TOEIC2013年12月11日 22時00分

16年ぶりに TOEIC を受験したのだった。久しぶりに受験しようと思った直接の理由を書き出すと恐ろしく長くなるので、ここでは鼓とだけ書いておく。何がどう繋がるのかわからないとは思うが。

当時は一年間で三回受験した。スコアが殆ど変化しないのでそれっきりやめてしまった。会社から ¥5,000 の資格手当を貰っていたが、あるときからスコアの有効期間が二年間なのでそれに応じて期限が切られ、貰えなくなった。そんなに能力が上下することはない筈だから受ければ同じくらいのスコアは取れるだろう。受けてもよかったのだが、面倒でそれっきりにしていた。
そのうち試験の要領が変り、リスニング問題ではアメリカンネイティブ以外の話者なども登場するようになり、大阪では年四回ほどしかなかった試験が今では十回もやっている。

当時は試験対策などというものは一切やらず、ただ会場に行って受けるだけだった。TOEIC については実力がわかると思っていたし、ランクで示される自分の実力を見る限りではそれほど外れているようにも思わなかったので、対策勉強しなければ実力が測定できるものだと思っていた。どうやらそれは間違いらしく、受験者の背比べらしいということを最近知った。
というようなこともあるし、今では TOEIC オタクみたいな連中がわんさかいて、満点取るのに血道を上げているという話も聞いたりしている。900点取ってもまともに英語が使えないようなのもいるらしいではないか。
高い受験料を払って実力がわからないのでは馬鹿らしいので気乗りがしないが、会社の英語に関する資格手当は TOEIC だけになってしまったので、手当を貰うには TOEIC を受けるしかない。

で、受験することにした。以前から受けて手当を貰ってもいいなとは考えていたので、数年前に対策本だけは購入していた。買ったまま気が向かないので捨て置いたのだが、今回漸く出番になったというわけだ。今回の目標は 735点以上である。この点数を超えれば手当が一挙に ¥10,000 になるからだ。ある意味ではいい会社である。

というようなわけで受験を決めたのが九月である。最初に悩んだのはいつ受けるかということだった。対策勉強するにも時間は必要だ。しかし、わが家の事情で十二月なんかに受けるわけにもいかず、といって年明けというのも先が長いし、正月が試験前というのも大学受験でもないのに落ち着かず、そんな正月は厭である。というわけで決めた直後で一番早く受験できる先月の試験を受けた。

最初はその購入した対策本をやっていた。しばらくした頃に以前同じ職場で仕事をしていた翻訳者から突然メールがやってきた。返信に TOEIC を受験することを書いたらいろいろアドバイスしてくれた。対策本の対策とともに彼女のアドバイスにも従い、週に一度は模擬試験をすることにした。当初は一度しか模擬試験をやるつもりではなかったのだが、追加で問題集を買ってせっせとやった。本来は英語の上達が重要なのだが、今回だけはスコア(引いては手当)が目標なので英語の勉強は殆どしていない。何でも対策だけで百点上げることは軽いらしいし、問題によっては時間的理由で「問題を読むな」といわれる種類の設問もあり、こうなると英語の能力測定などもうどこかに行ってしまっている。

模擬試験をやっては自己採点して、一喜一憂していた。ある問題集のスコア換算は比較的範囲が狭いが、公式問題集はリスニングとリーディングで上下 200点くらいの大雑把なスコアしか出てこない。試験の仕組から当然のようにも思えるが、それではこっちが困ってしまう。
上のスコアだと ¥10,000 の手当は間違いないが、下だと ¥5,000 ということになる。公式でない方の試験のスコアだと 900点近く行くこともあり、そんなに得点すると ¥15,000 貰えることになる。欲張って駄目なら悲しいので、そこは強欲にならない。

ということで試験までの二箇月ほど、週に一度は昼から部屋に籠って模擬試験をやっていた。リスニングより厄介なのはリーディングだ。リスニングは放っておいても勝手に進んでいくが、リーディングは自分で時間配分しなければならないので解答ばかりに専念するわけにもいかず、焦ることになる。実際、時間を気にせずやると両方とも同じようなスコアになるが、本番同様にやるとリスニングの方がスコアが高い。
最初のうちは時間が足りずにやり残す問題があった。対策本のアドバイスと自分なりの経験から最終的に part 5, part 7, part 6 の順に解くことでとりあえずやり残しはなくなったし、マーク箇所を間違えることもなくなった。
対策本もいい加減である。アドバイスによっては「それを聞き取るためにはそれなりの実力がいるやろ」というようなものもあって、無責任だ。そういう意味では単純に対策だけでいいスコアになることはないし、いくらかはまっとうな試験でもあるのだろう。

試験当日、会場に行くとすでに校舎前に多数の受験者が本やら問題集など拡げていた。多少焦るが、何度も言うように今回は英語の勉強を殆どしていないので(そこは自分の実力頼み)慌てたところでできることは何もない。ベンチに坐って持参したチョコレートを食べる。

会場の音声チェックではややキンキンした特性が気になった。もしかすると高音が聞き取りにくい高齢者に配慮しているのかもしれないと考えて諦めることにしたが、それでも多少神経に触る。実際に試験が始まってしまえばそんなことを気にしている余裕はあまりない。
会場はカーテンが閉じられ外の様子がわからない。そのときは外光の影響を考えたが、今思えばカンニングやら問題漏洩対策という意味合いもあるのだろう。

今週の月曜日、オンラインで結果が確認できるようになった。早速見ると 835点だった。後 30点でランク A という惜しい結果だったが、それはすでに書いたように期待していない。それより目標の 735点がクリアできたので一安心という方が大きい。スコアは気にしないと思ったりもするが、思ったよりいいスコアだとやはり嬉しいものである。

以前は 800点を目標にしていたが、あっさり達成してしまった。予想以上のスコアでもあり、一時は目標にしていたスコアでもあるので自慢したくもなるのだが、本来の目標はどうやらもっと先にあるようだ。なので、この程度のスコアで喜んでいてはいけないのだろう。

因みに目標は、自分の仕事を英語まで含めて翻訳者に頼らず完結することである。

Deuter Trans Alpine 302013年11月17日 22時00分

久しぶりの更新である。いろいろあったし、些かというかかなり大袈裟だが人生の転機もあった。

今日はそういう話ではなく現在使用しているバックパックのレビューを書く。

前は Wingnut を使用していた。ファスナーが壊れたのを機に Deuter の Trans Alpine 30 というのを購入した。自転車用のバックパックとして有名なので使ってみることにしてみた。

結論から書くと、本当に自転車用のバックパックか、である。
ポケットは多い。一見収納場所が多くて便利そうである。しかし、自転車に乗っているときであっても乗っていないときでも中途半端な使い勝手だ。ポケットが多ければいいというものではない。

一番よくないのは汗を大量にかくと中のものが湿る。今年の夏は知っての通り記録的な暑さだったので、そういう時期で湿るというのであれば仕方ないと思うが、9月後半だか 10月前半だかの通勤で入れていた本が若干湿ってしまった。これでも自転車用かと思わずにはいられない。
雨のときは底に収納されているカバーをかけて使うようになっているが、これもきちんと雨除けの機能を果しているように思えないときがある。カバーをかけているのに中が湿っていることがある。

他にも肩のストラップの縫製の具合なのか、胸のストラップを閉めないと左側がずり落ちそうになる。

サイドポケットの使い勝手も大きさも Wingnut に遠く及ばない。

結局何が自転車用か理解できないまま一年くらい使用しているような気がする。

別にこのメーカに恨みがあるわけではないが、率直な感想として自転車用としては使えないメーカという印象しかない。二度と deuter を選ぶことはないだろう。

Brompton のポタリングとロック2013年08月24日 17時25分

前の記事にも書いたように 12日、Brompton でサイクリングというかポタリングというかそんなものをしてきた。

家を六時半頃に出かけて電車に乗り、舞子で降りて播磨新宮まで走った。この暑さでは往復も無理だろうし、最近は Brompton の出番もないので走りたいところだけ走るというスタイルにしてみた。

やはり電車には Brompton がいい。今年は三回 NY に出張に行ったが、グランドセントラル駅のコンコースで三回以上 Brompton と一緒の人を見た。NY の話は機会があれば書くことにするが、NY は折り畳みでない自転車でもそのまま電車に持ち込めたりする。ロードバイクを地下鉄のプラットフォームで転がしていた女の人もいたくらいである。それだけで考えれば NY では Brompton にするメリットはそれほどないかもしれない。

それはさておき通勤と違って Brompton はよく走ってくれる。そりゃフルサイズの自転車よりは走らないが、思ったほど走ることについてストレスは感じなかった。

基本的にこれまで通勤でしか使っていないので、途中で停めて用事をするというようなことが殆どなかった。今回は普段使っているワイヤロックで固定した。このワイヤロックは一応ブランドものの 10 mm の太さがあるから、ちょっと足代りに持っていくようなやつには有効だろうが、頻繁にそういうことをするということを考えると不安ではある。今回はあまり長時間自転車から離れることもないだろうということで、そのワイヤロックにしたが、心配性の私はそれでも多少不安であった。というのも、そもそもワイヤは鍵としては役に立つと考えない方がいいらしいという記事を読んだからだ。
Brompton は小さいので簡単に持ち去れる上、車に積み込まれればどこにあるかわからない。そういう意味では普通の自転車以上に鍵の心配をしなければならないような気がする。

今のところ具体的に海外に持ち出す予定はないのだが、いずれは Brompton を連れて海外に行きたいと思っているので、それにも対応しようとすると頑丈な鍵がいいなどと考えるのであった。

というようなわけで検討の結果、Kryptonite の New York Fahgettaboudit というのと KryptoFlex を購入した。

届いて驚いた。
KryptoFlex というのはワイヤだし、今使っているのと同じ太さなので特に驚くことはなかった。これは今のワイヤが長いので、程よい長さのワイヤを入手したいという理由からだった。
問題は Fahgettaboudit だ。U 字ロックなのだが、無闇に太くて重たい。確かにウェブで 2 kg という記載があったのは記憶していた。しかし全体の大きさからするとその重さが半端ではないことが実物を見て初めて理解できた。U 字ロックにも当然仕様があり、ウェブにも記載されている。わからないのは寸法だった。書かれた値が内寸か外寸かの記載がない。さらに調べてみると Q&A のサイトで内寸らしいことはわかった。ただ、現物がないので Brompton に使えるかどうかがわからない。わからないが、U 字ロックはなるべく小さいものを使うのがいいらしいので、半分賭けでこの製品にした。
個人的にはハンドル以外の部分を畳んだ状態でフレームとサドルのレールを U 字ロックで固定し、そこにワイヤで他のものと固定できればよかったのだが、Fahgettaboudit だと内寸の都合でフレームとサドルのレールをロックすることができない。ここでロックできれば前輪を畳んだ状態で固定できるので、前輪を外すこともできなくなる。その U 字ロックでそのまま所謂「地球ロック」できればまず盗まれることはないだろう。
Fahgettaboudit だと後輪を畳んだ状態で、フレームと後輪のタイヤはロックできる。これとワイヤを組合せればそこそこのロックはできるだろうが、すでに手持ちの U 字ロックでフレームとサドルレールを固定すればとりあえず最強なような気もする。U 字ロックの欠点は柔軟性がないことだ。固定する対象の位置と大きさが常に同じとは限らないので U 字ロック 2本が最強だが、地球ロックできなければ Brompton は普通の自転車以上に持ち去られる可能性が高くなる。当分はいろいろ試行錯誤することになるだろう。

Fahgettaboudit はクロスバイクの前輪とフレームのロックにも使えるので、Brompton 専用とは考えていないが、私の乗っているような安物の自転車を売ったり部品取り目的で盗むようなやつもいないだろうからクロスバイク用としてはあまり出番はないかもしれない。

熱中症2013年08月24日 11時30分

今さらだが熱中症の話をする。

今年は暑くて堪らない。大阪は猛暑日が半月以上続いているようだ。
子供の頃にも 36℃の日を経験した記憶がある。それは一日限りだった。炬燵の天板が暖かかったのを今でも憶えている。ただ、いくら暑くても 34℃止りだったし、最高気温 33℃というのが大阪の普通の夏だった。朝夕は涼しかった。なので宿題や勉強は「涼しい朝のうちにしろ」とよく言われたものだ。実際に当時の午前中の温度変化まではわからないが、熱帯夜と言っても最低気温は 25℃、26℃くらいではなかったか。

今では最高気温 36℃以上の日が普通である。朝は 6:30前に家を出るが、サイクルメータの気温はすでに 30℃に張り付き、ほぼ変化することなく職場まで続く。体感する温度はずっと同じ温度ではなく、若干涼しく感じるところもあるし、風がひんやりして少し気持ちのいいところもある。それでも全行程を通して蒸し暑いことに変りはない。

毎日こんな調子だから、連日のようにニュースで「どこそこが40℃を超えた」とか言っているし、天気予報でも馬鹿のように「水分と塩分補給を忘れずに」などと言っている。こっちが聞き飽きるくらいだ。

水分補給も塩分補給も大切だが、最近のメディアはどうも勘違いしているような気がしてならない。というか馬鹿の一つ覚えのように「水分補給」を口にする。もしかしたら本当に馬鹿か。
熱中症を防ぐには、まず体温を下げる、体内の体温を逃がすということをしなければならない。これをしないことには何も始まらない。体温を下げないまま水分を補給したところでさほど効果はない。

12日、久しぶりにポタリングというかサイクリングというか、舞子から播磨新宮まで走ってきた。舞子を出発したのは午前 9時前だったが、すでに暑かった。高高 60 km 程度だったが、暑い中でもあるし、寄り道やら休憩しつつ 5時間ほどかかった。ロガーの記録を後で見ると最高気温 40℃だった。途中、サイクルメータが熱暴走して記録が一部正しく行えていないので、サイクルメータの記録は 73 km ほどになっているが、10 km も寄り道していない。おそらく熱暴走した頃が 40℃だったのだろう。古い製品なので仕方ないが、今後日本で売るサイクルメータは 40℃ごときで暴走するようでは使えないので各メーカはインダストリアルグレードの CPU を使うようにしてもらいたい。

熱中症の前触れは何度も経験したが、熱中症にはなっていない。誰でも私と同じがどうかはわからないが、私の場合顔が火照ってくると熱中症の危険信号だ(と思っている)。休憩して水で冷やすか、涼しい場所に立ち寄って体温を下げる。これで熱中症を防いだ。
当然、スポーツドリンクで水分補給は欠かさず頻繁に行う。

というようなわけで、今週は 3日自転車通勤した。死にそうだった。原因は熱中症ではなく、脱水だろう。熱中症は気配すらないが、汗の量が半端ではない。

現在の医学的知見だと暑いときには運動せずに日陰に入れ(高校野球はいいのか)、水分を十分補給しろ、汗で失われる塩分も補給しろということらしい。確かに体に理想的な環境という意味ではそうだろう。
しかし、人間の体は工業製品ではない。工業製品のように規格から外れたら動作保証できませんというようなものではなく、鍛えればある程度対応できるようにできている。暑い時期にちょっとは運動して熱中症の感覚を掴むのも悪くはないし、鍛えれば家の中で熱中症になるというような情けないことにはならない。もちろん健康なことが前提である。持病があれば止めた方がいいし、歳を取っているのであれば、もっと涼しい時期から少しづつ始めて室内で熱中症になるのを防ぐくらいに留めておくくらいがいいように思う。

熱中症は突然なるわけではなく、グラデーションのように熱中症が酷くなっていく。閾値のようなものがあると考えていたらそれは間違っている。
熱中症の入口だけは少なくとも健康な人なら毎年一度みんな経験しておくべきだと思っている。どういう状態になれば熱中症になりそうかがわかるからだ。本当はそういう環境に慣れれば熱中症の耐性ができるし、そういう環境で軽い運動をすれば汗をかける体になれるので熱中症なんかでヘタらないためにもいいのだが、普段運動しない人はなかなかしたがらないだろう。

今年がたまたま暑いだけならいいが、毎夏こんな気候が続いても不思議はない。嬉しくはないけれども熱中症にならないためにもそういうことをして備えておくのも悪くはないと思う。満員電車が走っているときに雷で停電になり電車が動かなくなることだってある。用心するに越したことはない。

オーバーホール2013年05月18日 23時59分

最近、ブログを更新する意義があまりなくなってきたので、久しぶりの更新である。

とはいえ、この間にもいろんなことがあった。
ここには書いていないが NY にも二回出張したし、小学校のクラス会もあった。

NY の出張は十年振り近い。最初の出張は去年から聞いていたが、二回目のは出張するつもりはなかった。話には聞いていたが、資料さえ入手できれば対応できると考えていたし、そもそも部署にお金がないので行かせてもらえないだろうと考えていた。ところが NY の事務所がてんてこ舞いでそれどころではないので自分らでは対応できないから担当を呼べということで急遽行くことになった。

実際には最初の出張の方が行った意味はあまりなく、急遽行くことになった方の出張は行かなければ大変なことになっていた。詳しい話は書けないが、個人的にも二回目の出張の方が行って楽しかった。仕事は二回目の方が大変で難儀している。

最初の出張は殆ど英語を話すことはなかった。両方とも仕事のときには通訳もしてくれる人が付いてくれたが、二回目の出張では仕事のときもそうだし、仕事以外のときでも英語を話す機会があった。お客の中に自転車乗り(だったと思われる)の人がいて人に自分がジャージを着ている写真を見せていることがあった。私が「週に三回 35 マイル自転車で通勤している」という話をしたら握手を求めてきた。次に出張したときには彼と自転車の話をすることになっている。
二週間とか三週間出張するのであれば、出番の少なくなった Brompton を連れて行きたいところだが、大抵一週間くらいなので持って行くだけ無駄だし費用もかかる。

話が大幅に逸れた。

今、通勤に使っている自転車は距離を走ることもあって 10,000 km 或いは年に一度くらいの間隔でオーバーホールしてもらっている。

水曜のことだった。走っていると変速に違和感があった。変速しても決らないことが頻繁にあった。ワイヤが伸びたのかと思った。
木曜は乗らなかったので次に乗ったのは金曜だった。行きは相変らず不調だったので職場に着いてから調整してみた。取り敢えず何とかなるだろうと思っていたが、走り始めてすぐにギアが落せなくなった。変速レバーが動かないのだ。一旦ギアを上げてから下げると動かせたので、そのまま走った。
10 km ほど走った頃だったろうか。急に殆ど変速しなくなった。ギアを上げようとしても下げようとしてもレバーは動くが反応がまったくない。ガチャガチャやっているうちに変速できるようになるが、2速と 3速しか使えない。家に帰れるか不安になる。そうは言っても走れない訳ではないので帰る心配をする必要はないだろう。
さらに 10 km ほど走ったところで再び変速できるようになった。何が悪いのかわからないのでとにかく騙し騙し走るしかない。
というような訳で何とか家に辿り着いた。

出張からこっち、忙しい上にいろんな予定まであるので大変である。
出張から帰った翌日から連休だが、連休前半は家で仕事をしていた。連休の狭間の平日も当初は二日間休む予定にしていたが結局仕事に行った。連休後半はまさかそんなに忙しくなるなどと予想もしていなかったし、その頃には嫁も仕事をしているだろうということで、予約を取りにくい連休にも拘らず日光に出かけた。
他にもどうでもいい予定などがあったりするし、連休中の平日に行く予定にしていた名古屋行きを25日にしたこともあって、思うように予定が立てられない。

いろいろ考えていると確実に散髪に行けるのが12日しかなかったので散髪に行った。これがよかったのか悪かったのかわからないが、たまたま散髪屋で補聴器の話題になった。近所にまともな補聴器屋があるという話を聞いたので帰りに教えて貰った補聴器屋の場所を確認してから翌日母親を連れて、行ってみた。年齢相応に聴力が落ちてきている。仕方ないのはその通りだが、本人も周囲もいろいろ困る。随分前から散散薦めてきたが一向に耳を貸さなかった。
ところが最近、自分でも困ることが出てきたようで、少し補聴器を気にするようになっていた。補聴器はそこらの眼鏡屋で作って貰うと碌なことにはならないらしいという話は聞いていたので、ウェブで調べていた。ところが補聴器のサイトが推薦する店があまり土地勘もなく、遠いところばかりなので躊躇していた。
教えて貰った店も家からは近くないが、私も母親も土地勘があるので気分的に安心である。月曜は病院を梯子する予定だけだったので時間を作って母親と行ってみることにした。話を聞く限り確かにきちんとした印象だ。いろいろ話を聞いて耳鼻科でデータを取って貰ってからまた行く予定にしている。補聴器については改めて書くことがあるかもしれない。

12日は、昼から行きつけの自転車屋にも行った。以前からクランクを廻すとカチカチ音がすることがあって、丁度現象の出ているときだったからだ。結局ペダルのベアリングだろうということで、ペダルを交換することになった。

補聴器店に行った日は朝からばたばたした。というのも友人のお母さんが亡くなったというメールが入ったからだ。前日補聴器店にも行く予定にしたので慌てて予定をやりくりして何とか凌いだ。

今日は眼科に行ったし、合間に買い物もした。眼科も考えてみれば今日しか時間がない。そればかりか上に書いたように変速しないでは通勤に困るので、こちらも今日しか行く時間がない。明日は会社の行事で USJ だ。私が嫌いなテーマパークである。そんなところに行くくらいなら家で仕事をしていたいくらいだ。だから今日しか行けない。厭な予感がした通り変速レバーの中でワイヤが切れかかっていた。
今日の本題はこれだ。去年オーバーホールしてもらっているのになんでこんなことになるのか。ちゃんと用途も話してあるし、距離も言ってある。オーバーホールのときにワイヤの交換を提案するのもオーバーホールの仕事の一部ではないのか。
変に切れていればレバー部分を交換しなければならなかったので、そんなことになれば部品が入荷するまで乗れないことになる。不幸中の幸いだが、こっちはそうならないようにオーバーホールに出しているのだ。この店主が信用できないのはこういうところにある。BB の分解も重要だろうが、オーバーホールのときに交換していればこんな面倒なことにはならなかったと思うと腹が立つ。
帰って休憩してから仕事に着手しようとするが、仕事のメールが届いていたので返事を書く。そうこうしているうちに芝刈を忘れていることに気が付いた。見るとそれほど伸びていなかったが、次の週末にできるかどうかわからないので今日するしかない。また慌てて芝刈だ。自転車の掃除もしなければならない上に仕事もある。今月ゆっくりできたのは11日だけだ。26日は今のところ予定はないが、仕事の可能性も高い。

10日に健康診断と通院の予約をしていたが、これは仕事でキャンセルした。健康診断は来月になり、通院は今週の月曜に変更した。

日光の往き帰りと宿の手配は私がしたが、日程は嫁に考えさせていくつかアドバイスした。行きたいと言った覚えのないトリックアートの美術館に連れて行かされるし、自分で帰りの特急が臨時と言っておきながら行きの特急が臨時だと勘違いしていて揉めた。

この一箇月の間に楽しいこともいろいろあったが、ここでは文句ばかりになってしまった。

取り敢えず25日の名古屋行きは楽しみにしている。前日の24日にはこれまた急遽歓迎会が入った。25日も早朝から出かけるのであまり嬉しくないが、新任の部長の歓迎会となると参加しない訳にもいかない。行かなかったとすれば、うちの会社のよくわからない会議に出席しなければならない。会議というより報告会みたいな内容なので、いちいち集まる理由もわからない。そんなものメールで済ませてもいいくらいだ。

どうも気に入らないことが多すぎる。

ドメイン廃止の検討2013年03月16日 09時30分

インターネットバブルと言われた頃には憶えやすいドメイン名が高価で取引されたりもしたようだが、今ではドメイン名などはさほど重要ではなく、検索エンジンの上位にランクされることの方が重要であるらしい。
一時は自前のドメインを持つことがちょっとしたステータス(というほどのことでもないが)というような状況もあった。
私の場合、チャットしていたシンガポールだか香港だかの友人がドメインを持ったというのに触発されて取得した。それが十数年前である。

うちのドメインはトップレベルを除けば 4文字で比較的憶えやすいが、あまり使っていない。ウェブサイトはカレンダー配布にしか使っていないし、ブログも今ではここに書いているので自前のサイトは使っていない。

もう一つの表向きな用途はメールサーバだが、これもダミー扱いなんかで取得したフリーメールの方がメインになってしまい、うちのドメインは登録したところからのメールとスパムくらいしか届かない。

というようなわけでドメインを維持する理由があまりなくなってきた。以前なら旅行などの出先でも自前のサーバがあると自由にいろいろできるだろうと思っていたが、今では個人用途なら大抵のことは無料のサービスで間に合ってしまう。
さらにサーバのメンテナンスが面倒になってきたというのもある。いろいろしたいことはあるが、調べものやら設定をするのに時間がかかるし、動いた頃にはバージョンが新しくなったりして仕様やら設定ファイルが変更になったりする。踏み台になっていることはないと思っているが、そういうリスクも増大している。他人の個人情報などはないが、自分の情報を保存していたりするので、それが漏れるリスクはある。

それでも何となく面倒で、ぼちぼち廃止するかな、くらいにしか考えておらず、廃止を真剣に考えるということもなかった。

廃止を考えるようになったのは、友人にメールを送ろうとしたときにうちのドメインから送ったら逆引きができないというような理由か何かでリジェクトされたことがきっかけだった。うちの場合、逆引きでドメインが検索できるようにはなっていない。そんな必要もないし、するには追加の費用が必要になるというのもある。

結局フリーメールから送ったが、自前のドメインからメールが送信できないというのはメールサーバを維持する理由がないのに等しい。スパムがそういうところから送られることがあるからだが、困ったものだ。

スパムくらいしか受信しないメールサーバを維持していても仕方ないのでやめるか、というのか廃止を考えるきっかけになった。

ドメインを維持するモチベーションもサーバをメンテナンスする気力もなくなっているのでいい機会だろう。サーバも含めてドメインの維持は僅かであっても費用がかかる。

ドメインの有効期限はまだ10年くらいあるのだが、とりあえずメールサーバを年内くらいに停止して、ウェブサーバはサーバマシンが朽ちるまで維持するというくらいでちょうどいいかと思ったりしている。売るほどのドメイン名でもないし、同じ名前の .net が売りに出されて暫くになるので、買いたい人はそっちを狙えばいい。

Brompton のペダル2013年02月22日 23時00分

先日予備のタイヤを購入し、その後最近話題の PM2.5 と黄砂対策用のマスクを購入した。これでしばらく自転車で買うものはないだろうと思っていた。

出勤で Brompton に乗っていると異音がし始めた。後で調べてみたら右のペダルの軸がぐらぐらしていた。こんなもの修理するといっても交換する方が安かったりするのだろう。
まだ 2,500 km ほどしか走っていないのに、などと文句を言いたくもなるが、物には当り外れというものもある。今回調子が悪くなるのを見越していたわけではないが、ペダルの交換ということは何となく考えていた。

以前乗っていた KHS の折り畳みで使っていた MKS の着脱式ペダルが余っている。それを使ってもいいのだが、私としては Brompton に着脱式というのはしっくりこない。というのもシートポストですら外れないで収納するので、できることなら部品を外してコンパクトにするというのではなく、装着したまま小さくするというのがいい。
以前探したときに同じ MKS が着脱ではなく折り畳むタイプのペダルを販売している。片方は畳めなくてもいいが、バラ売りはしていないようなので両方折り畳みになる。

Brompton 純正のペダルは右が左より重たくなるように重量バランスを敢えて変えてあるようだ。というのも抛っておくと右が下になる。これは畳むときにクランクがちょうどいポジションにくる。それを重視するのであれば、ペダルの重量は左右のバランスを崩す方がいい。ただ、漕ぐには左右のバランスは取れている方がいいに決っている。

ということでペダルを註文した。

長財布と年収の関係2013年02月17日 00時15分

このところこの関係が話題である。私の場合、どうやら金持ちにはなれないらしい。

そもそも私は長財布が嫌いなのだ。理由はいくつかある。

•ズボンの後ろポケットに財布を入れない
•長財布を入れられる種類の服を着ることが殆どない
•自転車乗りに長財布を使う状況が滅多に出てこない

これには取って付けた理由もあるが、長財布を使わない一番の理由はズボンの後ろポケットに財布を入れないというところにある。ここに財布を入れる日本人の男は多いが、私には無用心な気がしてならない。実際財布が飛び出しそうになっていることもあるし、技術がない掏摸でも比較的簡単に抜き取れそうだ。
長財布は背広の内ポケットに入れるべきものではないのかと思う。個人的にはズボンのポケットに手を突っ込んでいれば財布を常に確認できるので前ポケットが安心である。腕のいい掏摸は掏摸とわかっていてさえ並ばせてある警官の間を縫うように歩くだけで警官らの嵌めている腕時計やら何やら持って行ってしまうらしいから、前ポケットでさえ安全ではないが、最近は腕のある掏摸がいなくなったのでそういう心配も無用であろう。

前ポケットに長財布は入れられない。入れられないことはないだろうが、それだと坐れない。さらに問題は夏だ。年中背広の人はいいが、夏は普通上着を着なくなる。すると忽ち財布を収納するポケットがなくなる。繰り返すがズボンの後ろポケットに長財布を入れられることは考慮しない。ワイシャツなど着ていれば胸ポケットがないわけではない。しかしあまり様にならないし、財布が目立って仕方がない。

以前は通勤に背広を着ていたこともある。今では背広を着ることは年に数えるほどしかない。片道 30 km の自転車通勤に背広は適当な服装ではないばかりか背広を傷めるだけだし人間の方も大変である。というようなことから、いつもはラフな恰好をしているので長財布を入れるような場所もないし、汗塗れの人間が長財布を持っていても様にならない似合わない勿体ない。そもそも普段そんなに大金を持ち歩かないのであった。

というような理由があって私は折れる財布を愛用してきた。ついこの間までは十年以上になる財布を使っていた。これが汗なんかで中がねちょねちょくっつくようになって不快なので、ミッレフォッリエ というくるくると折りたたむ財布に替えた。概ね気に入っている。唯一気に入らないのは開いたり閉じたりしているうちに札が少しづつ出てきて端が折れたりくちゃくちゃになったりすることだ。札はそんなに多く入れられるようには設計されていない。もしかすると少しの紙幣が入れられる小銭入れというコンセプトなのかもしれない。これが一万数千円くらいなので、私の年収は 300万円以下が適当らしい。それではとても生活できない。

今の財布が小銭入れなら、普段持ち歩かないにしても札入れとしての長財布を持っておき、必要なときには携帯すべきなのだろうか。逆に背広を着ているときに小銭入れみたいな財布しか持っていないというのはそれはそれでみっともないとも言えよう。
入社数年というような世代ならともかく、悲しいかな最早初老に分類されたりもする年齢になってしまっているのであった。

DENON AH-W2002013年02月02日 15時45分

DENON の Bluetooth イヤフォンを買った。これまで使用していたのは Audio Technica のインナーイヤータイプである。一年くらいは使っただろうか。音に不満はそれほどないが、イヤフォンの宿命で、使用するときにはデバイスにケーブルを接続しなければならない。電車と徒歩で通勤するときはまだいいが、Brompton を連れて行くときはこのケーブルが鬱陶しいことこの上ない。バックパックからイヤフォンを取り出して iPhone も取り出し、あれこれ操作するのが何かと面倒だ。それだけでなく、駅で降りるときにはイヤフォンと iPhone も片付けなくてはならないが、これも厄介である。
大抵は途中の駅から坐れるが、そのときは iPhone をバックパックに入れていたりすると背中からバックパックを降ろすときにケーブルが体に絡まったりして大変だ。私は着ているものの枚数が少ない上に T シャツなんかだったりしてポケットも少ないので iPhone をポケットに入れられるという状況があまりない。
そういう訳で Brompton を連れて出勤するときは音を聴かないようにしていた。

自転車に乗っているときは安全確保のために何も聴かない。なので家から自転車のときは一切聴かない。Brompton のときは電車区間がある。そのときに耳を遊ばしているのが勿体ないので音楽やら英語音源やら聴きたいが、上記のような理由で Brompton のときは億劫で聴いていなかった。勿体ないという理由もあるが、ケーブルが何かと面倒なので Audio Technica を買った頃からワイヤレスには関心があった。当時探してみたら、すでに幾つか製品はあった。デザインの気に入ったのがなかったり、評価がよくなかったり、高価だったりして購入を決断するには至らなかった。

購入するきっかけになったのは、日経 BP の Bluetooth ヘッドフォンの記事だった。製品は憶えていないが、apt-x 対応の Bluetooth ヘッドフォンは音がいいと書かれていた。その製品はオーバーヘッドタイプだったので私の選択肢から外れるが、そういうものが出るということは他にも apt-x 対応の Bluetooth ヘッドホンが出ているか出てくるのは間違いない。探すと表題の製品が発売されるらしいことがわかった。そのときはメーカー発表だけで実際には発売されていなかったように記憶している。

発売後もなかなか製品が出回らない状況だったが、あるとき調べると最初のロットは出荷された後だったようなので、註文した。ところが入荷に一箇月くらいかかるらしい。いろいろ調べてみると製品に問題があるようだ。製品発表時のプレスリリースの発売予定からも発売がかなり遅れていたようだし。接続中によく切れるのが問題らしい。

12月中旬に漸く届いた。
接続が切れる件については、注意書きが添付されていてなるべくデバイスとイヤホンを近付けるようにし、右に送受信部があるので右側にデバイスを持つようにというようなことが書いてあった。そんな無茶言われては困る。
実際にはどうか。歩いたりしているときには切れることがある。これもどういう条件で切れるのかわからないのだが、切れるときはブチブチ切れるのに安定すると歩いていても平気なこともある。安定する条件が知りたいものだ。これが電車に乗ったりしてじっとしている状態だと安定している。左側にデバイスを持っている状態でも切れたりしない。そういう意味では大きな不満にはなっていない。これはこの製品の問題というより iPhone の問題である可能性だってある。いずれにしても接続がもう少し安定してくれると嬉しいが。

音は評判通り低音が強すぎる。これまで使っていた Audio Technica も比較的低音が効いているが、これはそんなものではない。専用のアプリがあるのでそれでイコライザを設定して低音を抑えたら Audio Technica と同じくらいにはなった。
ところが私の場合、これが大きな問題になった。というのもこのアプリを使うと iPhone のバッテリが一日持たないのだ。普段は二日に一度くらいの頻度で充電しているが、倍以上も消費する勘定である。私の環境だけなのかもしれないが、いずれにしてもこれでは使えない。さらに専用アプリの使い勝手もあまりいいとは言えず、使うのを止めてしまった。
仕方がないので iOS の音楽アプリのイコライザ設定を使用している。
一番いいのはヘッドホン側にイコライザ設定があって、それをアプリで設定すればデバイスの設定をいじる必要がないという仕組だ。こうするとアプリやデバイスに依存せずに好みの設定が使える。逆にヘッドホン側にイコライザ回路が必要になるのでバッテリ消費が増大するだろうから現実的な駆動時間が得られないかもしれない。今後の製品に期待したい。というかもうちょっと低音さえ抑えられていればイコライザなんか必要ないのだ。

本体内側にエンボス加工がしてあってどうたらこうたらという話があるが、何のためにあるのか私には理解できない。というのもきっちり装着しても別にこのイヤフォンが頭をがっちりホールドするわけではないので、それで固定されるというようなことがないからだ。ウェブでこのエンボスを評価している記事をいくつか見たように記憶しているが、プレスリリースだけ見て書いているのか。ただ私の場合、耳が立っているので普通の人のようにホールドしない可能性はあるかもしれない。
註文した後で眼鏡をかけていることを思い出して眼鏡の蔓と干渉するのではないかと心配したが、無用な心配だった。

バッテリは思ったより持つが、iPhone に表示されるインジケータは信用できない。残量が半分くらいあるからと安心していたら急に赤くなって、休み休み使用してもそれから 30分くらいしか使えなかった。充電は短時間で完了するのはいい。バッテリのインジケータは iPhone のもあまり信用できないのだが。

接続はオンにする順序によってうまくいかないことがある。先に iPhone 側をオンにし、それからイヤフォンをオンにすると比較的すんなり認識するが、逆にしたり、iPhone の Bluetooth をオンにしたままだったりすると認識しないことがある。接続してしまえば移動中以外はほぼ途切れずに使えている。ところが先日、路面が凍結した日の朝使用していると途中で電源か接続が切れた。この辺ではそんなに寒いことは滅多にないことなので目くじらを立てる程のことはないが。
認識していない状態で再生すると当然 iPhone 本体から音が出る。認識に失敗したまま再生すると周囲に音を撒き散らすことになる。そういう間抜けなことは私しかしないのかもしれないが。

ケースは問題かもしれない。割と大きいのだが、付属品のケーブルなどを入れると本体をどこに収納すればいいのかわからないくらいケーブルが場所を占有している。どうせならもっと本体の収納がわかりやすいケースを作って貰いたい。

いろいろ書いたが、総体的には満足している。ケーブルの取り回しの問題は根本的に解決したので何の問題もない。再生、停止、前後のスキップは耳許で操作できるのでいちいち iPhone を取り出す必要もない。

Jamis の売却2013年01月27日 17時15分

勢いで Jamis のシクロクロスを売った。
売る気になった直接の理由はうちで法事があったからだ。Jamis は玄関のポールに吊り下げてあった。法事でうちに来てくれる人の大半は年金を受取っているような人なので、自転車で壁に手がつけないのは難儀だろうし、単純に自転車が玄関に吊ってあるだけで邪魔ということもある。

法事だからというような理由だけでちょいちょい自転車を売っていてはいくら金があっても足りない。法事はきっかけに過ぎない。
これを手放すことは前から考えていた。もともとこの自転車は今の勤務先に通勤する目的で購入したものだ。しかし理由があって使用していない。これが乗らない原因になっている。年間 9,000 km だの 10,000 km だの走っていると書いているが、その 9割以上は通勤によるものだ。従って通勤に使用しないということは必然的に出番がない。

ドロップハンドルが自分に合わないというのも乗らない理由の一つである。
操作レバーから出ているワイヤがレバーに対して直角に突き出ていて、これがハンドルバーに鞄を装着するのを邪魔する。バックパックで問題ない季節だったり距離はいいとして、そうでない場合は Jamis で出かけるという選択肢がなくなるのも使えない理由になっている。ワイヤがハンドルに沿うように出るタイプのレバーとブルホーンハンドルに交換すれば使う機会も増えるだろうから、ブルホーンハンドルに交換することも検討した。結局は検討だけで終った。

フルサイズでも輪行できることくらいは私でも知っている。しかし、フルサイズの自転車だと、家から出発して家まで戻ってくるという乗り方しか私にはイメージできない。
車に載せて適当なところまで行ってそこから自転車に乗るというようなことは折りたたみならともかく、フルサイズならわが家の事情では無理である。フルサイズの自転車で電車の輪行ということなら折りたたみを買わなくていいので、投資金額は抑えることができる。しかし保管も含めて考えると滅多に乗らないフルサイズより、滅多に乗らない折りたたみの方が輪行袋に入れて納戸で収納すれば日常生活で邪魔にならないし、埃を被ることもない。
まあこの辺は人によって考え方や条件も違うので一概には言えない。

折りたたみ自転車なら私には Brompton がある。Brompton はいい自転車だ。そこらのママチャリなんかには負けない。しかし、変速に関してはお世辞にもいいとは言えない。内装 5速にしているが、使う機会の殆どない 1速と 5速はなくして 2, 2.5, 3, 3.5, 4くらいの感じで 5速になっていると嬉しい。なので走る折りたたみに目が行っている。
折りたたみ性能と畳んだときの大きさ、安定性でいえば輪行通勤は Brompton 以外考えられない。これが通勤でない輪行ということになると Brompton ほどコンパクトにならなくてももっと走る折りたたみがあると遠出も楽しいだろう。Brompton の変速構成が優秀だと、もう一台折りたたみという発想にはならないし、個人的には少しでも軽量で一日軽く 150 km くらい走れる Brompton があれば他に折りたたみ自転車は必要ない。

一人で何台も自転車を所有している人がいるが、私はあまりそういうことをしようと思わず、なるべく汎用的に使える自転車を最小限所有するタイプだ。当然、同時に複数台に乗れるわけではないから、それ以外の自転車はそのとき単なる邪魔物でしかないし、保管場所の確保も容易ではない。それに状況に応じて乗り分けるという乗り方だとそれぞれの自転車の思い入れも大きくならないような気がする。というか、最小限の自転車だと、その自転車とある時期を共にしてきたというような感覚になり、愛着も湧くというものだ。

というようなわけで、走る折りたたみ自転車を検討している。予算がすぐには確保できないので当面購入することはない。しばらくはどれを買うか悩むことになる。