蜂の巣2007年07月15日 17時09分

3F のバルコニーにアシナガバチが飛んでいることがよくある。軒下を見ても蜂の巣などないのにどこから飛んでくるのか不思議に思っていた。向きの違う軒下にあるのだろうかと確認してみたが、そこにもそれらしいものはない。裏からわざわざ回ってくることもないとは言えないが、それにしては飛来する頻度と数は多いような気がする。建て替える前の家の軒下にもアシナガバチが巣を作っていたので、心配はしていたが軒の下にないので一応は安心していた。

先週、芝刈りをしているとバルコニーに出る戸の上にある樋のへんから虫の羽音らしいものがときおり聞こえてくることに気が付いた。見える範囲からは特に異状がないのでどこかに虫が巣でも作っていないか心配して鏡で樋の中を覗いてみた。二匹のアシナガバチが格闘している様子が見えた。格闘しているんなら人間には危害を加えることもなかろうとそのまま放置していたら、家内が戸の近くで「ブーン」と言うと報告してきた。極端な虫嫌いなので細かいことを言うと殺虫剤を撒き散らしかねないので「フーン」と返事しておいた。

実は芝刈りしている最中にえらいところにアシナガバチが巣を作っていることに気が付いた。子供でもない限り気が付かないところだ。その後蒲団カバーを干したいから物干し台を芝の上に置いてもいいかと訊いてきた。わしが物干し台を引っ張り出すと言うのを聞かずに自分で出していた。結局は何ごともなかったのでよかったが、物干し台のすぐ横にはガーデンテーブルがあって、その天板の裏に巣がある。運び出している最中に蜂が飛び出したりしたら大騒ぎになるところだった。

蜂は益虫だというし、スズメバチでもない限り危害を加えることをしなければ大人しいらしいので、あまり殺生はしたくないというのが本音である。家内が秋になるまで知らぬが仏であり続けることを祈っている。とはいうものの心配は来年も巣を作るのではないかということだ。

アニメと大阪弁2007年07月16日 20時21分

何だか知らないが、アニメ(この言い方は嫌いだが)には大阪弁のキャラクターがよく出てくる。一般的に彼らの役回りとしては三枚目に設定されているらしい。あまりアニメを見ないのでよくわからないが、知っている限りではそんな感じである。大体 TV で大阪弁喋るやつは芸人が多いので、その役回りを大阪弁を喋るキャラクターにさせようという安易な設定が見え見えだ。

大阪弁を話すから面白い役回りというところがすでにステロタイプだが、今回のテーマはそこにない。大阪弁ネイティブからすると彼らの大阪弁がどうにもひっかかるわけである。話している大阪弁が脚本家が適当にでっち上げた大阪弁だからかどうかは知らないが、微妙におかしいし、そもそもイントネーションにかなりの違和感があるわけだ。他所の人間にはわからないのかもしれないが、声優の大阪弁はどこかおかしい。たまにドラマで俳優が大阪弁を喋っていることがあって、それは(関西出身の俳優ではないにも拘らず)場合によってかなり見事な大阪弁であるのとは対照的である。そういえば大阪弁辞書というのもあるが、あれはあれでかなりおかしな大阪弁だ。関西方言にもいろいろあるし、単純に大阪弁といっても今と昔では用語、イントネーションともにかなり違う。
というようなわけでアニメーションを見ていて(違和感のある)大阪弁を聞くとそれだけでその作品は碌でもないという評価を下してしまうし、それは大抵碌でもないのだった。

日本人が外国人の話す日本語が自然でないのをかなり精密に判別するのと同様に関西人も関西ネイティブでない人の大阪弁は敏感に識別できるということだろう。
ところでジブリを Ghibli と綴るのはつい数日前ドイツ人とチャットして初めて知った。

選挙、さらに大谷義夫2007年07月22日 01時50分

わが家のポストにも選挙公報が入れられていた。いつも思うが、期日前投票というしくみが用意されているのはいいが、今頃になって選挙公報が届くというのはいかがなものかと思う。これから期日前投票をする人は選挙公報を読んでから候補者を吟味して投票することもできるが、そういうものを受け取っていない人はどうすれば候補者の情報を入手すればいいのか。せめて立候補締切当日にウェブで広報が閲覧できる程度にしくみを整備しないと期日前投票をしようと考えている有権者に対する情報の公平性という点で大いに問題だ。

さて、大谷義夫である。大阪選挙区から立候補している候補者の一人であることは周知の通りだ。選挙公報を見るまで大谷を知らなかったのは当然かもしれない。大谷の主張は単純明快だ。以下広報から引用。本文ママ。一部誤字があるが手書きのため unicode で表現できる文字に替えてある。

車の少ない社会に

海山のゴミの少ない社会に
病院のじうじつするように

自転車乗りとしては「車の少ない社会に」という主張にかなり惹かれるものがあることもあってウェブで大谷について調べてみた。ところが情報がかなり限られている上、どうやら選挙運動をする気がないらしい。パソコンやインターネットとも縁のある人生ではないらしく、情報は極端に少い。ニュースでも各候補者が届出をしてからのその日の様子が書かれているが、大谷については「届出を済ませた」程度の記述しか見当らない。さらに政見放送の申込みすらしていないらしいので、大谷を一般有権者が見たり、主張を直接聞いたりする機会はまずないということだ。面白い政見放送に期待している諸君には残念だが、YouTube にこの人相の悪い大谷の政見放送がアップロードされることはないに違いない。
選挙公報そのものもなかなか味のあるレイアウトが渋いが、そのうち誰かがどこかにアップロードしてくれるだろう。他の候補者の原稿(版下)はデザイナーらの仕事なのだろうと思われるが、大谷のものは本人による作成であろう。しかしインパクトはそれらより数段際立って大きい。
問題は大谷本人にどこまでやる気があるかという一点に収斂される。

移転前日2007年07月27日 22時10分

会社が移転することになった。今の事務所は駅から遠くて不便この上ない場所にある。三方を学校に囲まれているので学園地区と言えば聞こえはいいが、自転車の盗難は日常茶飯、それほど環境のいいところとも言えず前述したように駅から遠い。近い方の駅で徒歩約十五分、少し遠い最寄り駅だと徒歩三十分近い。これが会社の通勤規定でバス代が出る距離より少し短いがために駅からの交通費が出ないというところにある。さらには近所にコンビニもなく昼食を取る場所を探すのにも苦労する。なぜこんなところに会社があるかというと、今入居しているビルの所有者が前社長の所有という柵だからだ。ところがその社長が社長を辞め、そのビルが前社長の所有でなくなった。その他さまざまな柵からも開放されたことをきっかけにして移転することになった。社員が不便だし、家賃が高いという理由もあるが部署によっては事務所と倉庫が 1階ではないというのが難儀だということもある。さらに求人しても地の利の影響で応募が少いというのも不利だという。
そういうようなわけで明日と明後日が移転本番であるが、今日はそれに先立って一部の荷物と会社のサーバを移設するということになっていた。移転当日にサーバを動かすというのは引越作業の邪魔にもなるだろうし、それに手を取られると肝腎の引越作業をする人間が減るという問題もある。昼から勤務先を出て会社に戻り自分のものなどを荷造りし、夕方からサーバの撤去を開始する。滅多に掃除などしないので電源を落したのを機にサーバ内部を掃除する。毎度のことながら強力なファンが付いているのでそこらじゅう埃だらけだ。以前、ウェブサーバを更新したので重要なサーバは二台だけだったので少し気が楽だが、前回の事務所内移設のときには三台移設して三台ともまともに再起動せずに焦ったので、不安はあった。特に掃除したりするとまともに動かないことが多いという話も聞くし、24時間 365日(英語では一日24時間一週間 7日と表現するのが面白い)稼動させているマシンはそれが定常状態なので停止させるだけでトラブルの元になるという話も聞くので、不安は募る一方だ。今回は車でコンピュータを移動させるし、ネットワークのことをよく知らない総務の担当者が NTT と ISP に移転手続きをしているということも安心できない。NTT の手続きは完了していて17日から使える状態になっているらしいし、ISP の方は府内だから所在地の変更手続き以外にすることは何もないと言っているらしいが、どこまで信用できるものやら。よく知っている社内の人間に聞くと、その総務の担当者は段取りが悪いだの頼んだことをよく忘れるだの甚だ心許ないことを言って不安を煽る。
NTT はともかく ISP が本当に手続き不要で今までの IP アドレスが使えるかというのはこっちとしては大いに助かるが、それが鵜呑みしていいものかということは懸念されるところである。一応念は押してあるので使えれば十分だし、ネットワークのことをよく知っている者が手続きしてくれていれば何の心配もないが、心許ない担当が手続きしているというところが博打だ。下手すると数週間会社のサーバが機能せず、インターネットが使えない可能性があるというのはネットワーク担当者としてはこの上なくスリリングである。
などと言いつつ撤去、掃除、梱包などを終え、いよいよ運搬だ。運ぶのは社内の人間に任せて私は自転車で移動。およそ 5 km だから 15分程度である。移動開始が終業時刻に近いこともあって車の移動は時間がかかるだろう。途中でホームセンターに寄って買い物をしているという電話も入り、到着がさらに遅れる。
事務所は一部工事が残っていて業者がまだ作業している中を荷物の搬入と設置作業を開始する。事務所はまだ何もないので仕事はやりやすい。すでに ONU の設置やら電源、LAN の配線工事も完了している。後からラックも到着して、順調に作業は進む。ほぼ接続は完了し、システムの電源を入れる。緊張の瞬間だが、今回はどれも無事に起動する。2階に関しては LAN 配線にも問題はなく、インターネットにも接続できた。順調過ぎで多少心配だが、外部からも接続できている。1階の LAN 接続は分電盤で電気屋が工事しているので明日ということにしてネットワーク担当の今日の仕事は打ち止めということになった。個人的には普段会社に出勤しないこともあって後は野となれ山となれといったところで引越が終ったような気分だ、明日は搬入の手伝いはするものの。

自転車おやじ2007年07月29日 22時53分

自転車おやじが増殖している。自転車関係の雑誌をたまに読むこともあるし、ウェブの自転車関連の記事を読むこともあるが、スポーツ自転車人口の増加が話題になることがある。これらは身贔屓もあってそのように書いていることもあるだろうから話半分に読むことにしている。同好の士が増えるということは自分の趣味や楽しみが世間に受け入れられているという感覚にも繋がるので、そういう記事を読んで面白くない人は少い。
ただ、これは記事の話であって実感としてはそういうことはなかった。ところが最近増えているという印象がある。街でロードバイクやらマウンテンバイクでもルック車ではない本当に山を走れるマウンテンバイクを見かけることがあるからだ。といっても単に自分が気にしているから目に付きやすいという可能性もあるので、これも印象半分で考えることにしている。
これがさらに周囲に自転車を買おうとか、買ったとか、乗って数千キロというような人が出てくると気のせいということ自体が気のせいになってくる。
会社に出入りしている保険屋が自転車に乗るようになったという話を聞いたのはいつだったか。昨日久しぶりに会うことになったので楽しみにしていると BD-3 に乗ってやってきた。話をしているとうちの社員にハーレイ・デイビッドソン乗りがいるが、そいつも BD を持っているらしい。保険屋の方は夫婦で輪行したりしているらしい。羨しい限りである。
そうしてもう少しスポーツ自転車が普及して道路行政が自転車寄りになってくれればこれほどありがたいことはない。

話は変って手が滑ったりして、ものを落すということは誰にでもある一般的なことだ。ところが最近、手が滑っても落下中にそれを捕捉できるようになり、完全に落してしまうことが少くなった。以前なら確実に落していた筈のものでも気が付けば手が出ている。
自転車に乗ると反射神経が鍛えられるのだろうか。中年と言われる年齢で何もせずに運動能力が向上することなど考えられないが、それ以外に思い当ることがないので断定する。何度か書いたような気がするが、至って運動嫌いであるから自転車に乗るために必要最低限の運動以外は一切やらない。最近は Apple ではなく Billy のブートキャンプが話題だが、あんなしんどそうなこと、しようとは思わない。
割れものなどは慎重に扱うだろうから、ひやっとすることはこれまでもあまりないが、咄嗟に落ちそうになったものが掴めるというのはなかなか嬉しいものだ。これまでなら「あっ」と思うだけで手が動かないが、今は「間に合わんか」と思った瞬間には手が出ている。
普通ならこれでいいわけだが、場合によってはこれが危険になることがある。職場で一番危険と思われるのが通電した状態の半田鏝だ。落下中の半田鏝の鏝部分を握ってしまったら掌は大変なことになる。かなり以前に落ちる半田鏝を掴んで火傷した人がいるという話を聞いたことがある。取っ手部分が掴めるところまで反射神経が発達するように訓練する以外に手はないのだろうか。