業種と職種と国勢調査2010年10月01日 11時50分

人は生活しているといろんな書類に記入する機会がある。
これが私には悩ましい。一番の悩みは職種と業種だ。

業種はまだ悩みが少ないのだが、文脈によってはことばの定義が判然としないことがあるので困る。一般的には会社の業種を指すらしい。それを記入すればいいのであれば何ら問題ではなく、悩みはない。ところが、会社の業種と所属部署の業種に齟齬があるから話がややこしくなる。どんな会社であっても総務や経理があるから、会社の業種と自分の部署の業種が一致していなくても関係ないと考えればわかりやすいことに今気が付いたが、私の場合、会社の業種と自分の所属部署の業種が一致していないのでいつも悩む。

さらに悩ましいのが職種である。最近はコンピュータ技術者とかソフトウェア・エンジニアということで逃げているが、困るのは「具体的な業務の内容」などと指定されるときだ。こういうときは誰に抱けばいいのかわからないが殺意を抱く。

永年同じ仕事に従事していればまだましかもしれない。仕事の内容がときどきで変る人もいるが、一括りにできる職種であれば悩みも少ない。
私もときどきで仕事の内容が変化する。最初はプログラマだった。それからテクニカルライタ(取扱説明書を書く人)になった。その後、プログラマとテクニカルライタの二足の草鞋という状態が続く。
そこまではまだよかった。悩ましいのは出向というか派遣というかそういう状態になってからだ。その頃からプログラマという仕事は殆どしなくなった。テクニカルライタかというとそんな仕事はしていない。しかしソフトウェアドキュメント関連の業務には従事することもあった。そうでないときは大雑把に言えば雑用しかしていない。
技術的な支援をしたり、そういう知識を踏まえた雑用だったりするが、翻訳のチェックだったり、前にも書いたように一時期は物撮り(最終的にはソフトウェアの一部になるわけだが)までしていた。まだ、こういうように説明できる内容であればまだいい。技術者としての素養は必要かもしれないが、それでも雑用としか言えないような仕事ばかりをしていた時期もあったりする。というように仕事の具体的内容が目まぐるしく変化するばかりか、どれも職種欄に記入しにくい仕事ばかりなので毎回途方に暮れる。
職種に「雑用」とは流石に書けまい。ということで考え付いたのが「ソフトウェア技術者」だったり、「コンピュータ技術者」である。
今回久しぶりに困ったのは国勢調査である。周知の通り「本人の仕事の内容」という欄がある。記入の仕方に具体例がいろいろ書かれているが、私には参考にならなかった。さらに先月までは XFEL 建設関連の業務だったが、今月は会社の雑用で暮らし、来月からは派遣社員として以前係っていた事業に加わることになる。謂わば仕事の境目である。ところが前述したようにただでさえ分類に困る仕事をしているのに、追い討ちをかける状況だ。

一体私の仕事は何でしょう。