Chrome Metropolis ― 2006年09月03日 12時22分
クロームのメトロポリスというのはメッセンジャーバッグのことである。
写真や説明は以下のページを参照ください。
http://www.tcat.ne.jp/~happy-ridin/crome.htm
サイズによってクレムリン、メトロポリス、シチズン、ミニメトロと名前が違っている。
以前はユニクロのバックパックを使用していた。物が入れられてポケットがいくつか付いていればそれでいいと考えていたので随分長い間使った。使い始めた頃は自転車通勤していなかったのであまり不便に感じたことはなかったが、自転車に乗り始めるとサイドポケットがないのが不満になった。ペットボトルを入れるところがない。
まあそれでも新しいものを買うとなると安くはないので不満には思いつつもそれ以外に問題がいくつもあるわけではなかったこともあってそのまま使いつづけていた。
これが最近になっていくつか比較的深刻な問題が出てきた。
・メインのジッパーが勝手に全開になる
・雨降の日には中が水でぼとぼとになる
いつから使い始めたのか記憶にないが、五年程度は使用しているような気がする。そのためジッパーが馬鹿になっているのだろう。気が付いたら全開になっていることがときどきある。物が落下したということはないが、いつそういうことがあってもおかしくない。
雨降の日の使用で水が入るというのはどうも普通のバックパックでは当り前のことらしいが、最近になるまで雨の日に自転車に乗るということをしていなかったために経験していないだけだ。だからといってそのまま放置するわけにもいかないし、今後も雨の日に自転車に乗ることになるから問題だ。
ということで新しい鞄を探すことにする。ジッパーが全開になるのは単に馬鹿になっているからなので新しいものを買えば問題は直ちに解消する。それ以外のことについて検討してみる。
ドイターというのがバックパックでは自転車用として知られているらしい。ここのバックパックはヘルメットが収納できたり、雨の日のカバーが内蔵されていたり確かに自転車仕様になっている。ところがあるサイトで ORTLIEB というメーカーがあることを知る。ここの製品は完全防水が売りらしい。中には水没可というものもあって「いや、そこまではいらないんですけど」と口に出してしまいそうになる性能を誇るものまであるらしい。こういうものは逆に水を捨てる際のバケツとしても使用できるようだが、自転車通勤でサバイバルしなければならない状況になるとは思えないのでそこまでの性能は必要ない。ジッパー部分すら防水仕様だ。ただ、この防水ジッパーだが少し固いらしい。実際にどの程度固いのかがわからないが、毎日数回開け閉めすることを考えるとあまり固いのも面倒なだけだ。これは最後まで気になった。
ということでわかったのだが、ドイターなど普通のメーカーは防水仕様ではなく、カバーで対応しようとしているらしい。個人的にはこれはあまり面白くない。というのも走っていて雨が降り始めたからといっていちいち停車してカバーを取り出すとは思えないからだ。流石に土砂降りならするだろうが、急に土砂降りになったらカバーをかけている間に鞄がびしょびしょになってしまう。鞄そのものが防水でなければならないと決め、ドイターその他はここで候補から外される。
ORTLIEB だがバックパック以外にもメッセンジャーバッグを売っているらしいことを知る。ここでメッセンジャーバッグはどうかと考えることになる。バックパックは背負っているので中のものを取り出したり、中に物を入れるには一旦背中から降ろさなくてはならない。普段はそれでも問題ないが、買物などでいちいち背負ったり降ろしたりする不便を感じていたので普段使うものはそういう手間の少いものがいいと思っていたのを思い出した。ウェブをあちこち見ているとメッセンジャーバッグは背負ったときにバックパックほどは安定しないと書いてある。それはそうかもしれないし、鞄が背中で左右に揺れている状態で自転車を走らせることを想像してみるとちょっと厭な感じがする。ただ、プロのメッセンジャーが使用するようなものは想像するほどぶらぶらするようなものはないらしい。どれもこれも自分で体験できればすぐにわかることだが、試用させてくれるところがあるわけでもないのがもどかしい。
ここは「プロのメッセンジャーも使用している」ということばに惹かれてメッセンジャーバッグを主に検討することにした。
メッセンジャーバッグについて調べている中で Timbuk2 というブランドやらリロードというブランドの存在も知ることになる。リロードはオーダーするので時間がかかるということから今回は検討から外す。Timbuk2 は在庫している店があったので実際に確認してみた。よさそうではあるがストラップが固いのが気になった。おまけにストラップ用のパッドはオプションらしい。最後までこれが気になり、候補から外れる。
メッセンジャーバッグを探しているときに知ったブランドの一つにクロームがある。最終的にここのメッセンジャーバッグを購入することになるが、決め手となったのは冒頭のサイトである。どこのネットショップでも大抵メーカーが提供している情報くらいしか載せていないし、あっても一言簡単な印象が書いてあるだけで具体的にどうなのかがわからない。別にファッションで鞄を買うわけではないので実用性が重要だ。そのサイズでどれくらいの物が入れられるのか、ポケットはいくつあるのか、その他使い勝手を含めてどうかということについて情報を提示してくれるネットショップは驚くほど少い。他の鞄を検討しようにもネットショップから得られるものはゼロに近い。参考になるのは大抵ユーザーの意見だ。
そうした中で上記のショップは細かい情報を提供してくれているので商品の様子がよくわかるし、逆にそれ以外のメッセンジャーバッグを選択しようにも情報がないので選択できないという状態だ。この鞄の購入前に一番気になったのはロゴのセンスだが、ロゴは実用とは関係ないので無視することにした。
ところが問題はこれからだ。実際に購入しようという段になって気に入った色がないことに気づく。いくら実用と言ったところで毎日使用するものだ。できれば気に入ったものを使用したい。ところがクロームを扱っている店が少い上にどこもいい色は在庫がないらしい。別のバッグを検討しなければならない。いろいろ調べているとクロームの販売元が外国にも発送しているらしいことがわかる。ここの販売価格は日本で買う半額近い。どこかのブログではバーゲンで売っていたクロームを $79 で購入したとか書いてある。そんなに安いのなら合衆国で買わない手はない。送料を確認すると鞄が買えるほどかかるらしい。しかし気に入った色は在庫している。悩んでいると職場で隣に坐っていた人が間もなく NY に行くことになっている。その人に頼むつもりでいたが、たまたま斜め前に坐っている人の息子が合衆国に行っているから調べてあげる、といい具合になってきた。その人に頼むことにする。メールで連絡するが応答がないという。結局あれこれあって連絡がついたときには遅かった。隣の人もすでに NY に行ってしまった。また振出しに戻る。
ウェブをうろうろしているとある店で「色は問合せろ」とあったので問合せたら「在庫にはないが代理店で在庫している」というのでそのまま発注。一週間ほどで入手したのが 7月。
使って二箇月ほどになるので使用感を書いてみよう。
・ホールド感
少しずれることはあるが背中でぶらぶらすることはまったくない。
・バックル
このメッセンジャーバックの特徴はメインストラップにシートベルトと同じものを使用していることだ。受側は違うが機構は同じ。ワンタッチで降ろせるというのが売り文句の一つである。ところが中に物が入っていると外したとたんにどさっと落ちてしまう。それでもいい場合はこれほど楽なことはないが、普通はそうはいかないのでこれはあまり使っていない。
雨が降ったときにはよく水を出して拭いておくべきだ。そのままにしておくと中が錆びる。
・防水
確かに防水だ。一度大雨のことがあったが確かに中は問題なかった。ただ、カバーの横から少し雨が入っていたが、これはカバーのかけ方が悪い可能性がある。
・ストラップの調整
このメッセンジャーバッグの最大の特長かもしれない。ストラップを締めるのも緩めるのも片手で簡単にできる。締めるときは左手で背負っているバッグの底を少し持ち上げるようにしてやるとバッグの重みがストラップにかからなくなるので操作がしやすなる。(販売元で注文すれば左利き用のバッグが購入できる)
・ポケット
ORTLIEB をやめたのはポケットの数が少なかったことによるが、これはポケットが多い。ただ、使用していたバックパックはそれよりポケットが多かったので気分的には少し足りない。バッグの外側にもポケット類がないのでそれが少し不便だが、外部にあると防水性を犠牲にしなければならないので仕方ないかもしれない。
・容量
購入したのはメトロポリスだ。最初パッケージを開いたときはかなり大きいと感じたが、容量については上記のページが大いに参考になったので、大きすぎたり小さすぎたりというような不満はまったくない。
・頑丈
確かに頑丈そうだが、まともなメッセンジャーバッグはどれも大抵頑丈らしい。
・汗
使用していたバックパックは洗っても使用していると塩が吹いて白くなっていたが、これはそういうことがないのが不思議である。普通メッセンジャーバッグにはバックパックのように背中部分にパッドがあるわけではないので通気性に問題があるように言われるが、これはよくわからない。大体パッドがあっても背中は蒸れるから背中から浮いているようなタイプのバックパックでもない限り、メッセンジャーバッグでもそれほど違いはないのかもしれない。
ペットボトルの入るポケットが付いていると嬉しいが、そういうものがあるメッセンジャーバッグはあまりないので無理な相談かもしれない。
写真や説明は以下のページを参照ください。
http://www.tcat.ne.jp/~happy-ridin/crome.htm
サイズによってクレムリン、メトロポリス、シチズン、ミニメトロと名前が違っている。
以前はユニクロのバックパックを使用していた。物が入れられてポケットがいくつか付いていればそれでいいと考えていたので随分長い間使った。使い始めた頃は自転車通勤していなかったのであまり不便に感じたことはなかったが、自転車に乗り始めるとサイドポケットがないのが不満になった。ペットボトルを入れるところがない。
まあそれでも新しいものを買うとなると安くはないので不満には思いつつもそれ以外に問題がいくつもあるわけではなかったこともあってそのまま使いつづけていた。
これが最近になっていくつか比較的深刻な問題が出てきた。
・メインのジッパーが勝手に全開になる
・雨降の日には中が水でぼとぼとになる
いつから使い始めたのか記憶にないが、五年程度は使用しているような気がする。そのためジッパーが馬鹿になっているのだろう。気が付いたら全開になっていることがときどきある。物が落下したということはないが、いつそういうことがあってもおかしくない。
雨降の日の使用で水が入るというのはどうも普通のバックパックでは当り前のことらしいが、最近になるまで雨の日に自転車に乗るということをしていなかったために経験していないだけだ。だからといってそのまま放置するわけにもいかないし、今後も雨の日に自転車に乗ることになるから問題だ。
ということで新しい鞄を探すことにする。ジッパーが全開になるのは単に馬鹿になっているからなので新しいものを買えば問題は直ちに解消する。それ以外のことについて検討してみる。
ドイターというのがバックパックでは自転車用として知られているらしい。ここのバックパックはヘルメットが収納できたり、雨の日のカバーが内蔵されていたり確かに自転車仕様になっている。ところがあるサイトで ORTLIEB というメーカーがあることを知る。ここの製品は完全防水が売りらしい。中には水没可というものもあって「いや、そこまではいらないんですけど」と口に出してしまいそうになる性能を誇るものまであるらしい。こういうものは逆に水を捨てる際のバケツとしても使用できるようだが、自転車通勤でサバイバルしなければならない状況になるとは思えないのでそこまでの性能は必要ない。ジッパー部分すら防水仕様だ。ただ、この防水ジッパーだが少し固いらしい。実際にどの程度固いのかがわからないが、毎日数回開け閉めすることを考えるとあまり固いのも面倒なだけだ。これは最後まで気になった。
ということでわかったのだが、ドイターなど普通のメーカーは防水仕様ではなく、カバーで対応しようとしているらしい。個人的にはこれはあまり面白くない。というのも走っていて雨が降り始めたからといっていちいち停車してカバーを取り出すとは思えないからだ。流石に土砂降りならするだろうが、急に土砂降りになったらカバーをかけている間に鞄がびしょびしょになってしまう。鞄そのものが防水でなければならないと決め、ドイターその他はここで候補から外される。
ORTLIEB だがバックパック以外にもメッセンジャーバッグを売っているらしいことを知る。ここでメッセンジャーバッグはどうかと考えることになる。バックパックは背負っているので中のものを取り出したり、中に物を入れるには一旦背中から降ろさなくてはならない。普段はそれでも問題ないが、買物などでいちいち背負ったり降ろしたりする不便を感じていたので普段使うものはそういう手間の少いものがいいと思っていたのを思い出した。ウェブをあちこち見ているとメッセンジャーバッグは背負ったときにバックパックほどは安定しないと書いてある。それはそうかもしれないし、鞄が背中で左右に揺れている状態で自転車を走らせることを想像してみるとちょっと厭な感じがする。ただ、プロのメッセンジャーが使用するようなものは想像するほどぶらぶらするようなものはないらしい。どれもこれも自分で体験できればすぐにわかることだが、試用させてくれるところがあるわけでもないのがもどかしい。
ここは「プロのメッセンジャーも使用している」ということばに惹かれてメッセンジャーバッグを主に検討することにした。
メッセンジャーバッグについて調べている中で Timbuk2 というブランドやらリロードというブランドの存在も知ることになる。リロードはオーダーするので時間がかかるということから今回は検討から外す。Timbuk2 は在庫している店があったので実際に確認してみた。よさそうではあるがストラップが固いのが気になった。おまけにストラップ用のパッドはオプションらしい。最後までこれが気になり、候補から外れる。
メッセンジャーバッグを探しているときに知ったブランドの一つにクロームがある。最終的にここのメッセンジャーバッグを購入することになるが、決め手となったのは冒頭のサイトである。どこのネットショップでも大抵メーカーが提供している情報くらいしか載せていないし、あっても一言簡単な印象が書いてあるだけで具体的にどうなのかがわからない。別にファッションで鞄を買うわけではないので実用性が重要だ。そのサイズでどれくらいの物が入れられるのか、ポケットはいくつあるのか、その他使い勝手を含めてどうかということについて情報を提示してくれるネットショップは驚くほど少い。他の鞄を検討しようにもネットショップから得られるものはゼロに近い。参考になるのは大抵ユーザーの意見だ。
そうした中で上記のショップは細かい情報を提供してくれているので商品の様子がよくわかるし、逆にそれ以外のメッセンジャーバッグを選択しようにも情報がないので選択できないという状態だ。この鞄の購入前に一番気になったのはロゴのセンスだが、ロゴは実用とは関係ないので無視することにした。
ところが問題はこれからだ。実際に購入しようという段になって気に入った色がないことに気づく。いくら実用と言ったところで毎日使用するものだ。できれば気に入ったものを使用したい。ところがクロームを扱っている店が少い上にどこもいい色は在庫がないらしい。別のバッグを検討しなければならない。いろいろ調べているとクロームの販売元が外国にも発送しているらしいことがわかる。ここの販売価格は日本で買う半額近い。どこかのブログではバーゲンで売っていたクロームを $79 で購入したとか書いてある。そんなに安いのなら合衆国で買わない手はない。送料を確認すると鞄が買えるほどかかるらしい。しかし気に入った色は在庫している。悩んでいると職場で隣に坐っていた人が間もなく NY に行くことになっている。その人に頼むつもりでいたが、たまたま斜め前に坐っている人の息子が合衆国に行っているから調べてあげる、といい具合になってきた。その人に頼むことにする。メールで連絡するが応答がないという。結局あれこれあって連絡がついたときには遅かった。隣の人もすでに NY に行ってしまった。また振出しに戻る。
ウェブをうろうろしているとある店で「色は問合せろ」とあったので問合せたら「在庫にはないが代理店で在庫している」というのでそのまま発注。一週間ほどで入手したのが 7月。
使って二箇月ほどになるので使用感を書いてみよう。
・ホールド感
少しずれることはあるが背中でぶらぶらすることはまったくない。
・バックル
このメッセンジャーバックの特徴はメインストラップにシートベルトと同じものを使用していることだ。受側は違うが機構は同じ。ワンタッチで降ろせるというのが売り文句の一つである。ところが中に物が入っていると外したとたんにどさっと落ちてしまう。それでもいい場合はこれほど楽なことはないが、普通はそうはいかないのでこれはあまり使っていない。
雨が降ったときにはよく水を出して拭いておくべきだ。そのままにしておくと中が錆びる。
・防水
確かに防水だ。一度大雨のことがあったが確かに中は問題なかった。ただ、カバーの横から少し雨が入っていたが、これはカバーのかけ方が悪い可能性がある。
・ストラップの調整
このメッセンジャーバッグの最大の特長かもしれない。ストラップを締めるのも緩めるのも片手で簡単にできる。締めるときは左手で背負っているバッグの底を少し持ち上げるようにしてやるとバッグの重みがストラップにかからなくなるので操作がしやすなる。(販売元で注文すれば左利き用のバッグが購入できる)
・ポケット
ORTLIEB をやめたのはポケットの数が少なかったことによるが、これはポケットが多い。ただ、使用していたバックパックはそれよりポケットが多かったので気分的には少し足りない。バッグの外側にもポケット類がないのでそれが少し不便だが、外部にあると防水性を犠牲にしなければならないので仕方ないかもしれない。
・容量
購入したのはメトロポリスだ。最初パッケージを開いたときはかなり大きいと感じたが、容量については上記のページが大いに参考になったので、大きすぎたり小さすぎたりというような不満はまったくない。
・頑丈
確かに頑丈そうだが、まともなメッセンジャーバッグはどれも大抵頑丈らしい。
・汗
使用していたバックパックは洗っても使用していると塩が吹いて白くなっていたが、これはそういうことがないのが不思議である。普通メッセンジャーバッグにはバックパックのように背中部分にパッドがあるわけではないので通気性に問題があるように言われるが、これはよくわからない。大体パッドがあっても背中は蒸れるから背中から浮いているようなタイプのバックパックでもない限り、メッセンジャーバッグでもそれほど違いはないのかもしれない。
ペットボトルの入るポケットが付いていると嬉しいが、そういうものがあるメッセンジャーバッグはあまりないので無理な相談かもしれない。
天気予報 ― 2006年09月11日 22時39分
天気予報である。
ウェブを探せばいくつも天気予報のサイトが出てくる。日本の天気予報は比較的安定してきているように思うが、それでもピンポイント予報だったり天気のややこしい時期になると外れることが多くなる。
これが海外の天気予報となるともっといい加減でサイトによってはまったく逆の予報が出ていたりするので何を信じていいのやらよくわからない。
それで思うのだ。過去の予報と実際の天気が一覧できるようにして自分のところの正確さを示してもらいたい。そうすればどれくらい当てになるのかが参考になる。サイトにとっては面倒だしいいことはないので厭だろうが、それで当るということになれば人気も出るだろう。占いのページでも過去の占いを表示すれば面白いことになるだろうが、それでは占いは破綻してしまう。過去のことを利用する癖に過去のことに触れないのが占いにとって都合がいいということだ。尤も占いを気にする人も過去の占いが当っているかどうかあまり気にしていないようだが。
占いはどうでもいい。
一部サイトでは過去の天気も表示しているが、どうもこのデータすら間違っているような気がする。結局正しいことを知りたければ自分でデータを収集して比較・判定しなければならないのかもしれない。個人的には自宅の気温、湿度、気圧、風向、できれば天候などを記録するロガーが欲しいのだが、家庭で使えるような安価で便利なものはない。あれば過去と今年はどう違うのかということを調べることもできるし、それをネットワーク化すればピンポイント情報よりもっと細かいデータを収集できるだけでなく、それこそ数百メートル、数十メートル単位の気象データも集めることができるようになり、大雑把にしかわからなかったことが詳細に調べられるようになる。建築物を建てる場合にも気象データが活用できればより効果的な省エネ対策に役立てることができるかもしれない。
ウェブを探せばいくつも天気予報のサイトが出てくる。日本の天気予報は比較的安定してきているように思うが、それでもピンポイント予報だったり天気のややこしい時期になると外れることが多くなる。
これが海外の天気予報となるともっといい加減でサイトによってはまったく逆の予報が出ていたりするので何を信じていいのやらよくわからない。
それで思うのだ。過去の予報と実際の天気が一覧できるようにして自分のところの正確さを示してもらいたい。そうすればどれくらい当てになるのかが参考になる。サイトにとっては面倒だしいいことはないので厭だろうが、それで当るということになれば人気も出るだろう。占いのページでも過去の占いを表示すれば面白いことになるだろうが、それでは占いは破綻してしまう。過去のことを利用する癖に過去のことに触れないのが占いにとって都合がいいということだ。尤も占いを気にする人も過去の占いが当っているかどうかあまり気にしていないようだが。
占いはどうでもいい。
一部サイトでは過去の天気も表示しているが、どうもこのデータすら間違っているような気がする。結局正しいことを知りたければ自分でデータを収集して比較・判定しなければならないのかもしれない。個人的には自宅の気温、湿度、気圧、風向、できれば天候などを記録するロガーが欲しいのだが、家庭で使えるような安価で便利なものはない。あれば過去と今年はどう違うのかということを調べることもできるし、それをネットワーク化すればピンポイント情報よりもっと細かいデータを収集できるだけでなく、それこそ数百メートル、数十メートル単位の気象データも集めることができるようになり、大雑把にしかわからなかったことが詳細に調べられるようになる。建築物を建てる場合にも気象データが活用できればより効果的な省エネ対策に役立てることができるかもしれない。
北京・天津 ― 2006年09月24日 22時01分
以前書いたように13日から北京と天津に行ってきた。
●トラブル未遂
前にも書いたが、今回は個人で行く旅行としては初めてパッケージツアーを利用した。北京空港に到着して税関を抜けるとどこでも見られるようにたくさんの人が出迎えていた。ツアーの係員が見つかりしばらく待つように言われて待っていると別の人がどれくらい待っているか日本語で質問してきた。係員の一人だとばかり思っていたが、ツアーの行程表を見せろというので見せたら下請業者が書いていないとか言いいながらどこかに消えた。暫くすると戻ってきて係員と何やら話している。あれこれしているうちにどこかに行ってしまったが、どうやら係員を装った女だったらしい。行った先で知らない相手と待合せるという経験がないのでよくわからなかったが、先に係員に会っていなければどこかに連れて行かれたのだろうか。
●北京
ホテルまでの景色は看板の漢字さえなければ東南アジアのどこかの国と言ってもいいような比較的近代的な光景が続く。北京市内の個人的な印象は常にこの東南アジア的雰囲気に覆われており、旅行を通じて社会主義的という印象は殆ど感じられず、たまに見る壁に書かれたり一部の建築中のビルに掲げられたスローガンによって共産主義的なものを垣間見たくらいだ。広告も至るところにあり、資本主義が浸透している様子を伺わせている。オリンピックがあるからということもあるだろうが高層ビルの建設ラッシュだ。道路は車で混雑している。そのためでもないだろうがいつも景色はスモッグか砂埃だろうか、何かの向うに透けて見えている。
建設中のビルの周辺には古い汚い町並もあったりして、余計東南アジア的雰囲気を漂わせることになる。
●交通
大通りには車がひっきりなしに走っている。右側通行を除けば日本とさほど変ったところはない。違うとすれば広い自転車レーンがあることだ。バスとタクシーはかなり新しい車輌になっているが、一部古いものが走っている。北京では懐かしいトロリーバスを見た。面白かったのは新しいバスのサイドミラーで、犬の耳が前に垂れるかのような形をしていて愛嬌がある。タクシーには日本と違って後部座席とさらには助手席を仕切るように鉄格子が設置されていることだ。月曜の朝と金曜の夕方は市内のラッシュが酷いらしい。交通ルールはあるのだろうが、ガイドの話によれば勇気のあるやつがルールらしい。割込みは至る所で見られるし大通りの交叉点でなければ信号無視も罷り通っている。中には信号が信号として機能しておらず、意味もなく点灯しているだけになっている交叉点すらある。馴れない日本人には交通ルールは理解できない。
●自転車
中国といえば道路いっぱいの自転車も連想するが、北京でも天津でもそのような様子はなかった。確かに日本と違って広い自転車専用レーンがその名残を思わせなくもないが、それでもやはり車に圧倒されている印象がある。日本では電動アシスト自転車がかなり普及してきたが、中国では電動自転車が走っている。ペダルはあるからアシストもするのかもしれないが、自走するというところがアシストとは大きく違うところだ。見たところ、速度計などは付いていないが、ナンバープレートは付いていたので登録制になっているのだろう。自転車は大抵汚くて古い。さらに荷台の付いた三輪車が多い。この三輪車の荷台は日本の三輪車の荷台より大きくて物がたくさん載せられるようになっている。自転車屋はあまり見なかったが、至るところに修理屋があった。自転車のタイヤを束ねて荷台に載せた自転車が走っているのを見たことも一度あったが、修理屋にあるタイヤはどう見ても中古である。大抵の自転車は最低限の手入れしかされていない。面白かったのは三輪タクシーの親父はみなズボンの裾を紙を挟むクリップのようなもので留めていた。あれはあれでアイデアだと思うが日本でやるにはちょっと気恥ずかしい。さらに客を乗せる三輪自転車はハンドルにブレーキがなく、足で操作するタイプだったこととレバー操作(と思われる)でペダルを後に回転させて前進することができる。すべての三輪タクシーがこの機構になっているかどうかはわからない。これが便利かどうかもわからないが天津で乗った三輪タクシーの親父は行程の半分ほどを逆回転で走っていた。馴れないと不思議な感じがする。
●地鉄
乗ったのは一号線と二号線で、主に北京駅と王府井の間である。この区間であれば一人三元。切符は切符売り場で買う。売り場のブースにいるのはおばさんなので英語が通じるかどうかもわからず、最初は紙に書いて切符を購入。次からは面倒になり、一か八か広東語で話したら何のトラブルもなく購入できたので、それ以降地鉄の切符の購入は広東語で通した。渡される切符は質の悪いぺらぺらの紙でいかにも中国という感じのものだ。列車そのものは新しいものと古いものが混在して走っている。国内製造の車輌を使用しているようだ。車内放送は録音されたものだったのではないかと思われる。大きい音量ではないが役立たずというほど聞き取りにくいわけでもなかった。乗換駅での乗り降りはスムーズではなく、降りる客を待たずにどんどん乗ってくる。降りるには負けずに出て行かなければならない。王府井は乗換駅ではないので乗り降りはスムーズだった。地鉄の駅そのものは古めかしい感じがするが、広告は日本と同様に掲示されている。
●駅前
鉄道駅の駅前はなぜか大勢の人が屯していた。地べたに坐って何かを待っているのだろうか。ガイドの人は九月中旬から国慶節で郷に帰る人が多くなるから鉄道は混雑するという話をしてくれたから、それと関係があるのかもしれない。ただ小便臭いのは何とかならないものか。オリンピックまでには臭いも屯する人も除去されるのだろう。話は違うがオリンピックは 2008年 8月 8日 8時 8分から始まるらしい。いかにも中国らしい。
●世界遺産と入場料
どこがいくらだったかあまり記憶していないが、四人が昼食を食べられるくらいの値段が一人分である。日本の物価に換算すると千円札数枚という金額になるだろうか。日本でも高いところはあるが、中国の庶民からするとかなり割高ではないかと思う。中国人料金があったりするのかもしれないが、よくわからない。入場料についてはあまり調べずにいたが、中国のことだから安いものだろうと高を括っていたので毎日手持ちの現金が不足して困ることになった。
●日本語、英語、北京語、広東語
今回の旅行では日本語のできる運転手付きの車を手配したのでことばで不自由するケースは運転手のいない場合に限られた。ホテルでは英語が通じるので自分の英語力を除けば何の問題もなかったが、困るのはそれ以外の場所である。観光客がよく行くところは日本語で話しかけてくる店員もいたが、驚くのは英語が驚くほど通じないことだ。店員次第ということもあるのかもしれないが王府井の百貨店でも "How much?" が通じなくて参ったことが一度あった。言っておくが北京語は一切できない。頭で中国語の回路が動作すれば出てくるのは広東語だ。そうは言ってもカタコトでできるかできないかというかなり怪しいところではあるが、北京語となると何も思い浮かばないのでまだ広東語の方がましというレベルである。それでも今回の旅行では何度か広東語に助けられた。上記の地鉄もそうだがさきほどの "How much?" で行き詰った私は他に手持ちのカードがないので苦し紛れに広東語で「幾多錢呀」と訊いたら通じた。これまでも広東語圏以外の場所で怪しい広東語を使って他人とコミュニケーションを図ったことは何度かあるが、実用になったのは初めてである。何でも齧ってみるものだと思ったが、それなら北京に行くときには北京語を齧るのが筋というものだ。いずれにしても今回は日本語のできる人を手配しておいて助かった。筆談という手もないわけではないが、外国語はさっぱりという二人の家族を連れて路頭に迷うことを考えると手配して正解だったといえよう。いつものように英語が多少は通じると思っていたのでそんな気分で中国に来たらとんでもないしっぺ返しが待っている。
ところで私は大陸で使われている簡体字が嫌いである。美しくないというのもあるが、知らないから読めないというのも理由だ。北京語の発音も広東語に馴れてからというもの、どういうわけかあまり好きではない。何を喋っているかはわからないが広東語とそれ以外の中国語方言の区別はできているようだ。北京語を勉強しない理由というのはこのへんにあるが、単に臍曲りというだけのことかもしれない。
●王府井
宿泊は北京飯店だったが、ここは王府井の繁華街がすぐそこにあり、地の利がよくて助かった。高いホテルを選んだだけのことはある。一日観光するとへとへとで遠くまで夕飯に行こうという気にならない。王府井でも何を食べるかで端から端まで歩くことになるが、それでも片方の端にはホテルがあるというのは気分的に楽だ。王府井以外の繁華街のことはよくわからないが、土産物を買える店や食事のできるところが比較的揃っていたので、夕方は毎日出かけていた。
●天津
今回の最大の目的が天津である。当初は一泊くらいする必要はあるかもしれないと考えていたが、ツアーで予約するホテルの都合もあり最終的に天津は日帰りということにした。それで時間が不足したということもなく、母親が生れた頃からはすっかり街の様子も変化しており住んでいた家などもなかったので一泊していたら時間を持て余していたかもしれない。9時20分北京発の特急列車に乗って天津に行き、天津発 4時前の列車で帰ってきた。高層ビルなどもかなりあるが、北京よりは開発が遅れている印象だ。
帰ってから甘栗のことをいろんな人に訊かれたが、今はまだ季節ではないので売られていない。特産で有名になので探せばあるということだったが、立ち寄ったところで見かけることはなかった。天津飯のことを訊く人はあまりいなかったが、あれは日本オリジナルなので、現地でそういうものを探しても無駄である。
●デジカメ
直接北京とは関係ないが、今回の旅行では二つのデジカメを持って行った。片方は数年前のオリンパス C-750、もう一つはフジフイルムの FinePix F11。画素数は FinePix の方が圧倒的に多いが仕上りは C-750 の方がよかった。レンズの差だろう。単に画素数で比較しても性能はわからないという話は聞いていたが自分で同じような写真を撮って実感できた。FinePix はコンパクトで扱いやすいのと暗いところで威力を発揮してくれた。ガラス張りの暗い室内を撮影しても普通なら真っ暗かフラッシュをたけばガラスで反射して失敗するだけだが故宮の宮殿内部や雑技などきっちり撮影できていたのは流石である。
●トラブル未遂
前にも書いたが、今回は個人で行く旅行としては初めてパッケージツアーを利用した。北京空港に到着して税関を抜けるとどこでも見られるようにたくさんの人が出迎えていた。ツアーの係員が見つかりしばらく待つように言われて待っていると別の人がどれくらい待っているか日本語で質問してきた。係員の一人だとばかり思っていたが、ツアーの行程表を見せろというので見せたら下請業者が書いていないとか言いいながらどこかに消えた。暫くすると戻ってきて係員と何やら話している。あれこれしているうちにどこかに行ってしまったが、どうやら係員を装った女だったらしい。行った先で知らない相手と待合せるという経験がないのでよくわからなかったが、先に係員に会っていなければどこかに連れて行かれたのだろうか。
●北京
ホテルまでの景色は看板の漢字さえなければ東南アジアのどこかの国と言ってもいいような比較的近代的な光景が続く。北京市内の個人的な印象は常にこの東南アジア的雰囲気に覆われており、旅行を通じて社会主義的という印象は殆ど感じられず、たまに見る壁に書かれたり一部の建築中のビルに掲げられたスローガンによって共産主義的なものを垣間見たくらいだ。広告も至るところにあり、資本主義が浸透している様子を伺わせている。オリンピックがあるからということもあるだろうが高層ビルの建設ラッシュだ。道路は車で混雑している。そのためでもないだろうがいつも景色はスモッグか砂埃だろうか、何かの向うに透けて見えている。
建設中のビルの周辺には古い汚い町並もあったりして、余計東南アジア的雰囲気を漂わせることになる。
●交通
大通りには車がひっきりなしに走っている。右側通行を除けば日本とさほど変ったところはない。違うとすれば広い自転車レーンがあることだ。バスとタクシーはかなり新しい車輌になっているが、一部古いものが走っている。北京では懐かしいトロリーバスを見た。面白かったのは新しいバスのサイドミラーで、犬の耳が前に垂れるかのような形をしていて愛嬌がある。タクシーには日本と違って後部座席とさらには助手席を仕切るように鉄格子が設置されていることだ。月曜の朝と金曜の夕方は市内のラッシュが酷いらしい。交通ルールはあるのだろうが、ガイドの話によれば勇気のあるやつがルールらしい。割込みは至る所で見られるし大通りの交叉点でなければ信号無視も罷り通っている。中には信号が信号として機能しておらず、意味もなく点灯しているだけになっている交叉点すらある。馴れない日本人には交通ルールは理解できない。
●自転車
中国といえば道路いっぱいの自転車も連想するが、北京でも天津でもそのような様子はなかった。確かに日本と違って広い自転車専用レーンがその名残を思わせなくもないが、それでもやはり車に圧倒されている印象がある。日本では電動アシスト自転車がかなり普及してきたが、中国では電動自転車が走っている。ペダルはあるからアシストもするのかもしれないが、自走するというところがアシストとは大きく違うところだ。見たところ、速度計などは付いていないが、ナンバープレートは付いていたので登録制になっているのだろう。自転車は大抵汚くて古い。さらに荷台の付いた三輪車が多い。この三輪車の荷台は日本の三輪車の荷台より大きくて物がたくさん載せられるようになっている。自転車屋はあまり見なかったが、至るところに修理屋があった。自転車のタイヤを束ねて荷台に載せた自転車が走っているのを見たことも一度あったが、修理屋にあるタイヤはどう見ても中古である。大抵の自転車は最低限の手入れしかされていない。面白かったのは三輪タクシーの親父はみなズボンの裾を紙を挟むクリップのようなもので留めていた。あれはあれでアイデアだと思うが日本でやるにはちょっと気恥ずかしい。さらに客を乗せる三輪自転車はハンドルにブレーキがなく、足で操作するタイプだったこととレバー操作(と思われる)でペダルを後に回転させて前進することができる。すべての三輪タクシーがこの機構になっているかどうかはわからない。これが便利かどうかもわからないが天津で乗った三輪タクシーの親父は行程の半分ほどを逆回転で走っていた。馴れないと不思議な感じがする。
●地鉄
乗ったのは一号線と二号線で、主に北京駅と王府井の間である。この区間であれば一人三元。切符は切符売り場で買う。売り場のブースにいるのはおばさんなので英語が通じるかどうかもわからず、最初は紙に書いて切符を購入。次からは面倒になり、一か八か広東語で話したら何のトラブルもなく購入できたので、それ以降地鉄の切符の購入は広東語で通した。渡される切符は質の悪いぺらぺらの紙でいかにも中国という感じのものだ。列車そのものは新しいものと古いものが混在して走っている。国内製造の車輌を使用しているようだ。車内放送は録音されたものだったのではないかと思われる。大きい音量ではないが役立たずというほど聞き取りにくいわけでもなかった。乗換駅での乗り降りはスムーズではなく、降りる客を待たずにどんどん乗ってくる。降りるには負けずに出て行かなければならない。王府井は乗換駅ではないので乗り降りはスムーズだった。地鉄の駅そのものは古めかしい感じがするが、広告は日本と同様に掲示されている。
●駅前
鉄道駅の駅前はなぜか大勢の人が屯していた。地べたに坐って何かを待っているのだろうか。ガイドの人は九月中旬から国慶節で郷に帰る人が多くなるから鉄道は混雑するという話をしてくれたから、それと関係があるのかもしれない。ただ小便臭いのは何とかならないものか。オリンピックまでには臭いも屯する人も除去されるのだろう。話は違うがオリンピックは 2008年 8月 8日 8時 8分から始まるらしい。いかにも中国らしい。
●世界遺産と入場料
どこがいくらだったかあまり記憶していないが、四人が昼食を食べられるくらいの値段が一人分である。日本の物価に換算すると千円札数枚という金額になるだろうか。日本でも高いところはあるが、中国の庶民からするとかなり割高ではないかと思う。中国人料金があったりするのかもしれないが、よくわからない。入場料についてはあまり調べずにいたが、中国のことだから安いものだろうと高を括っていたので毎日手持ちの現金が不足して困ることになった。
●日本語、英語、北京語、広東語
今回の旅行では日本語のできる運転手付きの車を手配したのでことばで不自由するケースは運転手のいない場合に限られた。ホテルでは英語が通じるので自分の英語力を除けば何の問題もなかったが、困るのはそれ以外の場所である。観光客がよく行くところは日本語で話しかけてくる店員もいたが、驚くのは英語が驚くほど通じないことだ。店員次第ということもあるのかもしれないが王府井の百貨店でも "How much?" が通じなくて参ったことが一度あった。言っておくが北京語は一切できない。頭で中国語の回路が動作すれば出てくるのは広東語だ。そうは言ってもカタコトでできるかできないかというかなり怪しいところではあるが、北京語となると何も思い浮かばないのでまだ広東語の方がましというレベルである。それでも今回の旅行では何度か広東語に助けられた。上記の地鉄もそうだがさきほどの "How much?" で行き詰った私は他に手持ちのカードがないので苦し紛れに広東語で「幾多錢呀」と訊いたら通じた。これまでも広東語圏以外の場所で怪しい広東語を使って他人とコミュニケーションを図ったことは何度かあるが、実用になったのは初めてである。何でも齧ってみるものだと思ったが、それなら北京に行くときには北京語を齧るのが筋というものだ。いずれにしても今回は日本語のできる人を手配しておいて助かった。筆談という手もないわけではないが、外国語はさっぱりという二人の家族を連れて路頭に迷うことを考えると手配して正解だったといえよう。いつものように英語が多少は通じると思っていたのでそんな気分で中国に来たらとんでもないしっぺ返しが待っている。
ところで私は大陸で使われている簡体字が嫌いである。美しくないというのもあるが、知らないから読めないというのも理由だ。北京語の発音も広東語に馴れてからというもの、どういうわけかあまり好きではない。何を喋っているかはわからないが広東語とそれ以外の中国語方言の区別はできているようだ。北京語を勉強しない理由というのはこのへんにあるが、単に臍曲りというだけのことかもしれない。
●王府井
宿泊は北京飯店だったが、ここは王府井の繁華街がすぐそこにあり、地の利がよくて助かった。高いホテルを選んだだけのことはある。一日観光するとへとへとで遠くまで夕飯に行こうという気にならない。王府井でも何を食べるかで端から端まで歩くことになるが、それでも片方の端にはホテルがあるというのは気分的に楽だ。王府井以外の繁華街のことはよくわからないが、土産物を買える店や食事のできるところが比較的揃っていたので、夕方は毎日出かけていた。
●天津
今回の最大の目的が天津である。当初は一泊くらいする必要はあるかもしれないと考えていたが、ツアーで予約するホテルの都合もあり最終的に天津は日帰りということにした。それで時間が不足したということもなく、母親が生れた頃からはすっかり街の様子も変化しており住んでいた家などもなかったので一泊していたら時間を持て余していたかもしれない。9時20分北京発の特急列車に乗って天津に行き、天津発 4時前の列車で帰ってきた。高層ビルなどもかなりあるが、北京よりは開発が遅れている印象だ。
帰ってから甘栗のことをいろんな人に訊かれたが、今はまだ季節ではないので売られていない。特産で有名になので探せばあるということだったが、立ち寄ったところで見かけることはなかった。天津飯のことを訊く人はあまりいなかったが、あれは日本オリジナルなので、現地でそういうものを探しても無駄である。
●デジカメ
直接北京とは関係ないが、今回の旅行では二つのデジカメを持って行った。片方は数年前のオリンパス C-750、もう一つはフジフイルムの FinePix F11。画素数は FinePix の方が圧倒的に多いが仕上りは C-750 の方がよかった。レンズの差だろう。単に画素数で比較しても性能はわからないという話は聞いていたが自分で同じような写真を撮って実感できた。FinePix はコンパクトで扱いやすいのと暗いところで威力を発揮してくれた。ガラス張りの暗い室内を撮影しても普通なら真っ暗かフラッシュをたけばガラスで反射して失敗するだけだが故宮の宮殿内部や雑技などきっちり撮影できていたのは流石である。
最近のコメント