国際ロマンス詐欺(笑) ― 2021年08月13日 15時57分
Facebook にアカウントを二つ持っている。メインと仕事用だ。
メインは最近更新頻度は少なくなった。仕事用はほぼ更新していない。
数ヶ月前に外国人の女性から仕事用アカウントに友だち申請が来た。知り合いの知り合いでもないようだが拒否する理由もないので承認してみた。韓国人らしいが米国西海岸在住とあった。ところが話をしていると米軍に所属していてマリにいるという。ところが基地がエチオピアの近所にあるらしい。Google マップで教えられたところを検索するとそうなんだから間違いない。相手に確認してもマリだと言う。若干怪しいが実害がないので放置する。そのうち LINE を使うとか言ってきた。Messenger で何の不都合があるのか。軍では SNS が禁止されているだか監視されているだか言っていたので、それが理由か。それにしても LINE はいいのか。ここでも若干怪しさを感じるがまぁよしとする。
なんでも彼女は身寄りがまったくないらしい。両親は 8歳のときに事故で亡くなったらしい。兄弟も親戚もないらしい。誰に育てられたのかと訊くと神父だとか。淋しい人生である。
数日、楽しくチャットしていたが、急に大きなアパレルの会社を売却したとか言う話を始めた。胡散臭さ満点である。はっきり憶えていないが、その金がアメリカの銀行口座にあって、今月中に手続きしないといけないが、アフリカのキャンプにいるので手続きできない。送金したいから口座を貸してくれとかそんな話になった。昔あったナイジェリア詐欺そのままではないか。
自分に手伝えることは何もないと言ったが、あれこれ言って食い下がってくる。明らかに怪しいので強引に断ってブロックしたら翌日には LINE も Facebook もアカウントがなくなっていた。
実は忘れていた話である。なんで今頃書いているかというとさっき、Dana Victoria という LA 在住という女性から友だち申請があった。断る理由もないので承認したら、メッセージがきた。少し話したらタイ生まれでカリフォルニア育ちで今従軍しているという同じような話をしてきたからだ。なんで女性軍人というシチュエーションを選択するのだろう。
どうしてやろうか思案しているところだが、こういうのに引っかかるのがいるんだろうなあ。
そういえばアラブの金持ちが私と同じ姓の知り合いがいて、あなたにお金を受け取ってほしいという意味のわからないことを言ってきたこともあったぞ。
プライベートのアカウントにはそういう怪しい連中から友だち申請されたことがないが、その差はどこにあるのだろう。友だちの中に怪しい人物と接触したことのある人でもいるのだろうか。仕事関係ということでよく知らない人とも繋がっているのでよくわからない。
そういえば LinkedIn では中国人女性から承認申請が来ることがある。この連中も何が目的かよくわからないが怪しい。アカウントがなくなっていたり、こっちからブロックしたりしている。
少しメッセージのやりとりをするとどいつもこいつも LINE なり他の SNS アカウントはないか訊いてくる。なぜ LinkedIn や Messenger では駄目なのだろうか。どなたかご存知なら教えていただきたい。
いずれにしても国際ロマンス詐欺というのは今でも結構あるらしい。
今回調べるといきなり米軍のサイトで詐欺に注意するページが出てきた。警察は被害を受けないと相手にしてくれないらしいが、被害に遭ってからでは警察ではどうにもならない可能性がある。そもそも詐欺とわかっていて金を払う馬鹿がどこにいる(笑)
友だち付き合いなら喜んでするが、金を巻き上げられるのはまっぴら御免だ。みなさんも褒められてのぼせないように注意していただきたい。
メインは最近更新頻度は少なくなった。仕事用はほぼ更新していない。
数ヶ月前に外国人の女性から仕事用アカウントに友だち申請が来た。知り合いの知り合いでもないようだが拒否する理由もないので承認してみた。韓国人らしいが米国西海岸在住とあった。ところが話をしていると米軍に所属していてマリにいるという。ところが基地がエチオピアの近所にあるらしい。Google マップで教えられたところを検索するとそうなんだから間違いない。相手に確認してもマリだと言う。若干怪しいが実害がないので放置する。そのうち LINE を使うとか言ってきた。Messenger で何の不都合があるのか。軍では SNS が禁止されているだか監視されているだか言っていたので、それが理由か。それにしても LINE はいいのか。ここでも若干怪しさを感じるがまぁよしとする。
なんでも彼女は身寄りがまったくないらしい。両親は 8歳のときに事故で亡くなったらしい。兄弟も親戚もないらしい。誰に育てられたのかと訊くと神父だとか。淋しい人生である。
数日、楽しくチャットしていたが、急に大きなアパレルの会社を売却したとか言う話を始めた。胡散臭さ満点である。はっきり憶えていないが、その金がアメリカの銀行口座にあって、今月中に手続きしないといけないが、アフリカのキャンプにいるので手続きできない。送金したいから口座を貸してくれとかそんな話になった。昔あったナイジェリア詐欺そのままではないか。
自分に手伝えることは何もないと言ったが、あれこれ言って食い下がってくる。明らかに怪しいので強引に断ってブロックしたら翌日には LINE も Facebook もアカウントがなくなっていた。
実は忘れていた話である。なんで今頃書いているかというとさっき、Dana Victoria という LA 在住という女性から友だち申請があった。断る理由もないので承認したら、メッセージがきた。少し話したらタイ生まれでカリフォルニア育ちで今従軍しているという同じような話をしてきたからだ。なんで女性軍人というシチュエーションを選択するのだろう。
どうしてやろうか思案しているところだが、こういうのに引っかかるのがいるんだろうなあ。
そういえばアラブの金持ちが私と同じ姓の知り合いがいて、あなたにお金を受け取ってほしいという意味のわからないことを言ってきたこともあったぞ。
プライベートのアカウントにはそういう怪しい連中から友だち申請されたことがないが、その差はどこにあるのだろう。友だちの中に怪しい人物と接触したことのある人でもいるのだろうか。仕事関係ということでよく知らない人とも繋がっているのでよくわからない。
そういえば LinkedIn では中国人女性から承認申請が来ることがある。この連中も何が目的かよくわからないが怪しい。アカウントがなくなっていたり、こっちからブロックしたりしている。
少しメッセージのやりとりをするとどいつもこいつも LINE なり他の SNS アカウントはないか訊いてくる。なぜ LinkedIn や Messenger では駄目なのだろうか。どなたかご存知なら教えていただきたい。
いずれにしても国際ロマンス詐欺というのは今でも結構あるらしい。
今回調べるといきなり米軍のサイトで詐欺に注意するページが出てきた。警察は被害を受けないと相手にしてくれないらしいが、被害に遭ってからでは警察ではどうにもならない可能性がある。そもそも詐欺とわかっていて金を払う馬鹿がどこにいる(笑)
友だち付き合いなら喜んでするが、金を巻き上げられるのはまっぴら御免だ。みなさんも褒められてのぼせないように注意していただきたい。
Chrome Volcan ― 2021年07月18日 19時33分
Chrome のバックパック Volcan を購入した。
Ortlieb Flight を購入したのは以前レビューした通りだ。これがファスナー周囲から綻びてきて防水どころではなくなってきたという問題がある。それ以前にも雨が強いとどこかから雨水が浸入するようで、中のものが濡れていることがあった。
5年程度使用したが、妥当かどうかがわかない。個人的にはもう数年もつ想定でいた。
仕方がないので新しいものを探すことになった。
バックパックに要求する機能はとにかく防水性能である。容量その他重要な項目はあるが、防水性能が適当であれば私の場合、駄目である。
Ortlieb の防水性能はそこまで必要かというくらい優れていた。バケツにならなくてもいいので強い雨でも中のものが濡れなければそれで十分である。
Ortlieb を探すときに見たレビューでは 5年でも十分防水性能を発揮しているというようなことが書かれていたように記憶しているが、私の Flight はそこまでもたなかった。そこがマイナスになって今回は Ortlieb 以外で探すことになった。
ところがいつものことながら防水性能の十分なものというのがなかなか見当らない。
仕方がないので以前使っていたメッセンジャーバックの Chrome で探すことにした。以前はあまりいろんなものがなかったが、知らないうちに商品のラインアップが増えているのに驚いた。
いくつか検討した中から目星を付けたのが Volcan と Barrage Cargo だった。
Volcan は容量、ポケット、使い勝手など、まあよさそうだった。Barrage Cargo は完全防水はいいが、そこまでの性能は必要ないだろうという気もするし、ポケットなど収納面でも Volcan がよさそうである。調べてみると大阪でも現物を置いている店があるらしい。実際に出かけてみることにした。一応メッセンジャーバッグも念頭には入れておくことにした。新しいメッセンジャーバッグもポケットが増えていたり、自立するタイプがあったりして魅力的に見えるものもある。
とにかく Ortlieb がかなり駄目になっているので、店の開店に間に合うように出かけてパッと決めて買って帰るという予定で出かけた。
現物を見るとやはり機能的には Volcan が魅力的である。メッセンジャーバッグも含めて検討したが、メッセンジャーバッグは容量が小さかったし、Barrage Cargo は機能的な魅力に欠けることもあって Volcan を購入した。
ポケット類が多くていいが、これまでのバックパックと様子が違うのでどこに収納すればいいのかわからない。ものがいろんなところに収納されてしまっているのでどこにあるのかがわからない。ということはあるが、収納が多いのはいいことだ。30 L 以上という容量も荷物の多い日でも余裕である。
メッセンジャーバッグの性能を信頼していたので安心していた。雨の強い日に歩いて帰ったら荷室の底が濡れていた。どこが Weather Proof か。水の中に浸けたというのならそういうこともあるかもしれないが、単に強い雨の中を傘を差して歩いて帰っただけでこの体たらく。期待外れにがっかりである。
返品もできないだろうからそれは諦めるにしても、どこが Weather Proof かと言いたくなる。すぐに別のバックパックを買うのも癪ではあるが、役立たずではどうしようもない。Barrage でも検討するかという気になっている。
Ortlieb と比較してみよう。
・防水性能
期待していたが駄目だった。
・フィット感
これは比較的いい。これには胸元のストラップしかなく、お腹周りのストラップがないので若干ホールド感が乏しいけれども、それもいうほど気にはならない。
・荷室
これは大きい。Ortlieb のように曲線ではなく箱形なので収納がしやすい。その他荷室にも荷室以外にもポケットが豊富なので整理もしやすい。ただ、これまでの Ortlieb と勝手が違うため、同じような収納にはならず、これまで入れていた場所と異なるところに収納する必要があったりして、何をどこに収納したかがわからないことになっている。
・しゃんとしている
四角い形状だけあってしゃんとしている。完全自立とまでは言えないが、自立しやすい形状だ。
・余計なループや折り返しが少ない
Ortlieb 以上に余計なループがなく、ひっかからないのはいい。
・サイドポケット
これも最初は背負う位置が高かったので、背負ったままポケットの中のものを取り出すのは困難だったが、背負う位置を下げることでよくなった。
・ファスナー
これは Ortlieb の防水タイプではないのでかなりスムーズである。
・荷室の仕切り
PC などが収納できるように荷室が半分に分割されていて背中の裏側に PC などが入れられるようになっている。これはいい。
参考になればさいわいである。
Ortlieb Flight を購入したのは以前レビューした通りだ。これがファスナー周囲から綻びてきて防水どころではなくなってきたという問題がある。それ以前にも雨が強いとどこかから雨水が浸入するようで、中のものが濡れていることがあった。
5年程度使用したが、妥当かどうかがわかない。個人的にはもう数年もつ想定でいた。
仕方がないので新しいものを探すことになった。
バックパックに要求する機能はとにかく防水性能である。容量その他重要な項目はあるが、防水性能が適当であれば私の場合、駄目である。
Ortlieb の防水性能はそこまで必要かというくらい優れていた。バケツにならなくてもいいので強い雨でも中のものが濡れなければそれで十分である。
Ortlieb を探すときに見たレビューでは 5年でも十分防水性能を発揮しているというようなことが書かれていたように記憶しているが、私の Flight はそこまでもたなかった。そこがマイナスになって今回は Ortlieb 以外で探すことになった。
ところがいつものことながら防水性能の十分なものというのがなかなか見当らない。
仕方がないので以前使っていたメッセンジャーバックの Chrome で探すことにした。以前はあまりいろんなものがなかったが、知らないうちに商品のラインアップが増えているのに驚いた。
いくつか検討した中から目星を付けたのが Volcan と Barrage Cargo だった。
Volcan は容量、ポケット、使い勝手など、まあよさそうだった。Barrage Cargo は完全防水はいいが、そこまでの性能は必要ないだろうという気もするし、ポケットなど収納面でも Volcan がよさそうである。調べてみると大阪でも現物を置いている店があるらしい。実際に出かけてみることにした。一応メッセンジャーバッグも念頭には入れておくことにした。新しいメッセンジャーバッグもポケットが増えていたり、自立するタイプがあったりして魅力的に見えるものもある。
とにかく Ortlieb がかなり駄目になっているので、店の開店に間に合うように出かけてパッと決めて買って帰るという予定で出かけた。
現物を見るとやはり機能的には Volcan が魅力的である。メッセンジャーバッグも含めて検討したが、メッセンジャーバッグは容量が小さかったし、Barrage Cargo は機能的な魅力に欠けることもあって Volcan を購入した。
ポケット類が多くていいが、これまでのバックパックと様子が違うのでどこに収納すればいいのかわからない。ものがいろんなところに収納されてしまっているのでどこにあるのかがわからない。ということはあるが、収納が多いのはいいことだ。30 L 以上という容量も荷物の多い日でも余裕である。
メッセンジャーバッグの性能を信頼していたので安心していた。雨の強い日に歩いて帰ったら荷室の底が濡れていた。どこが Weather Proof か。水の中に浸けたというのならそういうこともあるかもしれないが、単に強い雨の中を傘を差して歩いて帰っただけでこの体たらく。期待外れにがっかりである。
返品もできないだろうからそれは諦めるにしても、どこが Weather Proof かと言いたくなる。すぐに別のバックパックを買うのも癪ではあるが、役立たずではどうしようもない。Barrage でも検討するかという気になっている。
Ortlieb と比較してみよう。
・防水性能
期待していたが駄目だった。
・フィット感
これは比較的いい。これには胸元のストラップしかなく、お腹周りのストラップがないので若干ホールド感が乏しいけれども、それもいうほど気にはならない。
・荷室
これは大きい。Ortlieb のように曲線ではなく箱形なので収納がしやすい。その他荷室にも荷室以外にもポケットが豊富なので整理もしやすい。ただ、これまでの Ortlieb と勝手が違うため、同じような収納にはならず、これまで入れていた場所と異なるところに収納する必要があったりして、何をどこに収納したかがわからないことになっている。
・しゃんとしている
四角い形状だけあってしゃんとしている。完全自立とまでは言えないが、自立しやすい形状だ。
・余計なループや折り返しが少ない
Ortlieb 以上に余計なループがなく、ひっかからないのはいい。
・サイドポケット
これも最初は背負う位置が高かったので、背負ったままポケットの中のものを取り出すのは困難だったが、背負う位置を下げることでよくなった。
・ファスナー
これは Ortlieb の防水タイプではないのでかなりスムーズである。
・荷室の仕切り
PC などが収納できるように荷室が半分に分割されていて背中の裏側に PC などが入れられるようになっている。これはいい。
参考になればさいわいである。
QR コード決済に踊っていていいのか ― 2019年07月21日 09時15分
ご無沙汰しています。
PayPay のキャンペーンから QR コード決済が喧しい。さらに 7月に 7pay が問題を起してさらに騒がしくなった。メディアを見ていると誰もが話題にしている印象を受ける。実際のところは私の周囲ではまったく話題になることはない。私の周囲が平均的な世間と同じだと言うつもりはない。人間の年齢が影響しているのか、あるいはそもそも日常で顔を合せる人間の数が限られているだけかもしれない。
セキュリティの基本すら理解していない者が社長をしている会社に金銭を扱う資格を与えていいのだろうか。二要素認証を導入していないのも問題だが、パスワードのリセットをするのに任意のメールアドレスにメッセージが送信できるというしくみになっている方が問題が大きい。こんなこともわからないような近視眼の人しかいなかったのか。
セブンイレブンは 24時間営業などで評判を下げているところに、こんなことをしてさらに評判を落している。もともとコンビニエンスストアはあまり利用しないが、セブンイレブンは意識して忌避するようになった。
話が逸れた。7pay のことはどうでもいい。
私自身はこれらの QR コード決済から距離を置いている。早い話が使っていないし、アプリも入れていない。これからも積極的に利用することはないだろうし、利用するとしても数社に落ち着き、使わないと買い物ができなくなるというようなことにでもならない限り使うことはないだろう。
QR コードに関する記事を見ていると使うのも結構面倒らしい。中国では QR コード決済が主流という話らしいが、セキュリティ上問題ということも言われていたので国内でもサービスが開始されると聞いたときから否定的だった。
世間の人が QR コード決済を利用しているのはポイント目当てなのは明らかだ。実際ポイントのキャンペーン終了とともに使っていないという人も多いらしい。
そもそも QR コード決済は政府の後押しで進められている。正確にはキャッシュレス化だろうが、導入しやすい、手数料が低いということで結果として QR コードになってしまっている。
以前は私もキャンペーンだのバーゲンだのに釣られていたが、あるとき釣られていることに疑問を抱いてからあまり意識しないようになった。ポイントもあまり気にしていない。こちらはクレジットカードのポイントやらマイルにまだ釣られたままだが、マイルも釣るだけ釣っておいてこちらのメリットが低下し続けているのでどうでもよくなりつつある。
家電量販店のポイントカードはいくつか持っているが、それ以外は持っていない。T ポイントすら持っていない。レジでいちいち質問されるのも面倒である。
人はポイント還元の方が現金値引きより魅力的に映るらしい。プロスペクト理論とか何とか言う理屈で説明されるらしいが、本当か。私はポイントのような面倒よりも現金値引きしてくれる方が嬉しい。いちいちどれだけポイントが貯まっているか考えるのも面倒だし、次も同じ店や系列の店でなければポイントが使えないという縛りが鬱陶しい。
そもそも現金 1割引と 10% 分のポイントだと現金の方が得だというではないか。
人間は餌で魚を釣って喜んでいるが、その人間は同時にポイントで釣られて喜んでいる。少し頭を冷やして考えた方がいいのではないだろうか。
PayPay のキャンペーンから QR コード決済が喧しい。さらに 7月に 7pay が問題を起してさらに騒がしくなった。メディアを見ていると誰もが話題にしている印象を受ける。実際のところは私の周囲ではまったく話題になることはない。私の周囲が平均的な世間と同じだと言うつもりはない。人間の年齢が影響しているのか、あるいはそもそも日常で顔を合せる人間の数が限られているだけかもしれない。
セキュリティの基本すら理解していない者が社長をしている会社に金銭を扱う資格を与えていいのだろうか。二要素認証を導入していないのも問題だが、パスワードのリセットをするのに任意のメールアドレスにメッセージが送信できるというしくみになっている方が問題が大きい。こんなこともわからないような近視眼の人しかいなかったのか。
セブンイレブンは 24時間営業などで評判を下げているところに、こんなことをしてさらに評判を落している。もともとコンビニエンスストアはあまり利用しないが、セブンイレブンは意識して忌避するようになった。
話が逸れた。7pay のことはどうでもいい。
私自身はこれらの QR コード決済から距離を置いている。早い話が使っていないし、アプリも入れていない。これからも積極的に利用することはないだろうし、利用するとしても数社に落ち着き、使わないと買い物ができなくなるというようなことにでもならない限り使うことはないだろう。
QR コードに関する記事を見ていると使うのも結構面倒らしい。中国では QR コード決済が主流という話らしいが、セキュリティ上問題ということも言われていたので国内でもサービスが開始されると聞いたときから否定的だった。
世間の人が QR コード決済を利用しているのはポイント目当てなのは明らかだ。実際ポイントのキャンペーン終了とともに使っていないという人も多いらしい。
そもそも QR コード決済は政府の後押しで進められている。正確にはキャッシュレス化だろうが、導入しやすい、手数料が低いということで結果として QR コードになってしまっている。
以前は私もキャンペーンだのバーゲンだのに釣られていたが、あるとき釣られていることに疑問を抱いてからあまり意識しないようになった。ポイントもあまり気にしていない。こちらはクレジットカードのポイントやらマイルにまだ釣られたままだが、マイルも釣るだけ釣っておいてこちらのメリットが低下し続けているのでどうでもよくなりつつある。
家電量販店のポイントカードはいくつか持っているが、それ以外は持っていない。T ポイントすら持っていない。レジでいちいち質問されるのも面倒である。
人はポイント還元の方が現金値引きより魅力的に映るらしい。プロスペクト理論とか何とか言う理屈で説明されるらしいが、本当か。私はポイントのような面倒よりも現金値引きしてくれる方が嬉しい。いちいちどれだけポイントが貯まっているか考えるのも面倒だし、次も同じ店や系列の店でなければポイントが使えないという縛りが鬱陶しい。
そもそも現金 1割引と 10% 分のポイントだと現金の方が得だというではないか。
人間は餌で魚を釣って喜んでいるが、その人間は同時にポイントで釣られて喜んでいる。少し頭を冷やして考えた方がいいのではないだろうか。
Google 翻訳 ― 2017年02月04日 10時45分
去年、Google 翻訳にニューラルネットワークを導入したという話は聞いていた。話を聞いたときに少し試してみると確かに自然な仕上がりになっていた。しかしあまり使うことはないだろうと思っていた。
ところが、先週翻訳の仕事がきたので下訳に使ってみることにした。分量が多いのと、私の分野外の内容だったからだ。
使ってみた感想は「実に悩ましい」ということだ。どういうことか。
訳された文章は巷で言われているようにこなれた日本語である。Google 翻訳を使った後に別の翻訳サイトで翻訳してみると何が書かれているのかさっぱりわからない。他所のサービスが使えないくらいの日本語に仕上がっているという意味ではすばらしい。訳も割合よくできているように見える。
悩ましいのはここからである。ところどころ訳を抜かすことと嘘の訳をすることである。嘘の訳は前からで、not があるのに not を訳さないというのはよくあったから「まあこんなものか」と思っていたが、AI はフレーズをごそっと無視して訳すことがある。
仕事の翻訳ということもあるので、結果をそのまま使うわけにはいかないからすべてチェックしているが、翻訳結果のチェックができない人には相変らず使えない。簡単な文なら大丈夫かどうかまでは評価していないが、いずれにしても自己責任ということだ。
そうはいってもかなり複雑な文章でも頑張っているし、Google 翻訳に助けられた翻訳もある。いいのか悪いのか、何より他の翻訳サービスを使えないようにしてしまった。「異次元」という形容は強ち大袈裟でもない。
現在はそんな具合であるが、いい加減な翻訳をしている翻訳者は数年もすれば駆逐されるかもしれない。翻訳者は英語だけでなく翻訳している分野に関して猛勉強しないと Google に仕事を奪われてしまうだろうし、原語に引きずられた訳をしているようでは仕事を回してもらえなくなるだろう。定年後は翻訳のアルバイトでもするかと思っていたが、そんな仕事はその頃にはないかもしれない。
前から言っているが、英語だけしか勉強していない翻訳者は基本的に使えない。訳すものの内容がわかっていないときちんとした訳ができないからだ。結局英語に詳しくても日常会話ならともかく、専門分野の文章はそれでは意味の通る訳文に仕上げることができないことがある。普通の単語がその業界で独特の意味として使われていることがあるからだ。
そんなわけで何でも翻訳できる翻訳者になるには普通の人以上にいろんなことを勉強しなければならない。極端なことを言えば何に対してもスペシャリストとしての知識が要求される。そこまでいかなくても、ある分野の翻訳をしようとすると、その分野に関して専門家程度の知識が要求されるということがわかっている翻訳者はどれくらいいるだろうか。
私が一緒に仕事をしてきた翻訳者は大抵、腰掛け気分ではないかと疑われるような仕事をしていた。その職場に来たからには、そこの仕事の内容について理解しないと、使えない翻訳者のままだろう。
いずれにしても私も他人ごとではないのだった。
ところが、先週翻訳の仕事がきたので下訳に使ってみることにした。分量が多いのと、私の分野外の内容だったからだ。
使ってみた感想は「実に悩ましい」ということだ。どういうことか。
訳された文章は巷で言われているようにこなれた日本語である。Google 翻訳を使った後に別の翻訳サイトで翻訳してみると何が書かれているのかさっぱりわからない。他所のサービスが使えないくらいの日本語に仕上がっているという意味ではすばらしい。訳も割合よくできているように見える。
悩ましいのはここからである。ところどころ訳を抜かすことと嘘の訳をすることである。嘘の訳は前からで、not があるのに not を訳さないというのはよくあったから「まあこんなものか」と思っていたが、AI はフレーズをごそっと無視して訳すことがある。
仕事の翻訳ということもあるので、結果をそのまま使うわけにはいかないからすべてチェックしているが、翻訳結果のチェックができない人には相変らず使えない。簡単な文なら大丈夫かどうかまでは評価していないが、いずれにしても自己責任ということだ。
そうはいってもかなり複雑な文章でも頑張っているし、Google 翻訳に助けられた翻訳もある。いいのか悪いのか、何より他の翻訳サービスを使えないようにしてしまった。「異次元」という形容は強ち大袈裟でもない。
現在はそんな具合であるが、いい加減な翻訳をしている翻訳者は数年もすれば駆逐されるかもしれない。翻訳者は英語だけでなく翻訳している分野に関して猛勉強しないと Google に仕事を奪われてしまうだろうし、原語に引きずられた訳をしているようでは仕事を回してもらえなくなるだろう。定年後は翻訳のアルバイトでもするかと思っていたが、そんな仕事はその頃にはないかもしれない。
前から言っているが、英語だけしか勉強していない翻訳者は基本的に使えない。訳すものの内容がわかっていないときちんとした訳ができないからだ。結局英語に詳しくても日常会話ならともかく、専門分野の文章はそれでは意味の通る訳文に仕上げることができないことがある。普通の単語がその業界で独特の意味として使われていることがあるからだ。
そんなわけで何でも翻訳できる翻訳者になるには普通の人以上にいろんなことを勉強しなければならない。極端なことを言えば何に対してもスペシャリストとしての知識が要求される。そこまでいかなくても、ある分野の翻訳をしようとすると、その分野に関して専門家程度の知識が要求されるということがわかっている翻訳者はどれくらいいるだろうか。
私が一緒に仕事をしてきた翻訳者は大抵、腰掛け気分ではないかと疑われるような仕事をしていた。その職場に来たからには、そこの仕事の内容について理解しないと、使えない翻訳者のままだろう。
いずれにしても私も他人ごとではないのだった。
再び TOEIC ― 2016年07月02日 10時45分
ここにブログを持っていることは忘れていないが、あまり何か書こうという気にもならない。直近では Facebook もあまり書かなくなった。
TOEIC をまた受けた。受けたのは 3月だ。TOEIC のスコアは公式には 2年しか有効ではないが、うちの会社の資格手当としては 3年有効である。実は去年の秋にも受験しているが、700 点台後半で結果が思わしくなかった。資格手当としては十分なのだが、前より下がったというと体裁が悪いこともあるし「英語勉強する」とか言っている手前もあって、そのスコアは提出しなかった。
TOEIC は 5月の試験から出題内容が若干変更される。資格手当としての有効期間が切れる前で新テストになる前には受験したいというので 3月に受けることにした。3月、4月は比較的スコアがよくなる傾向があるという噂もある。
結果は 870点だった。これなら前に提出したスコアより上だし、まあ満足のいく点なので、これを会社に提出した。
今回も例によってあまり英語の勉強はせず、模擬試験を受けて試験に馴れるという戦略だった。ところが毎週やってもあまり効果がない。他にもやることがあるので隔週でやる程度にしてみた。
会場は期待していた大学ではなく、そこと同様近所にある別の大学だった。
ここには書いていなかったが、この 3月で派遣が終了し会社に戻ることになった。派遣先から打切られたのではなく、うちの会社から言い出したことらしい。最初聞いたときは「馬鹿か」と思った。
うちの会社から二人その会社に派遣されていた。もう一人は電気設計の技術者なので会社でもそんな仕事をやっているし戻っても仕事は探せるが、私のような仕事はうちの会社では誰もやっていないし、会社に戻って仕事を探すといっても、そうそうあるようなものではない。
以前から自分の英語の実力を上げる必要は感じていたが、なかなか本気が出ず、そのままになっていた。そんなわけで会社に頼らなくてもいいように勉強することにした。テキストというか教材はもともと英語の習得に使ったものを再び使うことにした。というかあまり適当なものがないのだ。前回は NHK で録画したものから音声だけダビングして聞いていたが、今回は 6、7年前に購入した DVD の字幕データを取り出したテキストを使用するつもりである。DVD を購入したときにある程度編集して html にしていたが、今回聞き取り直してなるべく実際の台詞に近づけるようにしたり、若干 html に手を入れたりしてみた。
以前の html のままだと iPhone で開くと文字が小さくなっていちいち拡大しなければならないし、そうすると全体を見るのに縦方向だけでなく横にも画面をスクロールしなければ見えないので面倒この上ない。主に iOS デバイスで見やすくなるように html を xhtml から html5 にした。あれこれ調べて漸く iOS デバイスでも見やすい大きさで表示されるようになった。pdf とかワープロのフォーマットで作成するのがいいのではないかと考えたこともあったが、html にしておいてよかった。数行の手直しで iOS デバイスと PC で見やすい表示が得られるし、ページという概念もないので、表示もスムーズだ。
という余談はともかく、今回テキストになったものを見て改めて半分も理解できていないことを思い知った。これで TOEIC のスコアが 870 点なら、満点でもたかが知れていることになる。字幕やら速度変換に頼らずドラマなんかをほぼ理解できるようになるには TOEIC のスコア換算で 2000 点くらい必要ではないか。TOEIC は出題される内容が限られているので、万能とは言えない。世間はそろそろ TOEIC 頼みをやめた方がいいかもしれない。TOEIC を意識しないで勉強している人らにはありがたいことかもしれないが。
ところで英語の仕事というのが曲者である。英語ができると尊敬の眼差しで見られることはあるが、仕事となるとなかなか尊敬の眼差しでは見てもらえない。世間を見渡すと少ないかもしれないが、それでも英語の使える人となると掃いて捨てるほどいるらしい。タレントでも会話程度ならできるというのは帰国子女の擡頭もあって増加傾向にある。なのでかどうかは知らないが、翻訳の仕事の単価は驚くほど安い。
ところが翻訳者の仕事の質はどうかというと一般的にはそれほど高くないというのが私の実感である。
いい仕事をしている人も多いだろうし、人目に触れるものは比較的まともな仕事がされているような気がする。それでも誤訳を指摘されることはあるが。
ところが、業務関係の翻訳となるとお話になっていないものが多い。特に技術系でまともなものは見たことがない。すでに亡くなられたが、ある人だけは完璧だった。その人は例外である。唯一尊敬できるドキュメントライターだった。この人は翻訳仕事はしていなかったと思うので、翻訳者とは言えないかもしれない。
本人らはどういう姿勢で仕事をしているのかわからないが、とりあえず翻訳しときゃいいだろうとしか思っていないのではないか。出てきた翻訳を見る限りそういうふうにしか思えない。そんなことだから単価が安くなるのだろう。
そもそも翻訳者は技術のことがわかっていない。私は大抵の翻訳者は英語馬鹿ではないかと疑っている。英文科を出たとか、英語しか勉強していませんという手合だ。なので、実務に関する知識がないので、内容が理解できない。必然的に仕上った英語がちんぷんかんぷんということになる。こういう人らの書く英語(当然和訳も)は信用できない。訳語を間違っている、意味が違う、場合によっては似たような文章が並んでいると何も考えずに手を抜いてコピーし、誤訳を量産する。
定年後に翻訳で細細と食いつないでいくのであれば翻訳を仕事にするという選択肢を考えてもいいかもしれない。ただ、それでは面白くないので、できれば英文ドキュメントを書く仕事ができればありがたい。ところが、うまくいかないもので、なかなかそういう仕事はない。
仕事自体はあるに違いないと思っている。実際外国相手に仕事をしているところでは需要自体はある。ところが、仕事の一環として捉えられていることが多いので、そのためだけにお金を払うという意識がお金を握っている人にない。要するに担当者はそういう仕事をしてくれる人にいてほしいが、上司はそんなものに金を払う必要を感じていないということだ。
金を出す人は英語に訳されたものの質が判定できないから必要なら単価の安い翻訳者を手当てすればいいだろう、というくらいにしか考えていない。今ではウェブで機械翻訳できるということを知っていたりするので、話はこじれるばかりだ。
話はそれるが、日常会話ならともかく、今のところ機械翻訳はそのまま使える状況にはない。AI が急速に進歩しているので、機械翻訳に AI が使われるようになったらどの程度使えるようになるのかわからないが、それでも日本語と英語は相性がよくないので、AI が自然で正確な翻訳を出力するにはまだしばらくかかるだろう。Google 翻訳が AI を使用しているのだとすれば、翻訳者は当面安泰だ。Google 翻訳は他の翻訳システムのように構文解析して文法に従って翻訳しているわけではなく、雰囲気で翻訳しているので(というようにしか見えない)、完全に逆の意味の翻訳をしてくることがある。それでうまくいっている場合もあるようだが、信用してはならない。ましてや鵜呑みになんかすると食道まるごと大火傷することになる。
単価の高い翻訳者ならいいというものでもないのが難しいところだ。難儀なことに翻訳されたものを評価する能力が雇う人にないことが多い。結局雇うにしても、評価できるだけの英語力が必要になるわけである。それだけの能力があれば仕事量が少なければ自分でやってしまえるだろう。それだと雇う必要がなくなったりすることになったりもする。翻訳者を雇う、探すというのはそういう難しさがある。訳語を統一すればいいというような簡単な話ではない。
他人のことはどうでもいいが、とりあえず自分としては翻訳の仕事ができる程度には英語の実力がなければならないだろうと考えてちまちま勉強している。さらには仕事のある領域も探さなければならない。先は長いのであった。
TOEIC をまた受けた。受けたのは 3月だ。TOEIC のスコアは公式には 2年しか有効ではないが、うちの会社の資格手当としては 3年有効である。実は去年の秋にも受験しているが、700 点台後半で結果が思わしくなかった。資格手当としては十分なのだが、前より下がったというと体裁が悪いこともあるし「英語勉強する」とか言っている手前もあって、そのスコアは提出しなかった。
TOEIC は 5月の試験から出題内容が若干変更される。資格手当としての有効期間が切れる前で新テストになる前には受験したいというので 3月に受けることにした。3月、4月は比較的スコアがよくなる傾向があるという噂もある。
結果は 870点だった。これなら前に提出したスコアより上だし、まあ満足のいく点なので、これを会社に提出した。
今回も例によってあまり英語の勉強はせず、模擬試験を受けて試験に馴れるという戦略だった。ところが毎週やってもあまり効果がない。他にもやることがあるので隔週でやる程度にしてみた。
会場は期待していた大学ではなく、そこと同様近所にある別の大学だった。
ここには書いていなかったが、この 3月で派遣が終了し会社に戻ることになった。派遣先から打切られたのではなく、うちの会社から言い出したことらしい。最初聞いたときは「馬鹿か」と思った。
うちの会社から二人その会社に派遣されていた。もう一人は電気設計の技術者なので会社でもそんな仕事をやっているし戻っても仕事は探せるが、私のような仕事はうちの会社では誰もやっていないし、会社に戻って仕事を探すといっても、そうそうあるようなものではない。
以前から自分の英語の実力を上げる必要は感じていたが、なかなか本気が出ず、そのままになっていた。そんなわけで会社に頼らなくてもいいように勉強することにした。テキストというか教材はもともと英語の習得に使ったものを再び使うことにした。というかあまり適当なものがないのだ。前回は NHK で録画したものから音声だけダビングして聞いていたが、今回は 6、7年前に購入した DVD の字幕データを取り出したテキストを使用するつもりである。DVD を購入したときにある程度編集して html にしていたが、今回聞き取り直してなるべく実際の台詞に近づけるようにしたり、若干 html に手を入れたりしてみた。
以前の html のままだと iPhone で開くと文字が小さくなっていちいち拡大しなければならないし、そうすると全体を見るのに縦方向だけでなく横にも画面をスクロールしなければ見えないので面倒この上ない。主に iOS デバイスで見やすくなるように html を xhtml から html5 にした。あれこれ調べて漸く iOS デバイスでも見やすい大きさで表示されるようになった。pdf とかワープロのフォーマットで作成するのがいいのではないかと考えたこともあったが、html にしておいてよかった。数行の手直しで iOS デバイスと PC で見やすい表示が得られるし、ページという概念もないので、表示もスムーズだ。
という余談はともかく、今回テキストになったものを見て改めて半分も理解できていないことを思い知った。これで TOEIC のスコアが 870 点なら、満点でもたかが知れていることになる。字幕やら速度変換に頼らずドラマなんかをほぼ理解できるようになるには TOEIC のスコア換算で 2000 点くらい必要ではないか。TOEIC は出題される内容が限られているので、万能とは言えない。世間はそろそろ TOEIC 頼みをやめた方がいいかもしれない。TOEIC を意識しないで勉強している人らにはありがたいことかもしれないが。
ところで英語の仕事というのが曲者である。英語ができると尊敬の眼差しで見られることはあるが、仕事となるとなかなか尊敬の眼差しでは見てもらえない。世間を見渡すと少ないかもしれないが、それでも英語の使える人となると掃いて捨てるほどいるらしい。タレントでも会話程度ならできるというのは帰国子女の擡頭もあって増加傾向にある。なのでかどうかは知らないが、翻訳の仕事の単価は驚くほど安い。
ところが翻訳者の仕事の質はどうかというと一般的にはそれほど高くないというのが私の実感である。
いい仕事をしている人も多いだろうし、人目に触れるものは比較的まともな仕事がされているような気がする。それでも誤訳を指摘されることはあるが。
ところが、業務関係の翻訳となるとお話になっていないものが多い。特に技術系でまともなものは見たことがない。すでに亡くなられたが、ある人だけは完璧だった。その人は例外である。唯一尊敬できるドキュメントライターだった。この人は翻訳仕事はしていなかったと思うので、翻訳者とは言えないかもしれない。
本人らはどういう姿勢で仕事をしているのかわからないが、とりあえず翻訳しときゃいいだろうとしか思っていないのではないか。出てきた翻訳を見る限りそういうふうにしか思えない。そんなことだから単価が安くなるのだろう。
そもそも翻訳者は技術のことがわかっていない。私は大抵の翻訳者は英語馬鹿ではないかと疑っている。英文科を出たとか、英語しか勉強していませんという手合だ。なので、実務に関する知識がないので、内容が理解できない。必然的に仕上った英語がちんぷんかんぷんということになる。こういう人らの書く英語(当然和訳も)は信用できない。訳語を間違っている、意味が違う、場合によっては似たような文章が並んでいると何も考えずに手を抜いてコピーし、誤訳を量産する。
定年後に翻訳で細細と食いつないでいくのであれば翻訳を仕事にするという選択肢を考えてもいいかもしれない。ただ、それでは面白くないので、できれば英文ドキュメントを書く仕事ができればありがたい。ところが、うまくいかないもので、なかなかそういう仕事はない。
仕事自体はあるに違いないと思っている。実際外国相手に仕事をしているところでは需要自体はある。ところが、仕事の一環として捉えられていることが多いので、そのためだけにお金を払うという意識がお金を握っている人にない。要するに担当者はそういう仕事をしてくれる人にいてほしいが、上司はそんなものに金を払う必要を感じていないということだ。
金を出す人は英語に訳されたものの質が判定できないから必要なら単価の安い翻訳者を手当てすればいいだろう、というくらいにしか考えていない。今ではウェブで機械翻訳できるということを知っていたりするので、話はこじれるばかりだ。
話はそれるが、日常会話ならともかく、今のところ機械翻訳はそのまま使える状況にはない。AI が急速に進歩しているので、機械翻訳に AI が使われるようになったらどの程度使えるようになるのかわからないが、それでも日本語と英語は相性がよくないので、AI が自然で正確な翻訳を出力するにはまだしばらくかかるだろう。Google 翻訳が AI を使用しているのだとすれば、翻訳者は当面安泰だ。Google 翻訳は他の翻訳システムのように構文解析して文法に従って翻訳しているわけではなく、雰囲気で翻訳しているので(というようにしか見えない)、完全に逆の意味の翻訳をしてくることがある。それでうまくいっている場合もあるようだが、信用してはならない。ましてや鵜呑みになんかすると食道まるごと大火傷することになる。
単価の高い翻訳者ならいいというものでもないのが難しいところだ。難儀なことに翻訳されたものを評価する能力が雇う人にないことが多い。結局雇うにしても、評価できるだけの英語力が必要になるわけである。それだけの能力があれば仕事量が少なければ自分でやってしまえるだろう。それだと雇う必要がなくなったりすることになったりもする。翻訳者を雇う、探すというのはそういう難しさがある。訳語を統一すればいいというような簡単な話ではない。
他人のことはどうでもいいが、とりあえず自分としては翻訳の仕事ができる程度には英語の実力がなければならないだろうと考えてちまちま勉強している。さらには仕事のある領域も探さなければならない。先は長いのであった。
発表会 ― 2014年09月27日 11時00分
鼓を習い始めて一年と一箇月が過ぎた。
幸流(こうりゅう)という小鼓の流派の先生について能の鼓を習っている。能を選んだのには理由はない。というか鼓といえば能しか思いつかなかった。
後から知ったが実際には歌舞伎や踊り、少ないが長唄なんかでも鼓を使うらしい。それらをやりたければ、それらの囃子をやっている先生に教わらなければならない。私は取立ててやりたいものがあったわけではなく、鼓をきちんと鳴らしたいだけだったので、何でもいいのだった。ただ、習っていて思ったのは私にとっては能でよかったのではないかということだ。
鼓は難しい楽器だ。打楽器で言えばインドのタブラもかなり難しいが、音を鳴らすという意味ではタブラに劣らないであろう。ピアノのように触ったことがない人でもすぐに音が出せるというような代物ではない。私も最初やり始めて鳴らないことを知った。
まず、鼓がきちんと組めていなければ音は出ない。鼓は自分で組み上げる楽器だということを知らない人が殆どだが、使うときに自分で組むのが基本である。と言っても初心者がいきなりそんなことはできないので、普通そういうことは習い始めて何年もしてから教わることになるが。
きちんと組めていたとしても皮に適度な湿り気がなければ鳴らない。そんな打楽器は世界中探しても鼓くらいしかないのではないか。実際私も鼓を買うときまで知らなかったが、音を出すためにかなり重要なことである。プロも舞台で常に湿り具合を気にしている。
楽器の条件が揃えば次は奏者の問題になる。打てば鳴るなどと思ってはいけない。先生の言うように打っても最初は音が出ない。鳴っても「パス」とか「ペチ」とかいう音とは言えない情けない音しか出てこない。強く打てば鳴るというものでもないので、ガシガシ打っても鳴ってはくれない。
TV では効果音で頻繁に鼓の音が聞かれるが、あんな音は「十年早い」と言っておく。
音を綺麗に鳴らすのに重要なのは楽器を支えている左手の加減である。実は左手は楽器を支えているのではなく、鳴らすために右手にタイミングを合せて楽器を操作している。
いくら文字で詳細に書いてもわからないし、流派によって組み方、打ち方などいろんなものが細かく違うらしいので、ここでは解説しない。
私はというと、二年生としてはまあまあ鳴らせているのではないか。先生について習い始めたときに少しは鳴っているつもりだったが、打ち方がまるで駄目だったようで悉く修正され、再び超初心者の状態に逆戻りした。少なくともそういう恥かしい状態ではないと本人は思っている。
これまで八曲習って、今は九曲目の「海士」の「玉の段」というのを習っている。ちょっと自慢すると一年でこのペースというのは早いらしい。で、この間の稽古のときに来年の発表会に出ないかと先生に言われた。出るのはいいのだが、どの曲をやればいいのかわからない。先生はどうせなら長めの曲がいいだろうとおっしゃる。今の曲も含めてこれからやる三曲が比較的長いらしいが、次の二曲がどんなものかわからないので、自分では判断できない。面白いのがいいと希望を言うと「なら『海士』でしょう」ということで習っている曲をやることに決った。早く決めないと別のお弟子さんに取られてしまうらしい。同じ曲が被るのが好ましくないのはパーティなんかでドレスが被って恥しいのと同じなのだろう。
難点を言うと、この曲が三曲の中で一番難しいらしいということだ。困った話だが、面白くないものを練習し続けるのも厭だし、いやいや練習していても身が入らないに違いないので仕方がない。何でも最初の発表会で「玉の段」をやる人はそんなにいないらしい。自慢していいのだろうか。というようなことで、他のお弟子さんも含めて前から発表会の話は出ていたので覚悟はある程度していたが、いよいよ具体化してきた。「間違ってもいい」と先生はおっしゃるが、ちょいミス程度ならまだしも、グダグダになることだけは避けたいものだ。
話は変るが、鼓は恐しい楽器である、と常常思っている。打つ人の性格がそのまま音に出てくるような気がしてならないからだ。自前の鼓を持参して稽古してもらうお弟子さんもいるが、稽古場では大抵、先生の鼓を使って稽古する。ほぼ一丁の鼓にも拘らず出てくる音が千差万別なのである。条件に違いがあるとすれば、打ち手以外にない。ということは打ち手の性格がそのまま出ていると考えて不思議はない。なので自分がどんな音を鳴らしているのかが気になって仕方がない。復習のために自分の稽古を録音してはいるが、それでは客観的に判断できないのでよくわからない。
そう思ってきたが、先日先生とお弟子さん十人ほどで飲みに行く機会があった。何からそんな話になったのかはわからないが、そのときに先生がこんな話をされた。玄人の修業を始めるときにお師匠からこう言われたそうだ。
「鼓は打つ人の人生が全部音に出る」
ますます恐しいのだった。
幸流(こうりゅう)という小鼓の流派の先生について能の鼓を習っている。能を選んだのには理由はない。というか鼓といえば能しか思いつかなかった。
後から知ったが実際には歌舞伎や踊り、少ないが長唄なんかでも鼓を使うらしい。それらをやりたければ、それらの囃子をやっている先生に教わらなければならない。私は取立ててやりたいものがあったわけではなく、鼓をきちんと鳴らしたいだけだったので、何でもいいのだった。ただ、習っていて思ったのは私にとっては能でよかったのではないかということだ。
鼓は難しい楽器だ。打楽器で言えばインドのタブラもかなり難しいが、音を鳴らすという意味ではタブラに劣らないであろう。ピアノのように触ったことがない人でもすぐに音が出せるというような代物ではない。私も最初やり始めて鳴らないことを知った。
まず、鼓がきちんと組めていなければ音は出ない。鼓は自分で組み上げる楽器だということを知らない人が殆どだが、使うときに自分で組むのが基本である。と言っても初心者がいきなりそんなことはできないので、普通そういうことは習い始めて何年もしてから教わることになるが。
きちんと組めていたとしても皮に適度な湿り気がなければ鳴らない。そんな打楽器は世界中探しても鼓くらいしかないのではないか。実際私も鼓を買うときまで知らなかったが、音を出すためにかなり重要なことである。プロも舞台で常に湿り具合を気にしている。
楽器の条件が揃えば次は奏者の問題になる。打てば鳴るなどと思ってはいけない。先生の言うように打っても最初は音が出ない。鳴っても「パス」とか「ペチ」とかいう音とは言えない情けない音しか出てこない。強く打てば鳴るというものでもないので、ガシガシ打っても鳴ってはくれない。
TV では効果音で頻繁に鼓の音が聞かれるが、あんな音は「十年早い」と言っておく。
音を綺麗に鳴らすのに重要なのは楽器を支えている左手の加減である。実は左手は楽器を支えているのではなく、鳴らすために右手にタイミングを合せて楽器を操作している。
いくら文字で詳細に書いてもわからないし、流派によって組み方、打ち方などいろんなものが細かく違うらしいので、ここでは解説しない。
私はというと、二年生としてはまあまあ鳴らせているのではないか。先生について習い始めたときに少しは鳴っているつもりだったが、打ち方がまるで駄目だったようで悉く修正され、再び超初心者の状態に逆戻りした。少なくともそういう恥かしい状態ではないと本人は思っている。
これまで八曲習って、今は九曲目の「海士」の「玉の段」というのを習っている。ちょっと自慢すると一年でこのペースというのは早いらしい。で、この間の稽古のときに来年の発表会に出ないかと先生に言われた。出るのはいいのだが、どの曲をやればいいのかわからない。先生はどうせなら長めの曲がいいだろうとおっしゃる。今の曲も含めてこれからやる三曲が比較的長いらしいが、次の二曲がどんなものかわからないので、自分では判断できない。面白いのがいいと希望を言うと「なら『海士』でしょう」ということで習っている曲をやることに決った。早く決めないと別のお弟子さんに取られてしまうらしい。同じ曲が被るのが好ましくないのはパーティなんかでドレスが被って恥しいのと同じなのだろう。
難点を言うと、この曲が三曲の中で一番難しいらしいということだ。困った話だが、面白くないものを練習し続けるのも厭だし、いやいや練習していても身が入らないに違いないので仕方がない。何でも最初の発表会で「玉の段」をやる人はそんなにいないらしい。自慢していいのだろうか。というようなことで、他のお弟子さんも含めて前から発表会の話は出ていたので覚悟はある程度していたが、いよいよ具体化してきた。「間違ってもいい」と先生はおっしゃるが、ちょいミス程度ならまだしも、グダグダになることだけは避けたいものだ。
話は変るが、鼓は恐しい楽器である、と常常思っている。打つ人の性格がそのまま音に出てくるような気がしてならないからだ。自前の鼓を持参して稽古してもらうお弟子さんもいるが、稽古場では大抵、先生の鼓を使って稽古する。ほぼ一丁の鼓にも拘らず出てくる音が千差万別なのである。条件に違いがあるとすれば、打ち手以外にない。ということは打ち手の性格がそのまま出ていると考えて不思議はない。なので自分がどんな音を鳴らしているのかが気になって仕方がない。復習のために自分の稽古を録音してはいるが、それでは客観的に判断できないのでよくわからない。
そう思ってきたが、先日先生とお弟子さん十人ほどで飲みに行く機会があった。何からそんな話になったのかはわからないが、そのときに先生がこんな話をされた。玄人の修業を始めるときにお師匠からこう言われたそうだ。
「鼓は打つ人の人生が全部音に出る」
ますます恐しいのだった。
ping ― 2014年06月07日 23時10分
すっかりご無沙汰しているが、取り敢えず(本当に取り敢えず)生きているのであった。
小鼓の構えに関する問題 ― 2014年02月02日 22時00分
鼓を習い始めて気になることが多い。
TV を見ていると番組、CM を含めて無闇にサンプリングの鼓が聞こえてくる。習うまではまったく気になったことはないが、最近矢鱈に気になって仕方がない。
サンプリングされているくらいだから確かに素人の下手な粒(一音)より見事に鳴っているのは間違いない。ところが全然いい音に感じられないのだ。他の楽器のサンプリング音の場合は、サンプリングとわかっても「あー、サンプリングやな」くらいの印象しかないが、なぜか鼓は印象が違う。実際に奏者がサンプリングのときに打った音は死んでいないのだろうと思うが、完成した音は間違いなく死んでいる。あれは一体なぜだろう。サンプリング音も機材なりソースの高い・安いがあるようで、チープな音のこともあって、印象はさらに酷くなる。
いずれにしても気になって仕方がないので鼓のサンプリング音を無闇に使わないでもらいたいと思っている。
本題から逸れた。問題は構えなのだった。
若干逸れるが、ある TV ゲームの CM で鼓を打っている人物が登場するのがある。ゲームに興味がないので何のタイトルかは知らないが、神社みたいなところで祭のように大勢の人が騒いでいる映像のやつだ。この恰好だけの鼓打ちは実際に音は鳴らしていない。これは断言する。というのもあんな打ち方で音が鳴る筈がないからだし、組まれた楽器も鳴るようには見えない。
本題はこれからだ。
あなたは小鼓の構えを知っているだろうか。実際に構えをしてみてもいいし、恰好を想像してもいい。
おそらくそれはこうだ。
左手を左肩のところに持って行き、右手を左肩に持って行って打つ恰好をしていないだろうか。左利きの人は逆の可能性があるが、右利きの人ならまず間違いなくそう構えている。私が鼓を習っているという話をすると構える恰好をする人が多いのだが、今まで 100% の人が左肩に担ぐ構えをした。「今でしょ」の林先生もそうだった。
残念ながら不正解である。
いろいろ考えてみたのだが、無意識に右手で打とうとしているのだろう。右手を自由にするために左に担げようとするのではないかというのが私の推測だ。
小鼓はそれでは打てない。左手で縦調べという裏皮と表皮を締める紐を握り、右肩に載せる。右手は肩から肘が動かないようにしつつ表皮を打つ。上記の CM の鼓の構えは一応合っている。そういう意味では誰かが正しく指導しているのかもしれないが、打ち方が駄目である。基本ができていないので一瞥して鳴らないとわかる打ち方である。
最近の雛飾りは簡略化されているので五人囃子まであるのはそうないかもしれないが、五人囃子は能の奏者(右から謡、能管、小鼓、大鼓、太鼓)であって、これもきちんとそうなるように飾り付けなければならない。ところが、NHK の古典芸能の番組で紹介された雛飾りの小鼓方は左肩に鼓を担げていた。情けない話である。
このように最近の日本人は鼓の構えを知らない。世界遺産だと言っては騒ぐ割にはユネスコ無形文化遺産に日本で初めて認定されている能のことは何も知らないのであった。
とは言うものの、私の知識も最近仕入れたものなので、あまり他人のことをとやかく言う資格はない。私の歌舞伎の知識は能以下である。
これを機会に自分も含めて少しは日本の伝統芸能に興味を持ってもらえばいいと思うのであった。
TV を見ていると番組、CM を含めて無闇にサンプリングの鼓が聞こえてくる。習うまではまったく気になったことはないが、最近矢鱈に気になって仕方がない。
サンプリングされているくらいだから確かに素人の下手な粒(一音)より見事に鳴っているのは間違いない。ところが全然いい音に感じられないのだ。他の楽器のサンプリング音の場合は、サンプリングとわかっても「あー、サンプリングやな」くらいの印象しかないが、なぜか鼓は印象が違う。実際に奏者がサンプリングのときに打った音は死んでいないのだろうと思うが、完成した音は間違いなく死んでいる。あれは一体なぜだろう。サンプリング音も機材なりソースの高い・安いがあるようで、チープな音のこともあって、印象はさらに酷くなる。
いずれにしても気になって仕方がないので鼓のサンプリング音を無闇に使わないでもらいたいと思っている。
本題から逸れた。問題は構えなのだった。
若干逸れるが、ある TV ゲームの CM で鼓を打っている人物が登場するのがある。ゲームに興味がないので何のタイトルかは知らないが、神社みたいなところで祭のように大勢の人が騒いでいる映像のやつだ。この恰好だけの鼓打ちは実際に音は鳴らしていない。これは断言する。というのもあんな打ち方で音が鳴る筈がないからだし、組まれた楽器も鳴るようには見えない。
本題はこれからだ。
あなたは小鼓の構えを知っているだろうか。実際に構えをしてみてもいいし、恰好を想像してもいい。
おそらくそれはこうだ。
左手を左肩のところに持って行き、右手を左肩に持って行って打つ恰好をしていないだろうか。左利きの人は逆の可能性があるが、右利きの人ならまず間違いなくそう構えている。私が鼓を習っているという話をすると構える恰好をする人が多いのだが、今まで 100% の人が左肩に担ぐ構えをした。「今でしょ」の林先生もそうだった。
残念ながら不正解である。
いろいろ考えてみたのだが、無意識に右手で打とうとしているのだろう。右手を自由にするために左に担げようとするのではないかというのが私の推測だ。
小鼓はそれでは打てない。左手で縦調べという裏皮と表皮を締める紐を握り、右肩に載せる。右手は肩から肘が動かないようにしつつ表皮を打つ。上記の CM の鼓の構えは一応合っている。そういう意味では誰かが正しく指導しているのかもしれないが、打ち方が駄目である。基本ができていないので一瞥して鳴らないとわかる打ち方である。
最近の雛飾りは簡略化されているので五人囃子まであるのはそうないかもしれないが、五人囃子は能の奏者(右から謡、能管、小鼓、大鼓、太鼓)であって、これもきちんとそうなるように飾り付けなければならない。ところが、NHK の古典芸能の番組で紹介された雛飾りの小鼓方は左肩に鼓を担げていた。情けない話である。
このように最近の日本人は鼓の構えを知らない。世界遺産だと言っては騒ぐ割にはユネスコ無形文化遺産に日本で初めて認定されている能のことは何も知らないのであった。
とは言うものの、私の知識も最近仕入れたものなので、あまり他人のことをとやかく言う資格はない。私の歌舞伎の知識は能以下である。
これを機会に自分も含めて少しは日本の伝統芸能に興味を持ってもらえばいいと思うのであった。
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