Alien と指揮2008年10月08日 21時45分

随分前のことになるが、Alien のコンプリートサウンドトラックというのを購入した。実は以前発売された 1979 年版のサウンドトラックも持っているが、コンプリートということばに惹かれて買ってしまった。
79年版はサウンドトラックと言いながら本来の意味でいうサウンドトラックではなく、レコード用に編集あるいは再録音されたものであった。実際にはよくあることのようだが。
このコンプリート CD で興味を惹くのはボーナストラックである。映画で使用された Main Title という(79年版の)どこがサウンドトラックアルバムかと言いたくなるようなトラックもあったりするが、それよりも面白いのはデモ版抜粋とか unused inserts という注釈の付けられた録音風景っぽいトラックがあることだ。

量を増やすためのおまけというような印象もないわけではない。ただ、個人的には演奏の生生しい感じが気に入っている。普通は CD でも何でも完成されたトラックしか聴くことがない。ライブでもジャズやクラシックは別にすると大抵がオートメーション化されていたりするので生の演奏は生であっても見る機会がそれほどなかったりする。実際にはロックなんかでも一部の演奏者はステージにいて演奏してはいるが、 PA を通っているのでどこまでが生で、どこからが録音かはわからない。流石に一流プレーヤが録音ということはないだろうが。
さらに普段、音楽に囲まれて生活している上に普通の人はライブとかコンサートにそれほど行かないので、完成された演奏しか聴かない。私は大学のときに二年間だけオーケストラに所属していたこともあるから演奏する光景というのには多少だが馴染みがある。
で、オーケストラの生演奏となるといくらプロでもたまには間違えたりする。ところがパッケージになった音楽はなかなかトチった音というのは入っていない。そういう環境に慣れてしまうと演奏は完璧が当り前というのが前提になってしまう。もっと言えば、誰かが演奏したものが録音されているという印象すら希薄なのではないかという気にさえなってくる。

ところが、このボーナストラックではトチっている演奏というのはないが、演奏を途中で止めたり、指揮者 (Lionel Newman) らしき人の声が入って、演奏が開始されたりという様子まで収められていて当り前の筈の「人が演奏している」ということを強く意識させられた。特に映画音楽というのは一部の曲を除いて、再演奏されることはなく、謂わば最初で最後の演奏なので演奏者も初見に近い状態で演奏しているわけだ。さらに作曲者ゴールドスミスの音楽は複雑そうなスコアである上に、この Alien はホラーな要素を出すために現代音楽的アプローチの曲も多い。そんな曲であってもオーケストラである以上、誰かが演奏しているに違いないのだが、初見に近い状態で難しそうな曲を演奏しているということが何となく信じられないわけである。
そういう難しそうな曲が普通に演奏されているということを強烈に印象付けられるこれらのトラックが面白くて、最近よく聴いている。

これで思い出したのは、オーケストラに所属していたときの話だ。私は指揮者でも何でもないのでいつも演奏する側だった。オーケストラには音楽監督がいて、本来はその人の指揮によって練習をするわけだが、その人も当然それで生活しているわけではないので、いつも練習に立ち会ってくれるわけではない。なので代役として指揮者役の先輩がいる。ところが管楽器だけの練習のときに先輩の指揮のリズムがうまく取れないので演奏ががちゃがちゃになることがあった。第九の第四楽章の冒頭である。
で、不遜にも私が「そんなんでは駄目だ」とか何とか言って冒頭部分を一度だけ指揮したことがある。僅か10秒程度の指揮だったが、指揮というものの気持ちよさを体験した。何しろ自分の棒をきっかけにして音が鳴り、自分のテンポで音楽が進んでいく。カラオケなんかはどちらかというと歌っているというより歌わされているというような気がしないでもないが、指揮は自分の指示で音楽が鳴るのだ。これほど気持ちのいい経験というのはなかなかないのではないかと思う。実際に恒常的に指揮をし始めると自分の能力のなさを感じたり、逆にオーケストラが自分の思うように演奏してくれなかったり(アマチュアの場合そのレベルに到達していないという問題もあるだろうが)してなかなかそういう気分にはならないのかもしれない。それでも指揮したときの感想は「自分の指示で音が鳴って演奏が進行している」という感激でいっぱいだ。全能感すら得られる。

素人がオケを振るという企画があったりするが、別に恰好いい指揮っぷりを他人にひけらかすというような趣味がなくても、きちんとタクトの振り方を知っていれば、あんなに気持ちのいい経験はないだろうから是非指揮することをお薦めする。聴衆にアピールするためではなく、自分のタクトで音が鳴るという満足感を得るために指揮するわけだ。実際に演奏したい曲があって自分の解釈を持ち、なおかつリハーサルさせてもらえるのであれば、自分の頭の中にあった音楽が自分の手で鳴らせる可能性が出てきて感激は一入であろう。
ドラマなんかでオケとタクトが一致していない指揮(明らかに指揮者の指揮でオケが鳴っていない)をよく見かけるがあれは実に勿体ないことだと思う。ちびまる子ちゃんのオープニングで振っているまる子のタクトは正しく 4拍子でリズムを刻んでいるので役者よりアニメの小学生の方が音楽の才能があるということか。ちょっと勉強してタクトが振れれば役であっても奏者が本当に演奏しているのであれば、役を忘れて指揮にのめりこんでしまうような気がする。勿体ないことだ。

Google ストリートビュー撮影車2008年10月09日 15時43分

ついさっきうちの近所でストリートビュー撮影車らしき車に出くわした。プリウスの屋根から支柱が伸びていてその上にパトライトの付いたような恰好をしていたので、もしやと思ったが、ブログなどで出ている写真のように Google のロゴは貼られていないようだった。たまたまコンビニの駐車場から自転車で出てきたところ、前を通過していったのだった。
数十メートルほど進行方向が同じだったので憑いていってやったら車は右折していった。カメラは赤い円柱状のケースに収められているようだった。どのように 360度撮影しているのか不思議だったのだが、8方向ほどに円い穴から黒いものが見えていたのでそれらの画像を合成しているのだろう。公開されれば私が写っているのだろうか。だろうな。

iPod touch の使用感2008年10月18日 21時30分

少し前に新しい iPod touch を買った。
iPod はすでに数世代前の 60 GB を持っている。128 KB だったかの圧縮率だったら手持ちの音源がほぼ全部入る容量だが、あるときロスレス圧縮と聞き較べたら何となく音が不自然だったので、全部ロスレスにしたら 170 GB くらいになってしまった。以前のようにどか買いはしないにしてもコレクションが増えていくのは間違いないので、余裕を見て 200 GB くらいの iPod が出ることを期待していた。新製品では 120 GB に容量が下がってしまった。来年にでも 240 GB が出るのを期待しているが、こっちはどうなるのかわからない。
iPod touch を購入したのは次のような理由による。

・常時使えるインターネット端末
・旅行先でメールできる環境(ウェブができればなおいい)

インターネット端末ということで考えればノートパソコンがある。「旅行先で」という条件であれば携帯電話を考える人が多いかもしれない。
私の言う旅行先は海外なので海外でメールできる環境が必要になる。それも今なら携帯で間に合うこともあるが、通信料や毎月の料金を考えると、それほど使わない携帯で海外仕様を買うのも勿体ない話である。
「常時使えるインターネット端末」というのは説明が必要だろう。家ではノートパソコンを使用しているが、よくあるのはパソコンの電源を切った後にアクセスしたいページが出てきたりすることがよくある。そのときからまたパソコンを立ち上げるのも面倒なことがあるので、多少使いにくくてもすぐに使える端末があるといいというのが「常時使える」ということだ。
一般的にはいずれのニーズにも携帯電話が最適と思われている。一応私もウェブにアクセスできる携帯を持っているが料金とか使いにくいとかいう理由があって滅多に使わない。さらに海外でも使いたいという希望があるので、携帯はあまり向いていない。何度も言うように海外でも使える携帯電話はあるし最近は国内でもスマートフォンが売られているのでそういう選択肢もあるわけだ。それでも料金のことを考えると私の場合は魅力的とは言いがたいし、どうも携帯電話というのがあまり好きではない。
iPhone 3G を選択しなかった理由に iPhone が携帯電話であるというのもある。世間で iPhone 発売前に話題になったときもそれほど関心はなかった。iPhone で魅力を感じるとすれば GPS 機能と屋外でも携帯回線経由でウェブが使えるということだ。これが便利なのは自転車で走っていて道を探すのに Google マップが使えるということにある。今は目的地までの地図をあらかじめ印刷してそれを参照するようにしているが、出先で Google マップが使えると便利だし、近くの店を検索することもできる。
すべては料金の問題だが、何でも便利になればいいというものでもないと思うので、携帯嫌いということを理由に iPhone は見送った。

で、夏のペナン旅行に間に合うように iPod touch が欲しいと思ったが、新しいモデルが出るという噂がちらほらあったので我慢した。経由するシンガポール空港では無線 LAN が無料で使えるということもあってかなり欲しかったのだが。
初代 iPod touch を見送った最大の理由はコストパフォーマンスが悪いということに尽きる。新しいモデルは安くなっているか性能アップされていることは間違いないので、新モデル発売目前に旧モデルを買う気にはなれない。

ということで新モデルの 32 GB モデルを購入。5万円近い価格はかなり高いのだが、32 GB でも容量に不満があるのでいろいろ考えた結果だ。

無線のアクセスポイントはすでに家にあるのですぐに使える予定だった。最初の設定に難航したものの、何とか接続てきるようになった。ところがそれも束の間、アクセスポイントのある上の階では殆どアクセスポイントを認識しないし、そのうち同じ階でも認識しなくなった。うちのアクセスポイントはかなり古いモデルで IEEE802.11g が出始めた頃のものなので、こなれていないのかもしれない。iPod touch の問題もあるかもしれないが。

結局、どうしようもないので新しくアクセスポイントを購入。これは iPod touch 購入前からいずれ買うことになるものだった。というのも海外のホテルに行くと部屋に RJ45 コネクタの所謂 LAN ケーブルが出ていることが多くなってきた。有線 LAN なら無料で使えるところが増えている。無線 LAN についてはそこまで普及しているわけではないようで、ロビー周辺に限定されていたり、使えても有料だったりする。それほど使うわけではないのでお金を払ったとしても驚くほどの金額を請求されることはないと思うが、料金がわからない不安と従量制を使うときの落ち着かない気分が厭というのもある。iPod touch を購入する前は有料でも仕方ないかと思っていた。あるとき部屋に LAN ケーブルが出ているのであれば自前の無線 LAN アクセスポイントを持参すれば部屋で自由に使えるのではないかと考えた。調べてみると携帯に便利な小型の機種がいくつか発売されているらしいことがわかったのと、LAN の仕組みを考えればアクセスポイントを接続して使えない筈はない。これを買えば重たいノートパソコンを持って旅行に行く必要がないという結論になった。今までも持って行ったことはないが。
ところが調べてみると大半の小型モデルが AC 100 V にしか対応していないらしい。探した範囲では ASUS のモデルしか AC 240 V までの電源をカバーしているものはなかった。100 V 専用モデルと較べると割高だがトランスとかコンバータを持参することを考えればそれしかないも同然だ。

小型と書いてあるものの、ウェブの写真を見る限り大きさがわからないので小型には見えない。届いた梱包を解いて箱を見るとこれまた予想以上に大きい。騙されたような気分になりつつ箱を開けると出てきた製品は確かに小さかった。本体はたばこの箱くらいしかない。おまけに携帯用のケースが附属している。
これでアクセスできるようになったが、それでも問題はある。どういうわけか iPod touch の無線 LAN 機能をオンにしても一度で接続できない。一度オフにしてそれからオンしなおしてやっと使えるようになる。相性の問題なのかどうかわからないが、二回目にはほぼ確実に繋がるのでそれ以上は追及していない。

ということで今ではパソコンを切った後、寝る前のアクセスはもっぱら iPod touch である。

これまでのところ割合機嫌よく使っているが、いくつか不満がある。

・Safari が突然死んでしまうことがある
・コピーアンドペースト(所謂コピペ)ができない
・音楽を再生中にウェブブラウズしたりあれこれしていると音が切れることがある
・インターネットに接続しているとバッテリの持ちがよくない
・うちの 60 GB iPod の周辺機器が使えない

こんなデバイスでがんがんウェブサーフィンすることはないので、コピペは知れているのかもしれないが、気に入ったサイトの名前をメモしようと思ってもコピーできないのが不満である。パソコンでも Safari を使っていればブックマークを共有できたりするのかもしれないが、iPod touch は殆どスタンドアロンのデバイスとして使っていて iTunes で同期することが滅多にないので、そんな手間をかけるのも面倒ということもある。
音楽再生中に音が切れるのは音楽プレーヤの癖に言語道断だ。と云いつつ自分でもインターネット端末のような使い方をしているので文句が言えるのかどうかわからないような気はするが iPod というからには頑強な音楽再生機能であって欲しい。言語設定を変更すると音楽の再生が終了してしまうのも気に入らない仕様ではある。まあ、ころころ切り替える人がいないだろうからこれは仕方ないのかもしれない。

面白いのは世界時計に登録する都市を言語設定を変えて登録すると日本語と外国語が混在できたりすることだ。天気はそうはいかなかったが。

上記の問題がファームウェアの更新で改善されれば残りは容量だけになる。周辺機器の問題があったな。
これは鬱陶しい。Dock もそうだが、車載で使用するトランスミッタまで互換性がない。トランスミッタについては充電にも送信にも対応していない。先日、用事で一泊二日の旅行に行ったが、その理由のために結局両方の iPod を持参することになった。
困ったものである。

今年の芝2008年10月19日 17時35分

今年ももうすぐ芝の時季が終る。
今年はここにあまり芝のことは書かなかったような気がするが、今年もいろいろあった。例年と違ったのは 7月に異常に高温になったのか、芝の調子が狂ったような感じがした。周辺部分がかなり枯れたような状態になって慌てたし、8月後半にはこれまた例年になく涼しかったので、これからよく伸びるだろうと思っていたら夏ばてしたのかあまり伸びなかった。

キコガサダケは例年通りよく生えた。最近はこれまでになくよく生えたので困っていた。さらにホコリダケらしいものがたまに生えてきた。見つけたら除去するようにしていたが、やはりそれでは駄目で、数が増えてきたので先週西半分にサプロールを撒布する。トアローの撒布量は一度に一回だけでいいが、サプロールは説明書の通りにしようと思えばうちは一度に20回程度撒布しなければならない。昼からとりかかったものの、夕方までに終りそうにないので、西半分だけ撒布することにし、それも20回にならずに日が暮れてしまったので、それで中止。

翌日以降、キノコの状態を心配していたが、それ以降キノコは生えていないので、何とか抑えられたようだ。

狭いわが家の芝でも真面目に撒布しようと思えばそこらのホームセンターで売っている 30 mL では間に合わない。ところがどこに行っても置いてあるのは 30 mL だけだった。去年は探し回って 100 mL を購入したが、そんなに需要はないのだろうか。

農薬についてはウェブでいろいろ調べてみるがなかなか系統立てて記述しているサイトが少なく、情報が断片的でよくわからない。そこで数冊 Amazon で購入して現在読んでいるところだ。普段は説明書に従って撒布しているが、一冊目の『新版 ピシャッと効かせる農薬選び便利帳』を読むと説明書の記述だけに従うのもどうかという気がしてくる。

うちは農家ではないが、読んでいるとルーペだの顕微鏡だの用意しなければならないかという気にすらなってきた。

芝の話に戻そう。
今年はエアーレーションを忘れてしまったのが芝の調子がよくない原因であったのかもしれない。キノコが盛大生えるのもそれが原因なのかもしれない。今年で芝も三年目になるが、慣れたつもりでいると失敗する。水やりの量とタイミングも時季だけで考えているとどうも駄目で、気温と雨量で臨機応変に変えなければならないようだ。

今、困っているのは芝の生育で芝が膨張して囲っている煉瓦が外れてきた。それだけならまだいいが、だんだん膨張してくると耐根シートからはみ出てくるので、そのうち根が直接 FRP に接触しそうな具合であることだ。業者に頼むにしてもどこに頼めばいいのかわからないのといくらかかるかわからないというところが心配でもある。