ系言語にも応用できる。ドイツ語やスペイン語などは名詞に姓があるので、複雑だが不定冠詞とともに憶えると比較的憶えやすいだろう。