CD-ROM シュレッダ2006年08月03日 23時49分

今では CD-ROM シュレッダというようなものがあるらしい。中には紫外線か何かを放射して完全読取不能にするというものまで出たようだ。現物を見たことがないので「あるらしい」と憶測で書いているが、毎日数十枚もの CD-ROM を廃棄するのならともかくたまに数枚捨てるというのであればこんなものをわざわざ買うには及ばない。

普通のカッター一本あれば僅かの手間で十分読取不能にできる。割る必要すらないし、カッターでごりごりすることもない。

CD-DA を含めて光学メディアすべてに「ラベル面に疵を付けるべからず」という注意書きがあるのはご存知の通りだが、あれを逆手に取ればいいだけのことだ。どうするか。

1. ラベル面を上に向ける
2. カッターでラベル面に切り込みを入れる
3. 入れた切込みに刃の先端を差し込むようにし、アルミ箔を捲り取る

これだけだ。やってみればわかるが銀色に光っている読取面は厚いポリカーボネート層があるがラベル面はすぐ下がアルミ蒸着層になっている。というかそれを保護するためにラベルがあると言っても過言ではない。これをディスクから剥がしてやれば装置で読み取ることは無理だ。特に内周部は TOC といってディスクの目次情報が記録されており、ここを破壊すればドライブでは普通に読み取ることはできなくなる。そこを念入りに剥がしておけば安心だ。不安であれば内周から外周まで一部を放射状に切り取ってしまえばどうやっても読み取ることは不可能だろう。
全部のアルミ箔を綺麗に剥がせば透明なディスクができる。何に使えるかは知らないが、何かに転用できるかもしれない。

子供に刃物を持たせるのは危険だが、剥がれたアルミ箔は綺麗なので子供なら喜んで剥がしてくれるだろう。廃棄しないものまで剥がされても責任は取らないが。

懶と iPod2006年08月06日 21時05分

iPod を購入して一年と少しになる。iPod というものがあるというのは発売当初から聞いてはいたが、特に欲しいとは思わなかった。それとは別に所有している CD が 700 枚ほどあり、何とかライブラリにできないかという気持ちはあった。ところがこれというライブラリソフトもなく、いちいち MP3 にするのも面倒だと思っていた。あるとき、iTunes が便利だという話を聞いたので(だと思う)使ってみることにした。これがなかなか具合がよかったので手持ちの CD をライブラリにすることにした。ライブラリにしてみると今度は音楽を聴くためにいちいちパソコンを起動しなければならないというのが面倒になってくる。そこで初めて iPod を買うということを考えた。それが一年半ほど前のことだ。

話は逸れるが、ということは CD だけで 200万ほど注ぎ込んでいる計算になる。もともと CD を馬鹿買いするようになった動機はステレオだ。あるとき今では珍しいコンポーネントを揃えた。ところが一式揃えた直後から新製品に目移りするようになる。あるときふと、コンポーネントを買い換えてもソースが同じでは面白くないではないか、と思い、それならソースに金をかけた方が絶対いいに決っているという結論になった。それから毎月 10枚ほど買うようになった。レンタルすりゃいいのに、と言われそうだが生憎レンタル屋に置いているような CD はそれほど持っていない。あっても懶なので返却するというのが面倒ということもある。

話を戻す。すぐに購入してもよかったが買ってからすぐ新製品が出るというのも癪なので(Apple の秘密主義は知っているし、購入してから新製品が出るというようなケースも知っている)、噂などをチェックしながら購入したのが去年の 7月だ。検討したモデルはただ一つ。すべてのライブラリが入ることというわけで、60 GB しかなかった。
大体が懶なので一度 CD プレーヤにディスクをセットするといつまでも聴き続けるようなところがある。だから全部のライブラリが一つに纏まるというのはありがたい。iTunes でランダムに鳴らしてみたりもしたが、普段聴かない曲が出てきて、それがなかなかいい曲だったりして結構新鮮というのもある。

で、iPod に転送してから入っているソースを一通り聴いてみようと順に聴いている。休みの日で一日聴いていることもあるが、毎日聴くわけではない。一年以上経った今でもまだ全部聴けていない。買っておきながら殆ど聴いていない CD もあるし、こんな曲を持っていたのかというものまでいろいろ発見がある。そういう意味で iPod は面白い。驚いたのはライブラリを作成する途中で把握していなかった二重買いがいくつも出てきたことだ。同じジャケットで二枚購入しているのは流石に少いが、中にはジャケットだけでなくレーベルや曲順まで違うのに同じアルバムがあったことで、iTunes 恐るべしと思った。そんなの買うときにわしにはチェックできんよ。

それにしても全部聴き終えるまでどのくらいかかるだろう。

シバツトガ2006年08月16日 23時51分

シバツトガなのだった。
少し前からわが家の芝で蛾を見ることがときどきあった。不思議な組合せだなどと思っていたら先週くらいから幼虫もいる。何となくおかしいと感じてはいたもののとりたててどうこうするでもなかった。この休みに芝に関するウェブサイトを眺めていたときのことだ。害虫について記載があり、そのときからかなり不審な感じはしていた。それでも昼間は稀にしか見なかったこともあり特に気にしていなかった。これが迂闊であったが、蛾は夜行性なのだ。

今夜ベランダを覗くとかなりの蛾が飛び回っているので慌てた。それがシバツトガというわけだ。かなり繁殖しているらしいので農薬を散布する以外に駆除する方法はないと思われる。さっそくウェブで調べてみるとオルトランだのスミチオンだのという農薬が出てくる。これらは(おそらく)化学農薬と思われる。私個人もそうだが家内もアレルギーがあるし、最近家内は水菜などちょっとした野菜を栽培しているのでできれば化学農薬は避けたいというのもある。

私はしつこいので検索結果の頭三つだけで終らない。場合によっては千件くらい追いかけることすらある。今回はそこまで調べなかったが、出てきたページに生物農薬ということばが出てきた。さらに調べるとバチルス・チューリンゲンシスという昆虫病原菌がおり、これが蛾の幼虫に有効らしい。そんなものは市販されているのか訝ったが、ウェブはこういうときに便利だ。何だって出てくる。十年前なら店で質問するか、図書館で調べるしか方法はなかっただろう。それをするのに数日ロスし、場合によってはわからないまま終ることもあった。
話が逸れた。このバチルス・チューリンゲンシスが産生する結晶性毒素というのがあるらしく、これで製造した農薬というものが市販されている。一般的に人畜無害で蛾の幼虫に対しては即効性すらあるというではないか。これは採用しないわけにはいかない。

それにしても先先週は水遣り不足で一部枯らしてしまった。業者に貰った資料では真夏でも二日に一度水遣りすればいいようなことが書いてあったが、とんでもない。それでこの休みにウェブで調べてみたらサイトによって書いてあることが違う。頻度などは環境と気温その他で結構ばらつきがあるのかもしれない。うちの場合、夏は毎日やらなければ枯れてしまう。夕立でも降ればいいのだが、このあたりは梅雨以降まともに雨が降っていない。台風のときも近畿直撃と言われながら結局雨はまったく降らなかった。

まめに水をやるようになって復活してきたと喜んでいたら今度は害虫だ。いやはや、生き物を相手にするというのは手間がかかるというのは聞いてはいたが、予想以上に手がかかるものだ。比較的簡単とされる芝でこの調子だから黒松を枯らしてしまうのも無理はないのかもしれない。可哀想なことをしてしまった。

有線放送2006年08月18日 22時00分

有線放送が嫌いである。商売で音楽を流しておきながらたった二時間でまた同じ音楽が流れ始めるからだ。自分の好きなチャンネルを選べるのならまだいい。大抵は自分に選択権はない。

有線放送を流しているようなところはいつも同じチャンネルを流しているし、そういうところは大体店舗用 BGM のチャンネルを選択していたりする。別の場所でも同じ音楽が流れている可能性があるわけだ。滞在時間が短い場合でも何度も訪れる場所は同じ音楽を聞いてしまう確率が高くなる。聴きたくなくてもそういうところは単に待っているだけのことが多いのであまりすることがない。時間潰しに本や雑誌を読んでいても耳は暇だし、呼ばれるのを待っていることも多いので音に関心を払っておく必要もある。それで聞えてくるのがイージーリスニングの音楽である。謂わば音楽地獄だ。

会社の入居しているビルにもこの有線設備があって一時流していたことがある。店舗用 BGM などうんざりなので別のチャンネルに替えたりすると叱られる。一日いれば最低でも 8時間拘束されるので 4回は同じ音楽を聞かされることになる。一日だけならまだいいが、それが毎日続けば発狂寸前だ。最低でも 8時間のローテーションにしてもらいたい。できることなら 15 時間とか、もっと言えば 6日半程度のローテーションにしてもらいたい。金を徴収しているのならそれくらいしても罰は当らないだろう。
大体有線放送はチャンネル数を宣伝材料にしているが、似たようなチャンネルが多い。ラジオ番組など他人の褌で相撲を取っているようなチャンネルもあるのだから、手前のところで用意しているチャンネルくらいもっと質に力を注いでもらいたいものだ。

話は変るが家電量販店は自社の宣伝用音楽というのを制作している。これを店内に流しているわけだが、これは有線放送の比ではない。年中同じ音楽が流れているのだからヘビーローテーションもいいところだ。あれで発狂した店員が出たという話は聞いたことがないが、それはあまり音楽に無頓着な人材を雇用しているからなのか、発狂したら闇から闇に葬られているからなのか。人は馴れるというからそのうち馴れてしまうのかもしれないし、聞かなくなってしまうということもあるかもしれない。

BGM に限らず、日本人は音環境に無頓着だ。鈍感と言ってもいい。レジャー施設でもショッピングセンターでも音楽を無神経に流しているし、うるさい演説もあまり気にしていない。頼むから静かにしてくれと言いたいのだが、身近な TV が一番煩い。まるで無音恐怖症かというくらい音が途切れることがない。実際に番組で間が空いてしまうとスタッフを含めて出演者が恐怖を感じて何か音を出している。そういう環境で育つからだろう。自分らでラジカセなどを持ち込んで粗末な音質で粗末な音楽をガンガン鳴らして周囲に騒音を撒き散らしている連中も多い。もしかすると静かな環境というのが日本では一番貴重なのかもしれない。

ひったくり2006年08月20日 00時35分

大阪府警の安まちメールを購読している。毎日のようにメールが送られてくるが、それこそ判を捺したかのように自転車の前籠から鞄がひったくられている。自転車でひったくりとか徒歩でひったくりなんていうのもあるが、自転車で自転車からひったくったというのもあるから相当速度を出していたのだろう。と思ってよく読んでみると犯人は二人乗りらしい。被害者のことについてはプライバシーの問題からかよくわからない(誰が狙われるかということを周知させるために性別とおよその年齢くらいは掲載して欲しいように思う)。だからこの例であれば被害者は老人の可能性が高い。大体二人乗りしている自転車にひったくられて逃げられてしまうというような鈍臭い被害者は中年より若い人にはまずいまい。

老人だったとしても二人乗りの犯人なんぞに負けないで欲しいと思う。訓練さえしていれば持久力は若い連中に引けを取らないらしいから、これを機に自転車野郎のひったくりなんぞに負けないよう頑張って貰いたい。一般人の参加する自転車レースでも中高年が上位に入ったりするらしいからそれこそ「若いもんには負けんぞ」という気概があってもおかしくはない。相手は二人乗りである(二人乗りでない犯人もいるが)。普通は二人乗りで時速 30 km/h で走れるというやつはいない。そんな速度で走れたとしても後に乗っている奴が恐ろしくて乗っていられないだろう。そもそもどうせママチャリだろうから二人乗りでそんな速度は出せないし、出したら出したで二人分の体重があるために一人で乗っているよりブレーキが利かないので自殺行為だ。しかしこっちは一人乗りだ。二人乗りの犯人など追い越すのすらたやすい。相手にそんな速度は出せる筈はないし、加速だってできるわけはない。

ここでトレーニングの話をしても仕方がないが、注目すべきは前籠は危険だということだ。警察もそう言っているが、それでもどういうわけか人は前籠に鞄を入れる。入れるんなら原付にすら追いつく速度で走るべきだ。それならひったくられる心配もまずないだろう。そんな速度でひったくろうとすれば犯人自身が速度による身の危険を感じることになるからだ。

乗るなら飲むな、飲んだら乗るな

ではないが、

前籠に鞄を入れるなら猛スピードで走れ、ちんたら走るなら前籠に鞄は入れるな

というのが教訓かもしれない。