蚊取り線香の人2010年05月15日 11時45分

同僚の買い物に付き合ってホームセンターに行ったときのことだった。
精算するためにレジに並ぼうとしたときのことだ。同僚はなぜか列の短いレジを避け、一人くらい多く並んでいるレジに向った。不思議に思って列の短いレジの最後尾を見たら、そこにその人はいた。

蚊取り線香の人。

その人はカートに山のような蚊取り線香を積んで並んでいた。大型カートの籠からは出ないにしても、籠すべてが蚊取り線香で埋っているくらいの分量だった。ネクタイは締めていなかったと思うが、ワイシャツとスラックスという恰好で仕事中に買い物をしているような感じだった。

同僚と私はそれからその蚊取り線香の話題で終始した。
普通の家庭でも、中小企業の事務所にしても、数年では使い切れないほどある。最近の都市周辺の家なら、一生かかっても消費しきれないくらいではないかと思われる。あれだけ大量の蚊取り線香を一体何に使うのだろうか。
同僚は町内会の行事に使うのだろうかというようなことも言った。行事が毎日ある筈もないから仮に町内会の草刈で使用するにしても使いきれる量ではないのは明らかだ。
そんな用途なら超音波の虫除けの方が適切かもしれない。

開口部の大きな広い倉庫ででも使用するのだろうか。どれくらいの期間で使い切るつもりなのかわからないが、広い倉庫で大量に使えば煙がもうもうとして仕事にならないし、それだけの蚊取り線香を焚けば火の始末の問題もある。

とにかく謎な買い物をする人だった。